獺祭

   四季のエッセイ        @
 オバマ大統領、俳句で歓迎の挨拶を披露する。日米首脳晩餐会の席だ。初めの五七を英語で、結びの五「なごやかに」を日本語で結んで喝采を浴びる。答礼に立った安倍首相。昨夜はホテルでスピーチの練習をしておりましたら、妻が聞き飽きて別室へ行きました。
 笑いを誘ったつもりだったのだろうか。
 乾杯の日本酒は、首相地元の山口県の獺祭だった。大統領なかなか味なことをする。
 泳ぎの名手カワウソ=獺は、獲った魚をすぐには食べないで、川岸一帯にずらり並べておく習性がある。それが、供え物をしているように見えることから獺祭と呼ばれる。
 正岡子規は、獺祭書屋主人とも称した。書籍を魚のように散らかし並べたからだ。