日本の箏と中国古筝

日本の箏を弾いてO十年、中国の古筝を弾いてOヶ月。
「唐」の時代に大陸から伝わった当時の面影を残す日本の箏と、
「古筝」とは名ばかりで、近年,斬新な改革を遂げた中国の箏、
この両国の箏を、気の向くままに勉強しています。

なお、不確かな情報が含まれる可能性がありますので、
転載は厳禁とさせていただきます。
また、間違いを発見された方は、こちらまでご連絡くださいませ。


2004-01-30 OPEN

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種類 日本の箏 中国の箏 click!

写真で見る日中の箏
箏(こと) 十七絃 二十絃 古筝(こそう)
弦の本数 13本 17本 21または
25本
現在は21本が主流
サイズの一例        
弦の材質 テトロンまたは絹 スチールにナイロンを巻きつけたもの click!

写真で見る弦の違い
弦の太さ 均一の太さ 低音(弾き手の向こう側)ほど太く、高音(手前)ほど細い
弦の色 基本的に同色(白) 黄色または白 C、G音に色糸(黄)を使う、他は白 A音に色糸(緑)を使う、他は銀色
弦の番号 弾き手の向こう側から、1〜13 弾き手の向こう側から、1〜17 21絃の場合は、弾き手の向こう側から、0〜20 弾き手の手前側から1〜21
日本も中国も弾き手の向こう側が低音で、手前に来るほど高音になります。ただし、絃の名前(番号)のつけ方は、なぜか正反対
弦の記譜例 一〜十、斗、為、巾(一二三は壱弐参の場合もあり) 一〜十、1〜7 零、イ一〜イ十、一〜十(18、19,20は斗、為、巾の場合もあり) 移動ドのドレミソラが12356、音高は数字の上下の点の数で表す click!

図表で見る記譜記号とチューニング方法
洋楽の五線譜を使用する場合もあります
標準的な音域 一絃壱越(D)平調子で一は五の乙の場合、D〜A(5音階) C〜E(7音階) 第1弦よりC〜A(7音階) D〜D(5音階)
日本の箏(13絃)と中国の古筝は、元々は5音階を前提につくられていますが、7音階に調弦(チューニング)することも可能
右手に3つ、皮や紙でつくった爪輪に接着して指にはめる 右手に3〜4つ、近年は左手にも4つの計8つ、指先にテープで貼り付ける


写真で見る細部の違い(各部名称・爪・駒)
樹脂または象牙製の「柱」(じ) 13絃用より大きな柱 一般的に13絃用の柱を使う 低音弦に使うものほど徐々に大きくなる、木製で先端のみ骨や象牙又は樹脂の「碼子」
構造 音穴は2つ
猫足は(近年の物は)着脱可能
音穴は3つ
龍頭部が小物入れになっている
奏法 本来は箏に向かって右寄りに正座して演奏する。最近は台に載せ椅子に座ることも多い。生田(いくた)流は箏に向かって斜めに、山田流は正面を向いて座る。 台に載せ、箏に向かって右寄りに置いた椅子に座って演奏する。机に向かって座るように、正面を向き、膝を潜り込ませる。
(補足:親指=大指、人差指=食指、中指=中指、薬指=旡名指。)
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奏法と記譜法

親指を使う頻度が高い。親指は手前から向こうに、その他の指は、向こうから手前に弾く。特に名称はない。「すくい爪」=親指を向こうから手前にすくうように弾く。 親指は手前から向こうに、その他の指は、向こうから手前に弾く。親指から順に、「托・抹・勾・打」。反対向きは順に、「劈・挑・剔・摘」。「連托、連抹・連勾」は、隣の弦に押し当てるようにしながら連続して弾く。
「合わせ爪」=親指と中指(または人差指)で2本の弦を挟むようにして同時に弾く 「大撮」=親指と中指との合わせ爪。「小撮」=親指と人差指との合わせ爪。
「弱押し・強押し・最強押し」=左手で柱の左側を押さえて、それぞれ半音、全音、1音半、音を高める。「後押し」=弾いてから押す。「押し放し」=押し弾いた状態から左手を放す。 「按音」=半音、全音、1音半の押さえ。「上滑音」=後押し。「下滑音」=押し放し。「順波音」=後押し+押し放し。「逆波音」=押し放し+後押し。「揉音」=後押しと押し放しの繰り返し。
「グリッサンド」=低音から高音、または高音から低音へ連続して弾く。古典的手法としては、「裏連」「流し爪」「引き連」の手法がある。 「上行刮奏」「下行刮奏」=順に低音から高音、高音から低音へのグリッサンド。「花音」=親指で数本高音の弦から連続して下行する装飾音。
「トレモロ」=主に人差指で内外に素早く連続して弾く 「揺指」=親指によるトレモロ
「アルペジオ」=主に低音から高音への分散和音 「琶音」=アルペジオ
「ピチカート」=爪をつけていない指で弾く。 「抜」=ピチカート
「スタッカート」=弦を引いた直後に指や手で音を消す 「点弦」=スタッカート
「ハーモニクス」=柱の右側1/2(または1/3)の場所を左手指で軽く押さえ、右手爪で弾きオクターブ高音を出す。 「泛音」=ハーモニクス
その他 多様な奏法があります。(整理中・・・。)
漢字 楽器分類上は「箏」という字が正しいが、「琴」や「筝」の字が乱用されていることが多い。いずれも、「こと」と読む 「古筝」または「古箏」と書き、日本では「こそう」と読む。「古琴(こきん)」は、全く別の形体の楽器である
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毛書体で見る漢字の「コト」


<注>このHP内では、楽器固有の名称としては「絃」、その他の解説文中では「弦」の字を、また、楽器の種別としては「箏」、楽器名としての「古筝」は中国で主に使われている「筝」の字を使用しています。
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