毛記念堂

   四季のエッセイ        @
 久しぶりラジオで毛沢東の名を聞く。
 きょうが三十九回忌、と伝えている。
 読売時代に訪中、天安門広場の毛記念堂を訪れたことがある。何列もの観衆が入場を待っている。水晶の棺に入って首から下を党旗
に覆われた主席は艶々した顔色であった。
 習近平主席は、毛に心酔していた。娘に沢東の沢の字をとって明沢と名づけている。習によれば、中国は古代からの大国。アヘン戦争、日本による国土蹂躙の屈辱の百年を毛が復興、習が集大成に取り組むというチャイニーズ・ドリームにひたすら邁進している。
 毛主席生誕百二十年の一昨年には、政治局委員六人全員を伴って記念堂を訪れ、毛沢東思想への回帰を遺体に誓っている。