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「西国観音霊場33ケ所」

第11番 上醍醐寺 第12番 正法寺(岩間寺) 第13番 石山寺
上醍醐寺から石山寺までを歩いて札所巡りした。峠を幾つか越え、のどかな山村・山里を通り抜けての”ハイキング巡礼”だった。初めての道中だったので、気にしすぎて道に迷うことも多かった。  
(詳細な道順は別に記す。)

上醍醐寺へ
        8:53 醍醐寺山門
醍醐j寺・上醍醐寺には何回か訪れているので、この日は「西国33ケ所の札所打ち」だけを目的とした。三宝院の庭、醍醐寺の境内などは素晴らしい。
三宝院前を通過して道案内に従い上醍醐寺へ。。静かな朝の境内では、ジョギングや「日課としている上醍醐参拝」の近隣の方々に会う。 
9:06 女人堂 往復する人は山登り用の杖を借りることができる。お堂の前には理源大師、役行者など5体の水掛像がある。 9:33 お不動さんの滝で水を汲む。女人堂から滝まで27分、ここから峠まで22分、尾根道を10分ほどで准胝堂に到着する。


第11番 深雪山 上醍醐寺 (かみだいごじ)   本尊:准胝観世音菩薩
京都市伏見区
真言宗醍醐派総本山 貞観16年(874)に聖宝理源大師が開基した。醍醐寺は上醍醐山上に小宇堂庵を結ぶことから始まり、上醍醐寺の伽藍完成後、下醍醐に釈迦堂、五重塔を含む伽藍が天暦5年(951)に完成した。三宝院は永久3年(1115)に創建で、特別史跡・名勝の庭園は豊臣秀吉が”醍醐の花見”の際に築庭させた。三宝院の修験道は「当山派」と称する。
10:15 札所11番は上醍醐寺の准胝堂(じゅんていどう)である。准胝とは清浄を意味する。納経を堂内で受けて、岩間寺への道を確かめておく。
国宝・薬師堂の前を通り、”五大力さん”で有名な五大堂を左奥に見て開山堂からの岩間寺への道へと急ぐ。五大堂からは准胝堂への回遊路と横峯峠への道が通じる。 10:32 桃山時代建立の舞台造りの「如意輪堂」の前を通り、「開山堂」の右奥にある鳥居をくぐって岩間寺の下り山道に入る。ここが醍醐山の山頂(454m)である。

上醍醐寺から正法寺(岩間寺)へ
10:43 白山大権現の祠がある。ここは修験道の道。 下りがつづく。杉木立の先に木の橋が見える。苔が生えかなりボロボロの橋。
11:30 この辺りで少し迷うが、景色はのどか。小学校が見え、野球に興じている子供達の声が聞えてくる。 峠へのホソー路を登る。車は来ない。笠取百選の名木もある。登りきった所のT字路コーナーに「霊石」、「一本杉」があり、清滝宮が杉木立の向う下方に見える。
12:20 峠のT字路を左に行くとすぐ「岩間寺」と書いてあるブリキ板案内がある。案内に従い4寺方向の下りに入る。ヘアピンをいくつか過ぎると、正面に岩間山の電波塔が見える。 12:40 民家を抜けて、岩間への道を上っていくと、右下方に綺麗な段々畑と棚田が見える。ここは平出。
12:46 地道に入る。路面はきれいだが”車両通交止め”である。奥宮神社を目指して登っていく。途中幾つか分岐があるが、案内標識がある。 13:10 奥宮神社の駐車場に出て、左先に見える鳥居をくぐると奥宮神社である。
奥宮神社には琵琶湖が見える小さな展望台がある。しばし休憩、おにぎりを食べる。近隣のおじさんが”頑張ってますね”と声をかけてくる。この辺りには人影がない。 13:39 奥宮神社から岩間寺まではフラットで15分。途中、岩間山電波塔の横を通る。電波塔が山頂で標高443mである。

第12番 岩間山 正法寺(岩間寺)  (しょうほうじ、いわまでら)   本尊:千手観世音菩薩
滋賀県大津市
真言宗 開基は泰澄大師が元明女帝勅願により開基した。泰澄(たいちょう)大師は加賀白山を開いたので有名である。
13:59 本堂には、元正天皇の念持仏であったという身丈15cmの金銅千手観音が厨子の中に安置されている。岩間寺が通称で、「雷除け観音」、「汗かき観音」、「厄除け観音」、「ぼけ封じ観音」の信仰が盛んで、私は”ぼけ封じ観音”のローソクを点灯し参拝した。泰澄大師は岩間山で桂の大木に感得し、千手観音を刻んだという。その桂の孫木が境内にある。
本堂右手に芭蕉の池を挟んで不動堂がある。芭蕉の池は「古池や 蛙飛び込む 水の音」の”古池”という。不動堂には重文の木造不動明王と二童子立像が安置されているが一般公開されていない。 14:12 泰澄国家鎮護大師が法力で元正天皇(在位715−724)の厄年病気平癒を行った功により、元正天皇が寺の建立を勅命した。石山寺側からの登り口に石碑がある。すぐ右上に信者会館がある。先を急ぐ。

正法寺(岩間寺)から石山寺へ
14:25 石山寺側の下りは急な下り。琵琶湖が真下に見える。 14:43 京滋バイパスを跨ぐ。この後、千町に出て滋賀教育大学の前を通り、バイパスの石山IC方向に進む。

第13番 石光山 石山寺 (いしやまでら)   本尊:如意輪観世音菩薩
滋賀県大津市
東寺・真言宗  天平19年(747)に聖武天皇の勅願により良弁僧正が開基したと伝えられる。
15:45 途中ミスコースして遅くなった。石山寺東大門。 門から右に拾翠園金龍社、大黒堂が、左に法輪院、公風園白耳亭、世尊院がつづく参道。紅葉が美しい。
本堂下の広場には硅石岩と多宝塔がマッチした石庭がある。紅葉を引立たせる。 御影堂(弘法大師を祀る)
15:55 蓮如堂を左にして石段を上ると本堂(国宝・平安期)に到着する。現在の本尊(鎌倉期の如意輪観音)は秘仏であるが、精工な模作像が立派な厨子の前で礼拝を受ける。本尊はもともと天平期の塑像であったが、永暦2年(1161)の火災の際に銅製の胎内仏が残り現在の本尊に収められたということである。ちょうど胎内仏が公開されていて、内陣に上がって拝観した。高さ20cmほどの観音菩薩像(天平期1体と白鳳期2体)と如来像(飛鳥期)である。別に拝観料を納めるので、紅葉狩のお客さんはあまり入ってこない。静かに内陣に佇まれる。本堂右に紫式部が”源氏物語”の構想を練ったという「源氏の間」がある。
16:16 月見亭 芭蕉が度々訪れ俳句を残した。 月見亭の近くに瀬田川を見下ろす展望台がある。
左回りに境内の外周散策路を歩いた。宝浄殿では「紫式部展」が催されていたが、すでに閉館していた。本堂を左上に見上げながら出口に到達する。
16:37 石山寺を辞す。
石山寺から京阪石山寺駅まで歩いて、そこからJR石山駅行のバスに乗った。

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