講習会で受けた質問より


今まで講習会を開催した中で、受講生から受けた質問について、回答を書いてみます。
これらの質問と回答は、直接、試験とは関係がありません。
しかし、アマチュア無線を楽しんで行く中で疑問に思うことかと思いますので、
ここに掲載します。

Q.八木アンテナは指向性があるといいますが、
 指向性以外の方向の局と交信するには、どうしたら良いのですか?

無線工学の問題にあるように、八木アンテナは指向性があります。
指向性とは、特定の方向の電波を強く受け,また強く出すことができる特性のことです。

単純に考えて、相手局の方向にアンテナを向ければ良いということになります。

アンテナを回すには2つの方法があります。
1.手で回す。

お金が掛からない。しかし、面倒。
2.モーターで回す。

アンテナを回すために、専用のモーターが売られています。
これを「ローテータ」と呼びます。
以下のメーカーのページを見てください。
   エモテーター ケンプロ クリエート
アンテナの大きさによって様様なローテーターが販売されています。

Q.FMとAMとでは電波形式が違うため、交信できない。と聞きました。
 それなら、AMの局が出ている周波数でFMで出てしまってもいいのですか?

ダメです。
FMとAMでは変調方式が違うため、互いに交信することができません。
しかし、どちらも電波として出ているので混信になります。
FM変調された電波をAM受信機で聞くとジュルジュル言って、何を言っているのか分かりません。
ただの混信です。
逆にAM変調された電波をFM受信機で聞くと、バサバサ言って、何を言っているのか分かりません。
ただの混信です。
変調方式が違う電波と同じ周波数に出ていると、どちらを使用したら良いのか混乱します。
そのために「周波数使用区分」(バンドプラン)が設けられています。
バンドプランは必ず守りましょう。

Q.交信したい相手との間に山があります。直進性の強い超短波では交信できませんか?

超短波と言うと、144MHz、もしくは極超短波の430MHzかと思います。
これらの周波数では電離層伝播も使えず、直進性も強いため、山を挟んでの交信が難しく思えます。
ところが、実際には交信できることがあります。
と言うのも、電波には反射するという性質もあります。
他の山に反射させて交信したりすることが可能です。
もちろん、交信できない場合もあります。

Q.短波は電離層伝播を使い遠くまで電波が届くのに対して、
 超短波は主に見通し範囲内しか届かないと聞きました。
 それなら、遠くまで飛ぶ短波を使った方が良いのではないでしょうか。

例えば、静岡から沖縄と交信したい場合、短波帯の21MHzでは楽々交信できますが、
極超短波帯の430MHzでは非常に困難を伴います。
沖縄と楽に交信したかったら21MHzを使えば良いということになります。

しかし、もしも430MHzの電波が遠くまで届いてしまうと、別の問題が起きてしまいます。
混信問題です。
430MHzの電波は見通し範囲内しか届かないため、同じ周波数を様様な地域でそれぞれ
交信することができるようになるのです。これはこれで周波数の有効利用になると思います。
430MHzでは、同じ周波数で沖縄の局 同士で交信している内容は静岡では聞こえません。
同様に静岡の局同士の交信も沖縄では聞こえません。
これはこれで便利でしょう?

Q.将来、3アマを取得したいと思います。
 モールス符号を簡単に習得できる方法はありませんか?

練習用のCDが販売されていますから、それで練習するのが良いと思います。

ただし、「モールス符号を覚えるだけ」という目的で言えば合調法という方法があります。
この方法でモールス符号を覚えてしまうと、速度が速くなったときに追いついていけない場合があります。
なので、お勧めしません。でも、一応、書いておきます。
A ・− アイーン(志村けん) N −・ ノート
B −・・・ ビートルズ O −−− 応急法
C −・−・ シーソゲーム P ・−−・ プレーボール
D −・・ 道徳 Q −−・− 救急至急
E R ・−・ りょうかい
F ・・−・ 富士高原 S ・・・ 進め
G −−・ 強情だ T ティー
H ・・・・ ヒマラヤ U ・・− 油脂業
I ・・ V ・・・− ビクトリー
J ・−−− 自営農業 W ・−− 和洋風
K −・− 警視庁 X −・・− エークスレー
L ・−・・ エルサーレム Y −・−− 有価商法
M −− メーデー Z −−・・ ズーズー弁

(1979年頃の「ラジオの製作」誌辺りで見たものをJG2TSLが勝手に改作。)


他にも質問があったらメールくださいね。

(JG2TSL)