郡上盆踊り

   四季のエッセイ        @
 郡上踊り今夜開幕。NHKが告げている。
 踊らにゃ損々、阿波踊りは草履をはくが、
岐阜・郡上踊りは下駄でないといけない。
 下駄も仏も同じ木のきれ。郡上の人は、下
駄も仏像も同じ有り難いものだと思っている
節がある。踊りの中に下駄で地面を蹴る動作
が何度も出てくる。踊りの音響効果を盛り上
げるためだ。材質も桐や杉と違って高い音が
出るよう檜を使う。ひと晩で下駄の歯がすり
減って慌てて下駄屋に駆け込む人もいる。
 人は何故踊る。それは祈りなのだ。健康、
幸せ、豊作を願っている。宝暦の百姓一揆後
藩主・遠藤慶隆は民政に意を注ぎ、盆踊りを
奨励する。会期は延々九月上旬まで。
 全国からあやかって三十万人が訪れる。