第九回『来目路の橋』補

みなさん、こんにちは。
二学期の授業お疲れさまでした。
第九回の単語(不足分)を以下にチェックしておきます。参考にしてくださいね。

まず17行目の歌。
「雲路はるか」は「雲居はるか」ともいい、「はるか遠く」という意味です。平安時代の恋文によく使われました。「雲居はるか」なあなた、というように。
 「雁のたより」は熟語です。「手紙」という意味。中国では、手紙は雁がもってくるもの、という伝説がありました。ですから、漢文では手紙のことを「雁書」といい、日本では「雁のたより」ということがあるわけです。
 
18行目「とへば」の「とふ」も気をつけてください。「訪ふ」と書いて、「訪ねる・見舞う」という意味で使います。

21行目「まみゆ(見ゆ)」は漢文でおなじみですね。目上の人に「お目にかかる・お会いする」という意味です。

24行目「心の闇」は、「@分別を失うこと A子を思う親心」という意味の熟語。Aの意味が重要ですが、ここでもAの意味で使われています。
「人の親」は「親」という意味です。さほど重要というわけでもありませんが、念のため。

最後の行、26行目の「えやは〜」は、「どうして〜できようか。いや〜できない」という意味で、反語の意をあらわします。
また、「かかる」が掛詞になっていることにも注意してください。これは、「懸かる(=涙がかかる)」と「斯かる(=こんな)」との掛詞。「・・・涙のわが袖にかかるなさけをえやは忘れむ」で、「・・・涙が私の袖にかかる、こんな情けをどうして忘れることができようか、いやできない」と訳します。