製作者サイドは、市場が大きい・小さいに関わらず、単に枚数が多ければそれに比例して収益が上がるので、「枚数」が最も重要な要素でしょう。
また、オリコン1位を至上命題として活動している歌手の人達には、「順位」が最も重要な要素になるでしょう。
そして、我々一般人の中でも応援している歌手の「順位」や「枚数」を気にする方が大勢います。
もし、CD市場がある規模のまま一定ならば、「順位」での評価と「枚数」での評価に大きな差はなかったでしょう。
ところが、この10年程度のCD市場の激変ぶりは、その2つの評価が大きく食い違ってしまうという事態を生み出しました。
また、ミリオンセラーがポコポコ出た時代の100万枚と、ミリオンセラーが1つ2つしか出ない時代の50万枚では、
どちらがすごいことなのか、どちらがまれな現象だったのか、という問に対して、「順位」や「枚数」では答えを出すことはできません。
その2つの問題を解消・・・というとおこがましいですが、その手助けとなるのがこの「占有率」だと思っています。
このサイトにおいての「占有率」とは、売れたすべてのCDの中でそのCDの売上枚数が何%を占めたのか、という考えに立った指標を差します。
これによって、いくら売上枚数が多くとも、市場が活況であれば「占有率」はあまり高くは出ず、
また、売上枚数が少なくとも、市場が不振ならば、「占有率」はそれほど低くは出ません。
これが、「順位」「枚数」に次ぐ「第3の指標?」とならないか、ということでデータの作成を思い立ちました。
「占有率」だからといって、あるCDがある週に売り上げた枚数を、単純にその週の総売上枚数で割ることはできません。
なぜなら、週によって総売上枚数は大きく波打つからです。(季節によっても波打ちます。)
それだと極端な場合、あるCDが発売された週だけ極端に総売上枚数が低かった時に、
そのCDだけ異常に占有率が高く出てしまい、次の週に発売されたCDが同じ枚数売り上げたのに、
占有率に差がついてしまうという現象をおこしてしまいます。
それでは「総売上枚数が少ない週にCDを発売した=順位が通常より高くなる週に発売した」位の意味にしかなりません。
私が割り出したいのは、例えば、CD市場が活況の頃の100万枚と低調な頃の50万枚では、どちらがよりすごいことなのかということなので、
占有率を出すならば、厳密には、その週の「総売上枚数」ではなく、その週の「CD市場規模」に対してでなければなりません。
その、その週の「市場規模」を、どうやって計算し出すか。
いろいろあるかと思いますが、当サイトでは、その週を中心とした1年間(53週)の総合計を53(週)で割った値を、その週の「市場規模」とします。
そして、その算出した値そのものを、「53週平均総売上枚数」と呼びます。
例.2002/6/10〜2002/6/16集計週の「CD市場規模(=53週平均総売上枚数)」はいくらか?
| 該当する53週 | 総売上枚数 |
| 01 12/10〜12/16 | 1,505,590 |
| 01 12/17〜12/23 | 1,303,950 |
| 01 12/24〜12/30 | 969,690 |
| 01 12/31〜1/6 | 969,690 |
| 02 1/7〜1/13 | 672,100 |
| 02 1/14〜1/20 | 809,760 |
| 02 1/21〜1/27 | 1,271,730 |
| 02 1/28〜2/3 | 1,163,010 |
| 02 2/4〜2/10 | 1,591,850 |
| 02 2/11〜2/17 | 1,136,540 |
| 02 2/18〜2/24 | 1,538,370 |
| 02 2/25〜3/3 | 1,684,890 |
| 02 3/4〜3/10 | 1,433,160 |
| 02 3/11〜3/17 | 965,500 |
| 02 3/18〜3/24 | 1,147,950 |
| 02 3/25〜3/31 | 922,800 |
| 02 4/1〜4/7 | 597,120 |
| 02 4/8〜4/14 | 670,960 |
| 02 4/15〜4/21 | 840,830 |
| 02 4/22〜4/28 | 1,514,850 |
| 02 4/29〜5/5 | 1,120,260 |
| 02 5/6〜5/12 | 1,454,840 |
| 02 5/13〜5/19 | 1,153,450 |
| 02 5/20〜5/26 | 1,071,170 |
| 02 5/27〜6/2 | 978,900 |
| 02 6/3〜6/9 | 1,076,320 |
| 02 6/10〜6/16 | 777,560 |
| 02 6/17〜6/23 | 720,940 |
| 02 6/24〜6/30 | 1,093,940 |
| 02 7/1〜7/7 | 821,250 |
| 02 7/8〜7/14 | 1,009,510 |
| 02 7/15〜7/21 | 764,920 |
| 02 7/22〜7/28 | 1,423,990 |
| 02 7/29〜8/4 | 1,082,730 |
| 02 8/5〜8/11 | 1,003,880 |
| 02 8/12〜8/18 | 782,070 |
| 02 8/19〜8/25 | 946,030 |
| 02 8/26〜9/1 | 902,930 |
| 02 9/2〜9/8 | 877,250 |
| 02 9/9〜9/15 | 713,910 |
| 02 9/16〜9/22 | 629,330 |
| 02 9/23〜9/29 | 1,081,860 |
| 02 9/30〜10/6 | 648,920 |
| 02 10/7〜10/13 | 569,610 |
| 02 10/14〜10/20 | 707,290 |
| 02 10/21〜10/27 | 908,780 |
| 02 10/28〜11/3 | 853,790 |
| 02 11/4〜11/10 | 836,940 |
| 02 11/11〜11/17 | 933,600 |
| 02 11/18〜11/24 | 870,001 |
| 02 11/25〜12/1 | 839,005 |
| 02 12/2〜12/8 | 814,998 |
| 02 12/9〜12/15 | 1,061,984 |
| 総合計 | 53,242,298 |
| 53週平均 | 1,004,572 |
よって、2002/6/10〜2002/6/16の「CD市場規模(=53週平均総売上枚数)」は、1,004,572(枚)となります。
実際とは23万枚ほど多く出ていますが、これは、2002/6/10〜2002/6/16集計週が他の52週に比べて売上枚数が少ない週だったからです。
実際、この週の売上枚数は該当53週中43位です。
そして、例えばこの週に10万枚を売り上げたCDは約10%の「占有率」を確保した、ということになり、
もし、「CD市場規模(=53週平均総売上枚数)」が200万枚の週に、10万枚を売り上げたCDは、約5%しか「占有率」を確保出来なかったということになります。
※具体的な計算の流れはこちら
当ページと、具体的な計算の流れページを見ていただければ、大体わかると思いますが、
もう少し簡単に言いますと、この値が高いほど
・市場規模の割によく売れた
・オリコンシングルCDTOP100位界を席巻した、騒がせた
ということが出来ます。
またこのデータは、例えばあるCDで「10.000%」とあった場合、
53週平均総売上枚数(=市場規模)の10%に相当する売上価値があったということです。
(市場規模が80万枚の時期においては8万枚売ったのと同等の売上価値、
160万枚の時期においては16万枚売ったのと同等の売上価値がそのCDにはあったという事)