| 「奥州33観音巡礼」 |
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2月8日〜12日 (東北道に沿って宮城、岩手)
6月6日 (飯坂温泉、桑折)
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9月4日〜7日 (阿武隈川、北上川に沿って)
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| 平成16年の古寺巡礼は、奥州33観音霊場を訪れることにした。 巡礼には色々な趣がある。四国88ケ所のように大師信仰の下に罪を懺悔し救いを求める巡礼もあり、秩父や坂東の観音霊場のように補陀洛の世界を思い浮かべ札所を訪ねる巡礼もある。それぞれの札所(古寺)には、開創時の土地の風習・信仰心が残っているものである。日本の風土に習合した仏教が定着しだした平安初期、武家社会の中で心の支えとなった鎌倉時代、爛熟文明の中での虚無感を癒した江戸時代など、日本人の心の原風景に接することができる。 東北の北部(陸奥)は、大和朝廷成立時には中央権力の枠外で存在した。大和朝廷の成立以降も、暫くは平和な蝦夷(えみし)の里であり、土地の豪族の下で共同体を築いていた。平安初期に中央の律令体制に組み込まれることになるが、鎌倉・江戸時代においてさえ中央権力と分断した歴史が存在した。 奥州33ケ所の観音霊場を調べると、13ケ所が坂上田村麻呂と何らかの関連を持っている。本尊については、一木彫の仏像が多く祀られている。黒石寺の本尊・薬師如来像は、胎内からの墨書銘から862年後の作と言われる。東北の殆どの仏像は平安初期以降のものが多い。陸奥への仏教伝播の歴史に興味を持ちつつ、2月8日〜12日、冬の真っ盛りに巡礼を開始した。 ひきつづき、6月に福島の三つの札所を巡った。9月3日〜6日、宮城県・角田市の斗蔵寺をかわきりに、松島、三陸の海岸地帯と北上の内陸部を巡り、岩手県北端の三寺を経て天台寺で結願した。 |
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| 冬の東北 (真湯温泉) 2004.2 |
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| 初秋、山間のいで湯 (夏油温泉) 2004.9 |
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