朝目覚めると、微かに冬の香りがした。外にでると、冬独特の澄んだ空気。
ひーひーすっすーーー。ふーふーぱっぱ。ひーひーすっすーーー。
そんな感じで、季節が街を起こしてゆく。そんな感じで冬がひっそりやってくる。
秋深まる今に。いっぱい音楽を聴こう。いっぱい本を読もう。いっぱい絵を観よう。いっぱい散歩しよう。
心に栄養を。さすれば冬もあったかい。
リリー・フランキーさんの「東京タワー」を読み終えた。
通勤ラッシュの電車の中で、笑って泣いた。
夜明け前の自分の部屋で、布団に寝転びながら、笑って泣いた。
カモレとピンチブロックのライブの出番を待つ、渋谷屋根裏の入り口。
そこでも笑って泣いた。寒くなってきて入り座ったパルコの階段では、
涙と鼻水が止まらずに、靴の底が踏んでいる1個下の段にぽたぽたと垂れた。
0時前に、二子玉川の改札を出てすぐに座ったベンチで、この本を読み終えた。
数年前までは、ただの変態だと思っていた人。けどだいぶ前に、ある番組を観て以来、
ずっと気になっていた人の渾身の1冊。
やっぱり、ただの変態ではなかった。繊細で、不器用で、淋しくて、ぬくくて、チャーミングな変態。
この1冊を読んだだけだけど、この著者をそう想った。
話を抱きかかえながら駆け抜けてゆく、卓越された文章力に驚いた。
何よりも、この本から伝わってくる温度に心打たれた。
凄い人がいるもんだ。そう想った。こんな素人が偉そうに、そう想った。
僕にとっての「東京タワー」は。。。
その昔、東京タワーの10枚セットのポストカード写真を見せられ、こう言われたっけ。
「平紀は、はよこの街で暮らさんといけんのよ。」
青い空のど真ん中に気取って伸びる、見たこともない真っ赤な塔。そばにはうねる、高速道路。
山と川と海と田んぼ。それがすべてだと思っていた僕の瞳には、それが地獄の街としか思えなかった。
怖くて怖くて、その青と赤を見ると、胸が苦しくてどうしようもなかった。
こんなものは一生見たくもないと、本気で思っていた。
なぜ従兄弟達が、競って「東京に行きたい。」と言っているのかが、さっぱりわからなかった。
なぜ僕のことを、「羨ましい。」と見つめているのかが、わからなかった。
それから20年以上の月日が経つ。
今はなんの疑問もなく、東京にいる。あの時の写真の真っ赤な塔を見ながら、うねる高速道路を行く。
日々に追われながらも、自分の今とこれからを、なんとか繋ごうとしている。ダメだしの毎日でも。
27歳の秋。気がつけば遠くに見える夜の東京タワー。あの頃は思いもしなかった。
そのオレンジ色の光が見守る中で、しあわせな瞬間が舞ってくるなんてこと。
東京タワーって、なんかいいなって感じられる日が来たこと。
逃げも隠れもせず、そいつは何十年も変わらぬ姿なのに。時代と環境と共に変わり、移りゆく僕の心。
そんなシーソーのように揺れる、身勝手さを、どう償い、感謝に変えてゆく?
きっとそれはもっと先にあるんだろうけども。
これだけの人が集まる東京で、その赤い塔は、それぞれのどれだけの想いをかけられていることだろうか。
そんなことを感じさせてくれた、リリー・フランキーさんの手がけたものを、
もっともっと見てみたいと想う。
「ことば」に「こころ」をのせて伝えること。
その人は、涙ながらに自分自身に問いかける。
当たり前。あたりまえ。アタリマエ。
そいつが姿を消すと、事実だけが物悲しく風に溶けてゆく。
はっとさせられたな。だから、こんだけの文章を書くにも手が動かない。
ただ、こう想う。俺はそんな表現者でありたい。
そして、その人がこの先、素敵な景色と出逢えますように。
仕事を終え、一息ついていたときに、父からの電話。
「おおー、平紀か。元気にしてるか?」「おおー、父ちゃん。けっこう元気にしてるよ。」「そうかー。」
電話の向こうからは酔っ払いのおじちゃん達の弾けた笑い声が聞こえてくる。
「また近くの飲み屋にいるの?」「そうだよーーー。今日は1人でさ。淋しいんだよ!」
常日頃から、ばかでかい父の声がさらにヒートアップしているので、そうとう酔っ払っているらしい。
「お前も佳代も、家には帰ってこないし。子供なんてもつもんじゃないなーー。今から飲むか?」
「ごめんごめん。胃が痛いから、今日はやめておくよ。」
「またお前。胃が痛いだの、腹が痛いだの。もっと、どーーーんと構えなきゃだめだよ。」
そうできれば、とっくにしてるって。。。
「父ちゃんも、あんまり飲みすぎたら身体壊すよ!たまには健康診断でも。」
「大丈夫。健四郎の健は、健康の健だから!」
ウルトラ前向きに、こじつけをする父ちゃん。
前向きは、更に拍車がかかり「俺は85歳まで仕事をして、印税収入をお前達に残してやる!」
という始末。頼もしいぜ。父ちゃん。。。
「まあ、その頃には俺もなんとかしてるよ。」「じゃあ、父さんと競争だな!」
さっきは淋しいっていっていたのに、数分の会話でこの調子。
そいつにけっこう安心したりして。
親ってさ。子供がいくつになっても心配なんだなあ。ははっ。ありがと。そんでごめんよ。
もう少しだけ、待っていてくれよな。
というわけで、11月の頭に、サシで飲むことに。といっても父とは度々会って飲んでいるので、
ここで公表することでもないけど。俺はウーロン茶で酔っ払ったふりでもしてあげよう。笑
大学時代のクラスメイトだった友人に、第2子が誕生した!!おめでとう!!
母子共に、健康だって♪凄いよなーー、お母さんって。勿論、支えるお父さんもだけど。
最近、周りで赤ちゃん誕生のニュースが飛び交っている。
こっちまで、しあわせ気分で胸が満たされるなあ。新しい命。。。偉大だなあ。
当たり前のことなんだけど、みんながこうして生まれてきて、今を繋いでくれているんだよね。
こんなことを書いている俺ですが。。。少し前までは、かなりの子供嫌いでした。
母と子の姿を見ると、すぐに目線を逸らしてしまう自分もいたりして。
けど最近妙に、子供を見ると「たまらない気分」になっている自分に気が付くのです。
少しは歳をとったのかな。。。
当たり前とは、偉大なり!皆さまの「これから」に、乾杯を!!
そういやあ、去年の個展開催日から、丁度今日で1年が経った。
つい最近のことにのように、そのシーンを鮮明に覚えているけど。
あれから1年かあ。。。けど今1つ過去の自分から脱皮していないんだよなあ。
今年に入って、コンディションが抜群に悪かったせいもあるけど。。。
まあそいつは言い訳だから、結局は自分が自分に負けていたってことなんだろう。
まずはそいつをしっかりと整えないと、いけんいけん!
もう少し、もう少し辛抱したら、過去の自分を飛び越えにゆこう。



素敵な写メールが届き、響いたもので。今宵コラボレーション。ありがとう。Lamia。
昨日、布団を干しておいたおかげで、今朝はぽかぽかなまま目覚めることができた。
最近は雨続きだったから、久しぶりな感じだったなあ。
休みの日に晴れると、まっさきに布団を干したくなるのはなぜだろう。
更には洗濯もしたくなる。
だけど布団を干してしまうと、洗濯物を干すスペースがないので、そいつは夜にまわすことになるのが
常ですが。。。洗濯機が回っているのを見るのもけっこう好きかも。
とまあ、気が付けばどうでもよいようなことを書いてしまったけれど。
何が言いたかったかというと。。。。。
とりあえず、一人暮らしは気楽なもんだ!ってこと。だったっけかな!?
友人の個展を観に行ってきた。
カフェでの展示だったんだけれど、その空間と会話してるような作品だったな。
うーーん。やっぱいいね。創りだしてゆくこと。そしてそいつを伝えてゆくこと。
いい刺激になって感覚が眼を覚ましてきたような。。。
すべては白から始まってゆくのかね。
そんな想いを胸に、下北沢を歩く。池ノ上を歩く。時間はそっと、足早に流れてゆく。
夜の街の頭上には、でっかい星が、こっちを向いて微笑んでいた。
立ち並ぶビル群の間にぽっかりと空いた広場。
緑も多く、きっとオフィスで働く人達の憩いの場になっているんだろうなー。
ドラマの撮影をしている横を通り抜け、木々や芝生や建造物に眼を向ける。
スポットライトに照らされた葉っぱの裏側や、陰になる幹がとても幻想的。
近くではジャージを着たおじさんが、犬の散歩をしている。
日常の光景。夜は冷え込みを約束しているけれど、あったかかったなあ。

心からの、おめでとうを!!!
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