雪はなぜ白い

   四季のエッセイ        @
 日本列島すっぽり氷点下、白一色だ。
 九州の奄美大島は百十五年ぶりの積雪で、この寒波まだ少し居座りそうだという。
 氷は透明なのに、雪はなぜ白いのだろう。雪は、凍って固まった氷と違って、ふわふわとした細やかな結晶で出来ている。この結晶には隙間がいっぱいあって、たくさんの空気を含んでいる。ここに光が入ってくると、空気の中で光が反射し合って白く見える。
 白という色には、美しさがある。富士山がそうだ。白いゆえの美の光彩を放っている。古来、神聖視されてきた花嫁衣裳の白無垢も清純無垢をあらわし、嫁ぎ先の家庭に染まる決意を示しているといわれている。
 選挙の立候補者の白い手袋も同じだ。