四季のエッセイ        @

鳥の耳

 鳥たちって、どんな耳してるんだろう。
 阪急の特急電車が轟音を響かせて驀進して
行く。子どもだったら耳ふさぐほどの音だった。その時だ。二羽か三羽か、頭上を雀の二倍ほどの鳥が電車に向かって飛んで行く。線路沿いの裸の桜の木に止まろうとしたのであろう。轟音が聞こえなかったのだろうか。
 鳥にだって耳はある。恋の囁きが聞こえないと困るじゃないか。さっそくネットで調べてみる。顔の側面の羽毛にふうっと息を吹きかけてみると、羽毛の下から小さな耳が現われる。耳といっても穴といった感じだが、仲間の声をちゃんと聞き分けている。耳を隠さないと、飛翔の邪魔になるからだ。
 耳は遠くとも、小鳥は囀りが可愛い。