埋蔵金

   四季のエッセイ        @
 ゆく夏を惜しんで海水浴場はどこも満員の盛況だ。南紀白浜では遭難した熊野水軍の埋蔵金探しのイベントが人気を呼んでいる。十万円金貨やホテル宿泊券が埋めてある。
 埋蔵金といえば、平成のいまも捜索のつづく徳川幕府の御用金がナンバーワンだろう。幕末、勝海舟による江戸城無血開城の際、いつか徳川再興のためと、勘定奉行の小栗忠順が自らの郷里・赤城の山中に隠したとされる大判小判、現在の金にして二百兆円だ。
この金額は、平成の安倍政権の国家予算、一般会計一年分とほぼ同額に相当する。いまもし仮に発見されたとしたら、政権はどう使うだろう。税金が減る、いやいや。そっくり軍事予算に回るのが落ちだろう。