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札所1番〜札所15番 札所16番〜札所25番 札所26番〜札所30番 札所31番から結願まで
    

秩父観音霊場34ケ所 
(午歳総開帳)

(その4)


結願への山道

  (平14.8.5−6)

           札所31番観音院から札所34番水潜寺まで

秩父観音霊場34ケ所は、秩父市栃谷の四萬部寺を一番札所として、秩父盆地内を右回りし皆野町の水潜寺で結願する。秩父盆地の西北・小鹿野町(おがのまち)にある札所31番観音院からは、大日峠越えで法性寺を打ち民宿旅館「梁山泊」で一泊し、翌日田圃道を歩き菊水寺を打ち、奈良川橋を渡ってからは札立峠を越え結願の水潜寺に至る。

札所 本尊 観音様のお姿
31.観音院 聖観世音 石仏の山(108000体)奥のお堂に座す。雲形模様を配した後背とふっくらとした座像をはっきりと目の辺りにする。今回のご開帳で最もはっきりとお姿が見えた像。 行基作と云う。
12世紀iに畠山重忠が発見
32.法性寺 聖観世音 行基作と云う。すっきりとした像で、ここもご開帳にふさわしく、真直に拝せられる。
前立観音は笠をかぶり舟を漕ぐが、本尊はシンプルなお姿である。
室町期
138cm
立像
33.菊水寺 聖観世音 土間から仰ぎ見る本尊は、他の仏像より奥にあり、全体的な仏像配列にむしろ隠れた存在に見えた。 藤原期
1m立像
一木造り
34.水潜寺 千手観世音 金箔の厨子内の、脇時に阿弥陀如来と薬師如来を従えた観音像を本尊と思っていたが、納経所には別の写真があり、「?」と思っていたが、庭先の喫煙所でお寺の方に、「ご本尊は、賽銭箱の横の下の格子から仰ぎ見ると、僅かに見える」と教えられた。云われたとうりにすると、なるほど厨子の上方奥にかすかに拝することが出来る。紅白の結び紐は、前の三尊を介して奥の本尊に繋がっていた。 室町期

一木造り

巡礼風景

結願に向っての二日間は、猛暑(37℃)の中、ホソー道路からのむせかえる照返しと、山道ではむせかえる夏草や人の気配で飛び逃げるセミに驚かされたり、沢沿いの道では先日の雷雨で洗い流された跡を歩く。秩父市西端の小鹿野(おがの)には、西武秩父からバスで50分かかり、栗尾バス停から歩き出したのはAM11:05であった。
観音院への途中には、役の行者ゆかりの光珠院大日堂(たらちね観音)やお地蔵さんと風車で埋まった地蔵寺がある。

31.観音院 (かんのんいん) 8月5日(月)

AM11:34−12:39
地蔵寺を過ぎると、道は川沿いになり、ガードレールに配された西国札所・坂東札所・秩父札所の百観音霊場の立札を読みながら歩く。まもなく明治元年に信州の石工が刻んだ高さ4mの大仁王像の前に立つ。仁王門をくぐると、観音堂へは長い石段道が続く。


観音堂の右手に大師堂がある。ここのお大師さんは首が長く、ちょっと面白い。大師堂の前が納経所で、さらに右奥へ奥の院への坂道が続く。
お堂の左上の滝は、60mの高さから滝つぼに垂直に落ちる。不動明王像がそれを見守る。
このお寺は、明治維新まで修験道に属し、修験道者・観法は有名で、墓がある。観音堂は再建されたもの。


滝の左岩壁には、「魔無阿弥陀仏」と刻まれた岩を真中に、左右に磨崖仏があるが、砂岩のため崩れて識別は難しい。左手石窟にお大師さんが・・・。




西奥の院は危険通行禁止であった。東奥の院への途中に、多くの石仏の並ぶ石窟がある。中央には、畠山重忠の家臣が駒を繋いだ跡と云うのがある。



東奥の院には、祠と宝篋印塔と芭蕉の句碑があり、観音山、大石山を望む。

観音院から下ると、地蔵寺の下に大きな茶店が二軒ある。最初の茶店「山多」で暑さに耐えかねビールを飲む。つまみにと出してくれた自家製のコロッケの美味かったこと。栗尾に戻ったのはPM1:38.
小鹿野町商店街に入って、今度はアイスコーヒーを。小鹿野町には、小鹿野歌舞伎と云うのがあるらしく、いたるところの軒壁にあるイラストが面白い。


大日峠への道は警察署近くから入り、金園橋で赤平川を渡る。小判沢には白壁の民家が2〜3軒あり、仕事の人が挨拶してくれる。
「秩父霊場奥の細道」の幟が置いてある。この幟は大日峠への道筋でも見かけた。

民家を過ぎてすぐに、大日峠への道が分岐する。PM3:40.



小判沢に沿って、沢を幾度となく渡り返して奥へ進んだ後、杉木立の尾根道を行き、峠に8分の地点から急な登りになる。


PM4:11。大日峠には、大日如来石仏とお地蔵さんがある。見通しはない。ここからしばらく竹林の中を下ると、ホソー路に出て左へ行く。
32.法性寺 (ほうしょうじ)


PM:4:40-5:01
ようやくたどり着いた威厳のある
楼門。汗がしたたり落ちる
石段を登り、本堂へ。



本堂右に納経所があり、先に納経をしてもらう。夏場の納経時間はPM5:00まで。
本堂には、有名な笠をかぶり、岩船に乗り櫓を漕ぐ前立観音像が釈迦如来像の前に置かれていた。なんとなく愛らしい像だ。


享保4年建立の観音堂は本堂から奥へ100m、岩を削って作った階段を登った所に、岩を背にした舞台作りである。「般若堂」の額が掲げられている。背の岩は石窟になっており、地蔵菩薩などの石仏群が納められている。
奥の院は、さらに500mの山上にある。


この日の宿泊は、大日峠に入る前に民宿旅館「梁山泊」にTelしておいた。お寺の方によると、結構宿まで距離があるらしい。少し道に迷い、PM6:01宿に着く。温泉で疲れをいやす。

8月6日(火) AM8:30、梁山泊出発。今日も酷暑。長若に戻り、左折してR299方向へ2km田舎のホソー路を歩く。R299で左折し、AM9:16赤平橋を渡り、泉田へ、菊水寺へは田圃と畑の中を行く。

33.菊水寺 (きくすいじ)



AM10:01-10:15
文政3年(1820)建立の入母屋造りの本堂は、堂内が土間になっている。本堂に入ったところの左右には、「親孝行いろは歌留多」と「こがえし」の大額が掲げられている。本堂前には芭蕉の句碑がある。



小鹿野町の道筋では、役者の碑、神道の祭事の注連縄など普段見かけないものを見た。AM11:20 平石馬頭尊堂で休む。昭和53年、屋根を改修したらしい。ここからは、ホソーの山道を藤芝の部落へ40分。


藤芝からは小さな峠を越えて頼母沢へ。水抜からの道に合流し最後の民家を過ぎ、

PM12:22に峠への山道に入る。急な登りを20分、一息つくところに休み岩がある。休む。ここからは登りは緩やか。
PM1:02-12 杖立峠 
右側の道を登ってきた。左は破風山への道。水潜寺へは写真手前方向へ。下りはすぐに湧水が集まった沢沿いになる。水1リットルを持って、馬頭尊堂を出発したが既に飲み果たし、湧水を汲む。

34.水潜寺 (すいせんじ)

PM2:00−2:40
ガレた沢沿いの道を下り、沢の水流が安定してきた所で、お寺が現れる本堂の右手には、「みずくぐり」の岩屋があり、冷気が噴出す。


参詣者が峠から下りてきた変わり者を眺めている。殆どは反対側の駐車場から来る。峠から降りてきた巡礼者は本堂前に登る石段を利用することになる。夏草が石段を覆っている。

峠の反対側には駐車場があり、参道を2分登りお寺に到着する。
 結願

お寺から少し歩き、満願の湯「秩父温泉」で、ゆっくりとお湯につかり、ビールと「おでん」で休む。土地の人が湯浴みし、休憩所ではカラオケ自慢が賑やかに楽しんでいる。満願の湯の経営者は、江戸末期の「観音霊現記 秩父33所」の水潜寺の浮世絵に「日澤沢に霊水が湧出た」との記にヒントを得て温泉を掘り当てた。1時間1本の町営バスで皆野に出る。

PM5:40
 西武鉄道、皆野駅から「おはなばたけ」へ


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