骨の形成と老化に伴う骨量減少

下の図に示すように青年期には骨量は増加していきますが、25才を過ぎるころから骨の形成と吸収のバランスは一定となり45才頃まで骨量は安定します。しかし、女性では更年期前後の45才を過ぎるころから女性ホルモンの分泌量が減少することにより、破骨細胞の働きが活発になり、骨の吸収が増加し、骨形成よりも進むため結果として骨量が減ってきます。男性でも老年になると徐々に骨が減ってきますが、女性ほど急激ではありません。骨の減少速度には個人差があり、遺伝的要素、運動、食事等が影響するようです。骨が1年間に3%以上も減少する方を医学用語で Fast loser と呼び、健常成人骨量平均の70%以下にまで減少すると骨折していなくても骨粗鬆症として診断されることになります。この Fast loser であるかどうかを見つけ出すことにより骨粗鬆症の予防と早期治療が可能になると考えられています。 Fast loserでは閉経前健常女性に比べて骨の溶け出す量が多く、血中および尿中のNTx量も増加するため尿又は血液検査によりある程度の判断をすることが出来ます。
骨粗鬆症の治療のためにこの骨が溶け出す量(骨吸収)を抑制することと骨形成を促進することが必要とされています。

 

老化による多少の骨量減少はやむおえませんが、急激な骨量減少を食い止め正常に保つことが必要です。食事や運動でも骨の減少をある程度防止できますが、骨粗鬆症として診断された場合には積極的な薬物による治療が必要になります。

治療効果により骨吸収が正常に戻ると、尿中、血中のNTxも減少し効果を確認することが出来ます

骨粗鬆症は病気なのか?