イケメン猿

   四季のエッセイ        @
 車に乗ったこの顔、どこかで見たような。猿の山、大分の高崎山でイケメン猿のコンクールがあった。上位入賞の猿はいずれも精悍で鼻筋の通った美猿が揃う。みごと一位に選ばれたシックスは、二位を四五七票も引き離した。彫りの深い顔、艶々した毛並み。ただし人間による美醜の価値観で選ばれたわけでメス猿の人気はいま一つだったそうだ。 
実は、人間も猿の一種であって、動物分類学では同じ種に属している。どこが違うか。面白い学説がある。頭脳の差はそんなにない。だが人間はじっと我慢ができるが、猿はできない。この一点が違うという。我慢が、弱肉強食の獣の論理を超えさせている。
 これって、出藍の誉れというのであろう。