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「西国観音霊場33ケ所」

第26番一乗寺 第27番円教寺
番外・花山院と札所25〜27番は三田、播但地区にある。バスの便も悪い所が多く自家用車で周るのが良い。26番一乗寺と27番円教寺は、播但自動車道を挟んで東西に向かい合っている。神戸から出雲に旅する道すがら、国道2号(加古川バイパス)の加古川西から北上し一乗寺へ、R372で姫路東から円教寺(書写山)に寄り道した。豊富から播但自動車道で福崎まで行き中国道に接続し出雲に抜けた。

第26番 法華山 一乗寺 (いちじょうじ)  本尊:聖観世音菩薩
兵庫県川西市坂本町

天台宗。 創建:白雉2年(651)、開基:法道仙人

御由緒に、「法華山一乗寺は印度霊鷲山の五百持明仙の随一・法道仙人の開基である。仙人一日仙苑を出て紫雲に乗り、中国朝鮮を経て日域に入り、当山に留まって法華経を読誦し密観を修し、千手飛鉢の法を示して有情を教化し、仏法弘通の時期を待ち給えり。・・・」とある。孝徳天皇の行幸もあり、鎮護国家の道場であった。

7月13日
神戸を11:00頃出て第二神明経由で12:30に到着する。
「法華山一乗寺」の石碑のある一乗寺入口から樹間の静かな道を2kmほどで門前に至る。”環境整備協力費(¥300)が入山料である。
播磨随一の古刹である。宝物舘もあるが、事前にはがきかファックスで申し込んでおく必要がある。

石段も本堂とその周辺が工事中なので、少しもったいない想いが強かった。
本堂とその周辺は大修理中で、仮本堂と納経所は常行堂が代役をしている。 国宝の三重塔。承安元年(1171)の創建で、藤原様式。特色は、「年代がはっきりしている。心柱が二層で止まっている。」など。
本堂への道は工事中なので、三重塔前から一度下り、静かな道を川沿いに200mほど奥の院へと歩く。 奥の院・開山堂は法道上人を祀る。
開山堂からさらに奥に進むと、賽の河原に登りつめる。水が湧き出でていて滑りやすく、ここまで来る人は少ないようだ。水子地蔵、供養塔がある。
14:00 書写山へ  一乗寺口から北へ、R372に出て姫路東IC方向へ。


                                  

第27番 書写山 円教寺 (えんきょうじ)  本尊:如意輪観世音菩薩
兵庫県姫路市書写2968

天台宗。 創建:康保3年(966)、開基:性空上人


西の比叡山と呼ばれるように山一円に伽藍配置されている。境内は国指定史跡となっている。豊臣秀吉らの庇護で戦火は免れたが、落雷などの火災を何度も受けている。

書写山は標高371m。これくらいの高さの山が古より神仏の信仰の対象になる。

大きな駐車場が麓のロープウエイ駅近くにある。ロープウエイは現在神姫バスの運営で、平日は人が来ると15分毎に運行される。
14:45発ロープウエイで登る。姫路城は正面の小さい茂み(丘)の陰になる。姫路・高砂の向こうの播磨灘の眺望がゆったりしている。 ロープウエイ山上駅先の志納所で¥300収めた後、慈悲の鐘の広場を右の「西国巡礼の道」を登っていく。
仁王門を通り抜け、壽量院の前を通り抜けて本堂に向う。 本堂は摩尼殿である。舞台造りで、単層・入母屋造りで、如意輪堂とも呼ばれる。
舞台の支え木 本尊は1月18日だけ開扉される秘仏である。西国札所らしく”花山天皇書写山行幸”、”書写山累解界図”などの奉額がある。魔尼殿裏から三つ堂(大講堂、食堂、常行堂)に通ず道がある。
食堂(重文)は二階立てになっているのが珍しい。2階は宝物舘になっている。姫路城と当寺の古瓦、源信僧都作・薬師三尊と十二神像などが目をひく。 大講堂(重文)の本尊は釈迦如来で脇侍は文殊普賢菩薩でいずれも重文で平安時代の作。
常行堂(重文)の本尊は阿弥陀如来で重文。向かい合う大講堂の釈迦如来に舞や雅楽を奉納するための舞台が備え付けられている。 常行堂の左裏から金剛堂を経て、10分ほど裏山の道を歩いて、開山堂への苔むした石段を登る。
開山堂は奥の院である。性空上人を祀る。
性空は京都の下級貴族の出で、36歳で出家し九州で修行しここに来た。花山天皇に西国巡礼を勧めた。
護法堂(重文)は性空上人の若天と乙天の二童子を祀る神社。性空上人の身の回り世話をした童子で、不動明王と毘沙門天の化身だったという。神仏習合の名残とお寺の方が説明してくださった。随分立派な祠である。向かい合って、弁慶学問所が建つ。
左甚五郎作という獅子のにらみ。 護法堂の左に和泉式部の歌塚がある。この絵は志納所近くの説明板にあったものだが、和泉式部が性空上人を訪ねた時、上人は居留守をつかって追い返した。式部は「暗きより暗き道にぞ入りぬべき はるかに照らせ山の端の月」と読んだので、上人は呼び戻したと伝える。和泉式部は色々なお寺の伝説になっている。
17:15 下山ロープウエイ


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