検査



レントゲン撮影が終わり診察室に入りました、そこで見たM先生の今まで見たことのない険しい表情にただならぬものを感じました。

「肺がんかもしれん、紹介状を書くから、休み明けすぐに総合病院で精密検査をしてくれ」。私は震える声で「わかりました」と答えて、すぐに会社に戻りました。
そして、半年前に受けた会社の成人病検査の結果を見直して愕然としました。半年前の検査結果にハッキリと『左葉間腫瘤影』要精密検査って明記してあったのです。

3日後の3月22日(月)東淀川区内のY病院に行き、レントゲンを撮り、生まれて初めてCTを撮りました。
Y病院のK医師はCT写真を見ながら、「2日後に内視鏡検査をして調べよう」って事になり帰宅しました。

3月24日(水)内視鏡検査の為に病院に行きました。
2日前に採血して腫瘍マーカー値を調べてもらった結果を聞くと、マーカー値は正常との事でした。
少し明るい気分で検査を受けました。
しかし意識のあるまま受けたので苦しくて我慢できませんでした。
この検査が人生43年間の中で一番苦しい検査でした。
検査中は、海で溺れて気が遠くなる感じで、 後でBGMに流れてる音楽が映画タイタニックの曲と気付いた時にはビックリ仰天でした。
後に入院した病院で、もう一度内視鏡検査を受けましたが、その時は麻酔して寝てる間に終わっていました。
なんやかんやで検査も終わり、K医師から「来週の水曜、3月31日に今日の検査結果を報告します。 万が一、癌の時は告知してもいいですか?」と聞かれ、 そのせりふってテレビの中でしか聞いた事が無かっただけに、 頭の中が真っ白になり、震える声で「よろしくお願いします」と言うのがやっとでした。

その後、3月31日の病院に行くまでの一週間が辛かった〜!
夜寝ると夢の中で癌じゃなかった夢を見るんです。
登場人物もリアルに同僚であったり、友人であったり、家族であったり。
「癌じゃなかった〜」って喜んでる時に目が覚めるんです。
うっすらと豆球の明かりが眼に入って夢だったと気付いた時の悲しいこと。
一気に涙が溢れでるんです。
まさに、夢と現実の境が解らないって感じです。
そんな事が一週間も続いて遂に検査結果を聞きに行く日が来ました。

3月31日(水)心配して兄が仕事を抜けて付いて来てくれました。長いこと診察室の前で待たされました。どれくらい待ったでしょうか・・やっと呼ばれて大きく深呼吸をして、恐る恐る診察室に入りました。開口一番「先生、どうでしょうか?」K医師は私の顔をじっと見て「肺がんですね」


H O M E


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