高齋正さんのエッセイ 49
ホンダ・グランプリカー 優勝
8月6日(日)のハンガリー・グランプリで、ホンダのグランプリカーがバトンの運転で優勝した。
ホンダのグランプリカーが優勝したのは、1964年のメキシコ・グランプリと1967年のイタリア・グランプリに続く3回目である。
ホンダは11日の新聞に大きな広告をだした。39年ぶりのホンダ車の優勝である。
ホンダは1968年のシーズンを最後に、グランプリ・レースへの出場を中断し、1983年にグランプリ・レースへの参加を再開した時には、エンジン供給者としてであった。そして、シャシーまでホンダ製となったのは、今年、2006年からである。したがってその間はホンダ・エンジン搭載車のグランプリ優勝はあっても、ホンダ車の優勝はないのは当然である。
ずいぶん前にレース写真家のジョー・ホンダさんに聞いたことであるが、ハンガロリンクに(第1回グランプリ・レースに優勝したハンガリー人である)フランソワ・シスの銅像が建っていた。そして、その銅像のあった場所にFOCAの建物が建った。シスの銅像がどこに移されたのかは知らない、という。
ハンガリー・グランプリの時に現地に行っていた、ホンダの福井社長がTVのインタビューに嬉しそうに答えていた。もし、シスの銅像の移転先をサーキット管理者に尋ねて教えてもらい、その銅像といっしょにTVに写っていたら、ホンダはレースの文化のわかる会社、というイメージを出せたと思う。そして、ハンガリー人たちも、ホンダの社長がシスの銅像を見にいったと知れば、ホンダに対して親近感を持つであろう。
なお、シスの名前は、フランス人はフランソワと呼んでいたが、本国ではフェレンツであると、神田重巳さんが教えてくださった。洋書には、フェレンツとフェレンクと2通りの名前が載っており、どちらが正しいのか判断しかねていた。
高齋 正