砥沢の金鉱山跡
南牧村砥沢には小さな金鉱山があったと資料で読み、数年前に何度か探しに行ったが何一つ痕跡を発見できなかった。
そのまま月日は流れ金鉱山の事などすっかり忘れていたが、先日、「日本すきま漫遊記」の深草さんにお会いする機会があり、「砥沢神社境内の端に横穴があり洞窟になっている」という情報を教えてくれた。
もしや、その洞窟こそがずっと探していた金鉱山の跡ではないだろうか。

場所は砥沢集落の入口付近に鎮座する砥沢神社。
私が金鉱山を探したのは神社から道路を挟んだ反対側であり、神社の境内にあるとは盲点であった。

境内の外れに確かに坑口がある。
この神社に訪れた事はあったが、今まで全く気が付かなかった。

坑道内は案外に広く、直立しても頭上が岩盤に接触することは無かった。
尚、この日はネットで知り合った面々と南牧村のすきま巡りの予定であり、探検装備は一切持ち合わせていないため携帯電話のライトのみで洞窟へ入る。
普段は1000Lm級のライトで探検しているので携帯のか弱い光ではなんと心細いことか。
カメラの撮影も全てフラッシュを炊いて撮影。

当時の残留物と思われる手袋。

更に進むと木製の支保工が現われた。
規模の割に本格的に採掘されていたようだ。

狸掘りのほぼ一直線の坑道の先は、鉱脈を探して縦横無尽に蟻の巣のように採掘されていた。
この辺りになると穴は相当に狭く、なかなか見つからない金を掘ろうと躍起になった印象も受ける。

坑道の総延長は30m程度。
どん詰まりまで行ったので坑道から出る事にした。

神社の境内の川岸、不自然な平場を発見。
私の予想ではあるが、搬出したズリを使って埋め立て、資材置き場として利用してたのではないだろうか。

平場には川石に混じってズリっぽいものも見られた。
神社の境内から出ると、深草さんが近所のおばあちゃんに聞き込み調査をしていた。
どうやらこの穴は「こうもり穴」と呼ばれ、金を掘ったが結局何も出てこなかったとの事である。
いつの時代に掘っていたかは聞いていないが、話しぶりからすると採掘時期は昭和40年とかだろうか。
また、南牧村には「信玄の隠し金山」があったと伝承される。
当時の隠し金山の位置は不明だが、そんな事から南牧村で金山が掘られたのであろう。
参考サイト
南牧村 武田信玄の金鉱山!?調査 | 下仁田町自然史館日記
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