ヒナがどうしてひとりぼっちでいたの?

まず、ヒナが誕生したときから考えてみましょう。

孵化〜巣立ち

すずめは孵化してから14日間で巣立ちを迎えます。巣立ちといってもお腹が大きく短い羽のヒナは上手に飛べないので、羽ばたきながら落ちるように巣から飛び出すのが巣立ちです。そのまま地面に降りてしまう子、屋根で止まる子いろいろです。そんなマトモに飛べないのが巣立ちですから2度と巣には戻りません


巣立ち〜親離れ

巣立ちしたばかりのヒナは、親が餌を運んで来て口に入れてあげなくては目の前にある餌すら食べることができません。

親は餌をくわえたまま鳴きヒナを呼びます。ヒナは餌を貰いたい一心で親に近付こうと飛ぶ事を覚え、親が外敵から守るために安全な場所に誘導できるのもこの喰い意地のお陰です。

巣立ち直後のヒナは移動距離も短いのですが、動けるようになると親が餌を取りに行っている合間に、ちょこっと冒険したりしています。親が餌を持って帰ってくると大声でヒナは親を呼びますし、親もヒナを鳴いて呼び戻します。スズメのヒナは多くは5〜6羽と多産なので、あなたの目の前のヒナに餌を持って来るまでに時間が掛ります。じっとして動かないヒナは外敵に見つからないように静かに親を待っているヒナですし、道路の上でポツンと1羽でいるヒナは冒険中なだけでどちらも迷子ではありません。

巣立は主に午前中に行われますが、早い子はその日の午後に、遅い子でも翌日にはある程度飛べるようになります。このある程度とは30〜40cmの飛ぶ力も含まれています。

この程度の飛ぶ力のヒナでも親は誘導して餌場に連れて行くこともありますし、猫などの危険がある場合には警戒音(ジュクジュクと激しく鳴く)を出して危険を教えたりと、独り立ちに必要なノウハウを学習しています。

ある程度、ヒナが成長すると親は父グループ/母グループとヒナを分けて行動半径も広がって行き、2週間ほどでヒナ達は親から離れてクチバシに黄色い色が残る若鳥のグループを形成して生活を始めます。

| 誤認救護からのリリースへ | HOME |