空と文字(MOUNTAIN)

計画書


新型計画書4(2016/6/23)登山用

新型計画書3(2013/5/8)

電波山練習法 地形図(国土地理院25,000分の1 「可部」「中深川」)

登り 登山用語・タイムトライアル(コース概要)

 本コース概要を地形図と照らし合わせてよく読み,迷わぬように練習せよ。

 JR中深川駅を出て北に進み,三篠川にかかる「〇〇橋」を渡る。道なりに進むと,右手に「○○寺」があり,やがて小川に沿った細い道となる。道路幅が狭く左にガードレール,右にブロック塀があるので,車で行く時には気をつけて進む。木立を抜けるとすぐに開けた場所に出る。地図にも出ている墓所用の駐車場だが,ここがタイムトライアルのスタート地点となる。標高は70m。
 なお,この向かいには長年廃屋があったが,2015年現在ログハウスが建っている。〇〇さんたちのグループが自分たちで建てられたもので,アウトドアを愛する男たちの隠れ家的存在となってる。高陽高校の登山部にも理解があるので,出会った時には必ず挨拶をしておいて欲しい。

 ここで,12.0kgに重量調整を行う。計量は台秤が望ましいが,運び込めない時には簡易版の吊り下げ秤でも可能。また,タイムトライアル中に水を飲む場合はその分重くした方が望ましい。これは登山競技大会では特区ゴールでも計量があるので,それに慣れておくためだ。

 充分ストレッチを含む準備運動を行い,パーティごとに健康チェックもしておこう。準備ができたら1分間隔でスタートする。電波時計などで正確に測ることが望ましい。少人数の場合には,最も速力のある者を最初にスタートさせて,電波山山頂で計時をすると良いだろう。この時にはスタートの計時は最後にスタートする者が行う。よって,最初にゴールする者と最後にスタートする者の時刻は自己申告となるが,練習なので正直にやること。

 ルートは地形図が読めれば迷うことは無いが,地図の読めない者・コースを知らない者は本コース概要を地図と照らし合わせて熟読の上参加すること。間違えたり迷ったりした場合は解るところまでルートに戻ることになるが,いずれにしても周囲への迷惑に必ずなる。

 アスファルトの舗装路をスタートするとすぐにアスファルトは無くなり,石がゴロゴロした平坦な林道になる。スタート地点から200mほど行ったところに左側に山に登る登山口があるので左折する。
 標高を50mほど稼ぐと車道に出るのでここを右折すると,すぐ左側に山に登る真の登山口がある。
 ここからは等高線に垂直に上るいわゆる直登なので急だ。階段状になっており多少ジグザグしながら登るが,地形図で見ると水平距離100mで標高を100m稼ぐので本コース最大傾斜と言えるだろう。アメをなめて踏ん張るしかない。標高250mまで達すると,登ってきた方向から見て右へトラバースする緩やかな道になる。そのまま尾根を越えて緩やかな道を進むと最初の鉄塔に出る。
 標高300m付近にあるこの第一鉄塔からの眺めは広島市街地が見渡せ非常に良い。歴代の高陽高校登山部員が良く知っている風景である。だが,タイムトライアル中なので景色を楽しむのは復路にして,今は前に進もう。尚,展望が良い為高圧線が良く見える。地形図上ではここで交差している高圧線だが,位置がややずれているので,「建造物よりも自然地形」の大原則に立ち返って読み取るべきである。さて,本コースと高圧線がほぼ並走しているのが地形図からも景色からも解る。つまりこの登山道は中国電力の高圧線施設の管理道なのである。
 ここからは北北東へ向かって尾根筋を進むことになる。左右の尾根や谷の様子が解りやすく,またルート上の傾斜変化も地形図に良く表されている為,初心者の読図練習にはうってつけのラインである。途中右に入る道があるが,鉄塔へ至る行き止まりなので左へ進む。左に474mの標高点がある辺りを過ぎると馬の背を通り林間から出て樹林が伐採された地帯となる。
 頭上には高圧線があり,その為樹林を伐採している殺風景なところである。植物が無いため真砂土の山肌が露出している。真砂土は風化した花崗岩であり,表面はザラザラと滑って慣れない者には歩きにくいかもしれない。また,先ほどまでの樹林帯と違い目標の第四鉄塔が見える中直登するため不思議な感覚かもしれないが,休まず進めば必ず第四鉄塔到着する。
 第四鉄塔では右にほぼ直角に右折する。樹林帯の入り口に「○○山こちら?」等の看板が登山者によってつけられているので,迷うことは無い。
 ここからは,東北東に向かって尾根筋を登る。道が切り立っているので気を付けて行きたい。頑張って登るといきなり平坦なテラスに出る。巨木に巨石があり夏でも涼しい不思議な場所である。神聖な場所と言う雰囲気がある。
 ここを過ぎるとゴールはすぐである。ラストスパートで走ろう!ゴールでは時刻が通告されるので,自分のタイムを記録しておこう。ゴールの電波山は758m。標高差688mを良く登った!

 朝練でのランニングなどのトレーニングを続けていれば必ずタイムは良くなる。男子の目標タイムは1:00:00を切るかどうかだろう。女子は1:15:00だ。普段の努力の成果を電波山でぜひ試して欲しい。
 なお,現在の高陽高校登山部の最高タイムは木村優太?君の〇〇:〇〇である。この記録にチャレンジして欲しい。



下り 気象知識・読図練習(コース概要)

さて,山頂では涼しいだろう。あまり体を冷やさないうちに下山しよう。
ところでなぜ涼しいのか?

一つは気温減率(温度減率とも言う)だ。
上空11kmくらいまでは,高度100m上昇につき0.65℃気温が下がる。これを気温減率と言う。
君たちはスタート地点から688m登ってきたので,

0.65×(688/100)=4.472

つまり4.5℃くらいスタート地点の気温よりも低いはずだ。
この温度減率は空気が乾燥していると1℃/100m,湿っていると0.5℃/100mであり,0.65℃/100mは平均的な値である。
この湿度による温度減率の違いが,フェーン現象を生む。


もう一つは山頂は爽快な風が吹いているからだ。大雑把に体感温度は風速1[m/s]につき1[℃]下がると言われているが,この根拠はリンケの式である。

T=t−4√v

T:体感温度[℃]
t:気温[℃]
v:風速[m/s]
で表される。
風速1[m/s]では体感温度は実際の気温よりも4[℃]下がる。
風速4[m/s]では体感温度は実際の気温よりも8[℃]下がる。
風速9[m/s]では体感温度は実際の気温よりも12[℃]下がる。
のだが,実際には湿度の影響や個人差等もあり目安として考えると良いだろう。


さあ,コンパスを使って西の空を見てみよう。何が見えるだろうか?

(西の)空を見て,天気の変化を察知することを,観天望気と言う。
日本の天気は概ね西から変わっていくので,登山中に西の空が見えたらそれは貴重な情報である。

雲には形が10種類あるが,雨を降らせる雲は主に2種類しかない。乱○雲と〇乱雲だ。覚えておこう。


さて,観天望気を終えたら,読図の準備だ。
(コースを描いた)カラー地形図とコンパス・筆記用具が必要だ。
山で地図能力が無ければかなり危険である。誰かの後ろついて行かねば山を歩けないと言う人はとても迷惑な奴なので,各自である程度は読めるようになっておくこと。

まず,地形図の準備だが
1.コースを記入する
2.主要地点を記入する
3.磁北線を記入する
4.解りやすい所にメモを書き込む(カーブ,傾斜変化,コースから見えるだろう谷・尾根・川・人工物)
5.歩く前に読んでおくことが重要だ。(地図は先読みするものであり迷ってから見ても手遅れ。)

コンパスは初心者はダイアル付きのシルバコンパスを使うと良い。ベテランであれば100円ショップや時計についている物でも良いが,瞬時に現在地が判断できない者はダイアル付きコンパスを迷わず買え。そこでケチって命を落としては馬鹿の極みである。シルバコンパスと地形図を使うと色んな事ができるが,登山で役立つのは次の3つだろう。
1.現在地はどこ?(目標物と磁北線の角度を作り地形図上に線を引く。これを2〜3個別の目標物で行うと線が交わったところが現在地)
2.この道はどこへ行く道?(道の伸びている方向と磁北線の角度を作り地形図上で確認する)
3.あの山なあに?(目標物と磁北線の角度を作り地形図上に線を引く延長線上にある山)

さて,地形図の準備ができたら周りをよく観察しながら歩こう。
読図の練習は一人一人で行い,周りと一切話をせず,比較的迷いにくい,もしくは迷っても安全な山域で行うとよい。
タイムトライアルの結果の良い者から時間間隔を開けて下りると,混雑しなくてよい。

電波山の下りでは,少なくとも次のところくらいは読めるようになって欲しい。
ポイント1.南南西に進んでいた道が西に変わるところ。(カーブ)
ポイント2.標高550〜560m付近のなだらかなところ。(傾斜変化で読み取る。600〜560mは急坂)
ポイント3.送電線直下の左カーブ(人工物)
ポイント4.標高474m付近のなだらかな丘(地形で読み取る。)
ポイント5.標高400m。(地形で読み取る。左側が尾根から谷に変化)
ポイント6.標高350m。(傾斜変化)
ポイント7.標高330m。(小さなコル)
ポイント8.標高250m。(傾斜変化)
ポイント9.車道。(人工物)
ポイント10.林道。(人工物)

これらを地形図の準備の4でメモしておき,次に休んでじっくり読む(休憩ポイント)までのところは先読みして進むことになる。


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