高橋由伸君へ
   四季のエッセイ        @
 高橋由伸君よ、焦り給うことなかれ。
二十日、巨人軍から次期監督就任の要請を
受けた。席上、長嶋茂雄名誉監督から強い思いを込めたメッセージが伝えられたようだ。「私は三十九歳だった。君はもう四十歳。思案することなく受託し給え」。しかし、時が
遅すぎた。来シーズンの大事な戦力を占うドラフト会議があす二十二日。それにはもちろん出席できない。いわば他人任せなのだ。
 打の主軸、阿部慎之助一塁手、村田慎一三塁手に陰りが見え、打率三割を割る。救援投手陣も昨シーズンの冴えが見られず、山口鉄也五敗、マシソン八敗と振るわなかった。
 高橋君、君が現役から抜けた後の巨人には
来シーズン優勝の目はゼロだと思うよ。