11/14  「えんがみだ。」その2


メールをくださった知人も「因果」ではないかという。

そういえば「それ!見たことか〜!。」という言葉がある。
これって、全く「因果応報」そのものの意味ですよね。

ということは、「応報」という使い慣れない言葉が「見る」という一言で表現されている!。

「応報」の意味は「報いを受ける」。
「見る」の数多くの意味の中に「身に受ける」がある!。

「えんがみだ。」は「因果、見た。」だったのだ。


10/26  「えんがみだ。」

「えんがみだなぃ〜。」「えんがみちゃったな〜。」
「大変な思いしたね〜。」

物心がつく子どもの頃から不思議な言葉の一つであった。
何しろ私はかなり後まで「大変な?映画を見た。」と漠然と思っていたのだから。

「えん」とは何なのだろう。
「縁」かそれとも「えんが」が因果応報の「因果=いんが」なのか。
因縁という言葉もあるのだから、どちらも近いのかもしれない。

それにしても縁も因果も「見る」という動詞のついた言葉は見当たらない…?。

仏教がまだ熱く語られていた遠い時代に思いを馳せる…。
そんな雰囲気のあるいい言葉である。

10/4  「ぞうさねぇない〜。」


「あっと言う間に時間が経ったなぃ〜。」

これは調べると、
「造作ない(ぞうさない)[=もない] 容易(たやす)い。容易である。
また、簡単で、手軽である。面倒もなく、大して手間や費用を要さない。」という。

古語にもなっていて全国共通らしい。
と、するとあまり聞かないが方言ではないようである。

しかし米寿を迎えた母がため息とともにそう言う時、そんな単純な意味ではなく
遥か歩んできた人生全てをその一言に表しているように思える。

その世代の人たちは江戸時代から戦争、食料難そして現代までを一気に駆け抜けるように体現した。
どこへ行くのも自分の足で歩く。着るものも自分で縫う、ふとんも仕立てる。
洗濯も手で、薪でごはんを炊き、風呂も沸かす…。
自動車や電気製品のない時代からパソコンや携帯の世界へ。

身体は利かないが、昔の話をし出す時はそう言いながらも
何とも活き活きとした表情に変わるのである。

9/7  「ごせやげる!。」


腹が立つこと。「ごせっぱらやげる!」ともいう。

これは知人から聞いた説に興味深いものがある。
「ごせ」は「ごせい、御声」。「やげる」は「上げる」。
御声とは天皇の出す声。天皇は普段声を出すことがなく、
怒った時にしか声を出さなかったからという…。

ネットで調べると次のような説もある。
「ごせやける」とは、仏教の言葉で「後世焼ける」ということであり、
腹を立てると、死後の生があまり良くなくなるということ。

しかし、どちらも私には識者が考えた恣意的な話のような気がする。
単純に、腹が焼けるように面白くない、ムカムカするでいいではないか。
胸が焼けるという、胃が悪い時に使う言葉もある。
(胸は「焦がし」たら全く違う意味に…。こちらは歓迎!?)

しかし、その場合に「ごせ」はどう考えればいいのだろう。
「ご精が出るね〜」などの「ごせい」とはつながるだろうか?。


7/24  「うすらかすら、してんでねぇ!。」


「うろちょろ、してんな!」という意味だが、
もっとゆっくり、用にならずボォーとしているような時にも使う。

「うすらとんかち!うすらバカ!」は小馬鹿にした言い方。
「うす、かす」は薄い、滓の意味で「ら」は状態を表す接尾語か。

7/1  「せな、しゃで。」

「兄、弟」のこと。

兄は「あんにゃ」とも言う。兄の訛った言い方か。
「せ」は「兄、夫、背」の漢字が当てられ、男の兄弟のことらしい。

「しゃで」も「舎弟」からの同様な言い方だと思われる。
これなど現代ではヤクザが使う言葉になっている感じだが、
やはり「御前」などと同じように上から降りてきた言葉なのだろう。

ところで女性の方の「姉、妹」の方言が見当たらないのはどうして?。

6/14  「オラやんだぐなった!。」

「オレは嫌になった!。」

これは宮城県の方言だったかな?。
二つも濁音が入るせいかとても印象が強い。使いたい言葉のひとつ。

福島では「オラやんだ!。」あるいは「やだ!。」という風に短くなる。
これも県南では「やだくって!。」となる。


6/4  「見でみっせ!。」


「見て確かめて!。」の意。
動詞の後に「+みっせ」となる。
「食ってみっせ。」「行ってみっせ。」など。

県南地方では「見でみらっし!。」となり、同じ福島県でもかなり違う。
詳しい知人の話によると、この地域には江戸弁の影響があるそうだ。

そういえば水戸藩の管轄だろうか?。
郡山市の田村町守山はその支藩の一つである。

5/29  「むぐす!」

これは子ども時代の話。
「あ、おめぇ、むぐしたな!。」
共通語だと「あ、お前、寝小便したな!。」となる。
一つの動詞ではっきりと意味が伝えられるのは面白い。

「むぐす」と「…むぐる」、どこか共通する。
5/21  「でんむぐる!」

こぼす!。容器ごと倒し、中身をぶちまけたような時に。

かなり表現力に富む。天地が逆になるような雰囲気さえ感じられる。
これに比べると共通語はあまりに平凡?。
用例 「あ〜、酒でんむぐちゃった〜!。」

「でんぐりがえる。」は「ひっくりかえる。」の意。
5/16  「んだばい!」


「そうだよ!。そうなんだよ!。」
年下に対しては「んだべ!。」あるいは「ほだべ!。」

県南の石川町方面では「だっぱい!」
こちらはなかなか可愛い表現である。
女性がにこやかに話すととてもいい。