4/22  うるかす



豆、乾物などを水に浸し柔らかい状態に戻すこと。

共通語では「ふやかす」があるが少し違うようである。

前者がその行為全体を表現、
後者はそのモノ自体の状態を指しているような感じがする。

「ふやける」はあるが「うるける」とは聞かないから。

「うるかす」は「潤い→潤かす」らしいからなお一層興味を惹かれるものがある。

冷蔵など無くても長期保存の効く乾物利用。

冷涼な気候が生み出した北国の知恵だったのだろうか。



4/19  「やいでみ〜!」「やいでみっせ!」



「やばせ!」「やべ!」

丁寧な言い方から指示する言い方へ。

行ってみよう、付いて来い、のような意味合い。

みな「や…」となり「遣る」の変形だろうか。

「…み〜」「…みっせ」は自分も一緒に行くのだが、
「…みなさい」ではなく「行ってみたら?」のような雰囲気で使われる。

だから「やいでみ〜」「やいでみっせ」はどこか奥ゆかしく可愛らしささえ感じさせる。

「やっぱ?方言っちゃ、いいなぃ〜!」



4/10  たでる。



「たででる」あるいは「たででおく」。

ニワトリやウサギなどを飼っていることをいう。

これは「立てる」なのだろうか?。
広辞苑で探してもそういう意味は見当たらない。

ただ昨今のペット=愛玩動物とは少し違うような気がする。

何か役に立つ動物を飼っている、そんな状態を表わすような…? 。

そう正にその「立つ」なのだ!。

強いて言えば辞書の「置く」という意味が一番近いかもしれない。

「立てている」「立てて置く」ということなのだろう。

そしてこれら飼っている動物の話しをしている時、人々の表情がいつもと違って
生き生きとして和やかなものに感じられるのが実に興味深い。

やはり「たででおく」と家族の可愛い一員に。



2/12  「掻く。」


汗をかく、頭を掻く、恥を掻く、いびきをかく…。

これは方言ではないが以前から気になる言葉の一つであった。

なぜか、土壁の下地の木舞いも「掻く」という。
自分でその作業をしていても「編む」感じの方が近いから。

しかし今冬、関東の人が「雪掃き」と言うのを聞いた時、
こちら東北では「雪掻き」なんだけどと思い…。
その時初めて私の脳裏にひらめくものがあった。

そうか、「掻く」というのは「平らかなものに何か跡を付ける」ことなんだと…。
汗は滑らかな皮膚に、恥は平らな心に、いびきは夜の静けさに…。
木舞いも平らな面に格子をつくっていく。

そうなると同じ音の「書く」も、元々は平らな面に何かを「掻く」だったことがよく分かる。

そして「おる」が「織る」でもあり「折る」でもあるように二次元に。

「あむ」が「編む」「網」に通じるように三次元…。


…文字のまだ伝わっていない遥かな遠い時間に…。