| 「西国観音霊場33ケ所」 |
| 平成16年10月13日に、那智山・青岸渡寺をかわきりに、5年弱の年月をかけて、西国33ケ所を巡ってきた。平成21年5月5日に、最終の3札所を巡り結願とした。 滋賀県の札所は、竹生島の30番宝厳寺に引き続き、琵琶湖沿岸の近江八幡と安土町にある。 左図に、 31番 長命寺(近江八幡市) と 32番 観音正寺(安土町) を示す。 二寺はいずれも、推古期の聖徳太子を開祖とした名刹であり、小高い山上にあり、戦国の世に織田信長の兵火に見舞われたことでも共通する。 車では、八日市IC、竜王ICに近く、田園風景の中を長閑に札所巡りをすることが出来る。 |
第31番 姨リ耶山 長命寺 (いきやさん ちょうめいじ) 本尊:千手十一面観世音菩薩像三尊一体
滋賀県近江八幡市長命寺町157
| 天台宗(単立)。 創建:推古天皇27(619)、開基:聖徳太子 |
| 寺伝によれば、「景行天皇20年、武内宿禰が柳の木に「寿命長遠諸願成就」と記し長寿を祈願し、その結果、300歳まで生き、仁徳天皇までの六代天皇に仕えた。その後、聖徳太子が当地に来て、その銘を拝していると、白髪の老爺が現われ、そのお告げにより、千手十一面観音三尊一体を刻み、伽藍を建立、「長命寺」と名付けた」という。天智天皇の勅願所になったこともある。源頼朝が佐々木定綱に命じ、多くの堂宇を建立したが、戦国時代に兵火で殆どが焼失し、現在の堂宇は豊臣秀吉が再建立したものという。江戸時代には庶民の信仰の場として栄えた。 |
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| 湖岸を廻る県道沿いの長命寺港に門前町がある。左側から山上への自動車道がある。山上駐車場からは100段の石段を上ることになる。 | 名物の石段なので、山上駐車場から一度下まで下りて再び上ってみる。下っていると、おばあさんのツアー巡礼が、わいわい言いながら上ってくる。四つん這いになって、この方が楽だと言っているが、それでは上までは登れまい。 | |
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| 長寿を鍛える石段は808段ある。1/3ほど上ると、先ず石門に出会う。ここからは、淡々と一歩一歩登る。駐車場の横で後100段、「聖徳太子礼拝石」の石碑が石段中央に立つ。前方に本堂が見える。 | ||
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| 山門は素朴で好ましい。 | 山門から最後の石段で、本堂に向かう。右に三重塔と護摩道がある。(いずれも重文) | |
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| 三重塔側から見た本堂 見事な檜皮葺の単層入母屋造りだ。 | 境内から南を見る。眼下の左端に運動公園。手前右に琵琶湖が広がる。遠方は栗東方面。 | |
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| 境内の建物は全て檜皮葺に統一されていて、しっとりとしている。 | 「六処権現陰向石 (天地四方を照らす岩) 当山開闢武内宿禰大臣 此の聖地に於いて祈願し 三百歳以上の長寿を全うす」とあった。 | |
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| 護摩堂(重文) 本尊は不動明王。慶長11年に三重塔とともに再建された。軽やかな風情が特徴。 | 三仏堂(県重文) その左に護法社拝殿。一段高い所にある鐘楼は、下層二間二間、上層南北東面二間、西面だけ三面の変わった造りである。 | |
第32番 繖山 観音正寺 (きぬがさやま かんのんしょうじ) 本尊:千手千眼観世音菩薩 ![]()
滋賀県安土町石寺2番地
| 天台宗(単立)。 創建:推古天皇13(605)、開基:聖徳太子 |
| 標高433mの繖山(観音寺山)にある。近江源氏の佐々木氏の観音寺城の一部であった。戦国時代にも兵火に遇ったが、平成5年全山大火災に遇い本尊をも焼失したが、現住職などの熱意により、平成16年に本堂は再建され、総白檀の千手観音菩薩の開眼法要が営まれた。 |
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| 山上の駐車場まで細い林道を上る。¥500の入山料。平成5年の大火の時はまだ整備されておらず、山上には水もなく、焼けるままだと、管理の人は話してた。再建時に涌水が出た。 | 駐車場からはフラットな山道歩き。 「一歩一歩の尊さ」などと記す道標が31ある。 |
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| 途中に佐々木城址三角点、奥の院への鳥居などがある。 | 参道では、城跡らしい立派な石垣を見ることができる。 | |
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| 山門は無い。仁王像が迎えてくれる。 | 新しい本尊は、インド政府の特別の計らいで輸入された白檀原木を用いた高さ6mの千手観世音菩薩座像。立派な像だ。 | |
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| 本堂右に、不思議な石積と仏説物語が展開している。 | 境内から西北方面。安土城址がある安土山を見る。 | |
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| 不動三尊を祀る護摩堂は、繖山回峯行の基地となる。左に聖徳太子を祀る太子堂がある。 | 可愛らしい堂内に北向地蔵尊 |
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