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「西国観音霊場33ケ所」

第28番 成相山 成相寺 (なりあいじ)   本尊:聖観世音菩薩 
高野山真言宗  京都府宮津市

11月24日
西国33ケ所巡礼の2回目は、巡礼路では最北端に当る宮津市・天橋立近くの「成相寺」を参拝した。発願(青岸渡寺)と結願(華厳寺)は、最初と最後に詣でるとして、その他の巡拝は行ける時に行き、順番にあまりこだわらないことにした。

成相寺は、国道178に出て宮津から天橋立を通越し、丹後鉄道の”いわたきぐち”近くの信号を右折し国道178を行く。若狭湾が天橋立で遮られた阿蘇海の西沿岸を国分寺跡まで走ると、成相寺への標識が出てきて左折して自動車用登山路に入る。傘松公園下まで行きケーブルで登ることもできる。

宮津・舞鶴は、先月の台風22号では由良川が氾濫し大被害を被った。自動車道路もいたる所崩壊し、とくにお寺から4kmほど登った展望台までは山肌の崩れが目立った。

成相寺は、慶雲元年(702)、真応上人の開基で、文武天皇(在位:697-707)の勅願寺。秘仏の本尊は50cmほどで美人観音と呼ばれている。真応上人がどのような方かよく分からないようだが、遊行僧であったらしい。

成相寺への自動車道路登り口 展望台(成相山頂)から見る天橋立
一山が成相寺の境内である。天橋立を”股のぞき”するため観光客は笠松公園に上ってくる。ついでにお寺を尋ねる人もいるだろう。傘松公園と五重塔の横と成相山頂に天橋立を望む展望台がある。成相寺は自然林の中にあるため、落雷により天文17年(1507)には殆どの堂宇が焼失した。その後一部が再建された。
「撞かずの鐘」の鐘楼(江戸時代)への道には、先日の台風で倒れた杉の木がようやく片付けられたばかりの様相を呈す。自然環境林への自動車駐車料¥500を納める。 本堂へは石段を登って行く。駐車場から本堂の脇に直接出ることもできるが、やはり正面から石段を登りたい。冬場は積雪1m以上になるそうだ。
本堂は入母屋造りで、右端の柱には、「修験道場」と掲げている。外陣の右奥に納経所があり、左甚五郎作という龍の彫物が掲げてある。 本尊は「橋立観音」とも呼ばれる。秘仏。お寺の方の話では五重塔の落慶式に御開帳があるかもと・・・。

                      (納経所で写真撮影の許可を得た)
左から
真応上人像、愛染明王、弘法大師像
涅槃図の前に閻魔大王がデンと座る 密教寺院らしい内陣の奥に秘仏の本尊を収めた厨子がある。”前立ち”も本尊そっくりと言うが小さい。赤鬼と青鬼が本尊を守っている。
熊野権現を祀る 伝説を秘める底なしの池の周りは紅葉
新しく鎌倉様式で創建された五重塔。公園風の境内。 別格本山成相寺とある。傘松公園から山門まではバスが走る。欄間に虎の彫物を掲げる。


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