叶山鉱山
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多くの資源を海外からの輸入に頼っている日本だが、石灰については国内自給率が100%であり日本が自給できる数少ない資源の一つとなる。
群馬県内の石灰鉱山と言えば下仁田の白艶華鉱山や南牧村の磐戸鉱山が思い当たるが、現在ではどちらも採掘は行われていない。
今回は、群馬県で唯一現在も石灰を採掘する神流町の叶山鉱山の見学を行った。
叶山鉱山は群馬と埼玉の県境の群馬側に位置する。
叶山鉱山は秩父太平洋セメントのプラントの一つであり、採掘場所は群馬にあるものの、採掘された石灰は長距離ベルトコンベアによって埼玉県の秩父太平洋セメントへ直接送られている為、なんとなく埼玉の鉱山と言う印象が強い。

神流町から叶山鉱山を眺める。
秩父市民における武甲山然り、歪な形の叶山も神流町民には見慣れた日常の風景だろう。
採掘が始まる昭和59年以前の叶山は普通の形だっただろうが、約30年間の採掘を経て叶山の上部が不自然に削られた。

崖っぷちでショベルカーが作業している日もあり、そんな日は見てるだけでもヒヤヒヤする。
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叶山鉱山は稼行中であり敷地内には入れない。
さて、どうしましょうか。
地形図を見てみると、近くに叶山より標高が高い二子山という山があった。
どうやら二子山に登れば叶山鉱山の全景が見られるようだ。
という訳で登山開始!

標高1165mの二子山西岳に対して叶山の標高は1106m。
二子山を登ると下界からは見えなかった石灰の山が眼下に現れた。

真っ白な地盤から、純度の高い石灰で構成された山である事が分かる。

望遠。
250mmレンズでこれくらいズームできる。
広大な採掘場にミニチュアのような重機が配置されている。
露天掘りで採掘した石灰を立坑に落とし、地下の破砕場で石灰を砕き、巨大ベルトコンベアで秩父まで送られている。


望遠で撮影した画像をトリミング。

左手側の頂点部が本来の地表の高さっぽいので、採掘した高さは20mくらいだろうか。


高所恐怖症の人には務まらない仕事だろう。
私はバカなもんで高所は大好き。
先端でタイタニックポーズでも決めたいところだ。

写真だと分かり難いが、九十九折りの始点付近にトンネルが見える。
白水トンネルの出口の一つだろう。

別の日の写真になるが、鉱山への入口となる白水トンネルも見てきた。
この場所が合法的に近寄れる限界となる。

白水トンネルの近くには白水の滝があり、その近くに大きな坑口が見えた。
地形から察するに、叶山の地下破砕設備への道ではなく、「秩父太平洋セメントベルトコンベア」へ繋がる坑口だと思われる。
二子山下山後、時間があったので叶山鉱山から秩父太平洋セメントまでを繋ぐ巨大ベルトコンベアの追跡調査を行う事にした。
秩父太平洋セメントベルトコンベアを追え!に続く。
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