半夏生の日

   四季のエッセイ        @
 きょうはカレンダーの半夏生の日だ。
 半夏生の花、別名カラスビシャクは、暦の半夏生の頃に咲くからこの名がついたのか。
それとも逆に花の名に暦が合わせたか。
 半夏生の花といえば、京都建仁寺の両足院が名所だ。織田信長の弟、有楽斎の建てた茶室・如庵から一望する庭園は、池の畔に青く長い剣のような葉がびっしり埋め尽くしている。葉のところどころに鏡の前で白粉を塗っていた化粧最中の女性が何かの用事を思い立って途中で止めたような白い跡が残る。
 ときは梅雨まっ只中。このころ降る雨は、半夏水と呼ばれ激しく降って災害を呼ぶことが多い。ちょうどいま南九州は、降りはじめて二十日近い日が過ぎようとしている。