アメリカヒドリ 
   

暮らしとの関わり
 柏崎で多く見られるヒドリガモはユーラシア大陸の北辺で繁殖し、冬に日本などへ越冬のため渡って来る。一方、このアメリカヒドリは北アメリカ大陸の北辺で繁殖し、冬期同大陸を南下して越冬するカモである。
 アメリカヒドリは、時おりユーラシア大陸に迷行する。1、2羽がヒドリガモに混じり日本で越冬するようだ。今回のアメリカヒドリも30羽くらいのヒドリガモの中にいた。柏崎では、初記録と思う。石黒には出現しないと思う。
 ヒドリガモは、植物大好きなカモで、陸であろうと、川であろうと、海であろうと、緑色の植物のあるところどこにでも出現する。今回いた場所は、コンクリート製の防潮堤の側面に付いた藻状の植物のあった場所で、それを盛んに食べていた。その中に、このアメリカヒドリが混じっていた。同じものを、一緒になって食べていた。お互い、威嚇するでもなく、同じ仲間同士のような感じであった。図鑑には、水面から流化物を摘まみ上げるなどして食べる、とあるが、ヒドリガモ、アメリカヒドリとも、そのような行動は今回、1回もなかった。(長谷川)
 長谷川さんより情報を頂いてアメリカヒドリの頁を作ることが出来た。本種は日本全国で見られるが、ヒドリガモの群れに混じって見られる数少ない鳥だという。
 今、渡りの地図を作製してみたが、両者は繁殖場所、越冬場所共に異なり渡りのコースも離れていることが分かった。
 このことから、渡りの途中でコースを外れて混入する個体よりも、ヒドリガモの群れに居座って同化して生息している個体が多いのではないかと想いたくなる。
 こうして今では、両者の交雑種が普通になって、各地で観察されるようになったのでは、と素人ながら推察される。長谷川さんに指導を乞いたい。

  写真2018.12.1柏崎 長谷川


    ヒドリガモに混じって中央がアメリカヒドリ
写真2018.12.1柏崎 長谷川



解 説
カモ科
 淡水鴨の一種。日本へは数は少ないが毎年渡来する。しかし、数羽での渡来がほとんどである。とはいえ、記録は、日本列島の各地でヒドリガモの群れに混じって見られる希な冬鳥。
 長45-56cm。翼開長76-89cm。雄は額から頭頂にかけてが淡いクリーム色で眼から後頭部にかけてが光沢のある緑色。眼の周囲は黒い。頬は黒褐色。胸から脇は赤褐色で下尾筒は黒い。雌は全体が褐色で、顔の部分がやや灰色がかっているが、特にヒドリガモの雌との識別は雑種もみられ識別が難しい。嘴は雌雄とも青灰色で先が黒い。
 越冬地では湖沼、河川、内湾などに生息する。ヒドリガモよりも淡水域を好む傾向がある。
 食性は植物食。水面に浮かぶ植物性の葉や茎・根・種等を採食する。  
 名前の由来はアメリカ産のヒドリガモの意味。



      渡りの地図
作製 編集会