利東鉱山
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この鉱山では機械採掘が行われ、比較的長期間に渡って稼行されていた。
詳しい時期は不明だが、日本のマンガン鉱山の歴史から1970年には閉山したと思われる。
この地域にしては大規模な鉱山であった。
国道268号を北上し、袖丸のバス停を過ぎてしばらく進むと左手にコンクリートの遺構が見えてくる。
ここが利東鉱山のようだ。
脇の道を、藪を掻き分け登っていく。
少し進むと石垣や電柱を見つけた。


他にもレールや廃タンクなど、様々な残骸が転がっているが、それほど古さを感じさせない。
道はすぐに分からなくなった為、遺構に沿うように斜面を登り標高を上げる。
すると一つ目の坑口が現れた。

見たところ排水口。
ここには入らずにさらに標高を上げる。
そして二つ目の坑口を発見した。

まだ雪が残っていて途中何度も足を滑らせた。
装備を整えるため一旦車に戻り、一眼カメラ、三脚、ライト、長靴等を持ってくる。
そして坑内へ。
坑内は意外と広く、屈まずに歩くことができた。
また地面は乾燥していて歩きやすい。
入坑から10m、道が三方向に分かれている。

まずは右から行ってみる。
右に曲がり5mほどで行き止まり、と言うより奥に道はあるのだが急な谷になっていて先に行けない。

このまま直進して落ちれば帰ってはこれない。
危ないので近くには寄ってないが、立坑でも無いようで用途がよく分からない。
ここから鉱石を落とし、谷の下部から坑道を通して搬出したのだろうか。
だとしても搬出用の坑道は外側から見つけることは出来なかったし結局よく分からかった。
先ほどの分岐点に引き返し、今度は真ん中の坑道へ入る。
数メートル進んで行き止まりかと思いきや、ぎりぎり入れそうな隙間を発見。

這いつくばって入ると内部は天井の高い大きなホールになっていた。
ホールには砕かれた鉱石が貯められている。
上を見るとホールから外に繋がる穴を4つ確認できた。
その内一つは外からの光が漏れている。

どうやら外で露天掘りした鉱石をこのホールに落とし込むようだ。
これはグローリーホール法と呼ばれる採掘方法で、鉱床の下部に横穴を掘った後にそのまま上方に掘り進んでいき、地上に出たところで周囲の鉱石を採掘し縦穴へ落としていきベルトコンベアやトロッコで搬出する採掘方法である。
石灰鉱山や険しい山にある鉱山でこの方法を採られていたが、雨水が縦穴に入ることや、安全上の問題から次第に使われなくなっていった。
だとすると、外からこのホールの上方へ行けば蟻地獄のようなグローリーホールが見れるかもしれない。
坑道の探検が終わったら行ってみよう。
天井から目を離しホールの正面を見ると、上部から液体が滴り落ち、白い滝のようになっていた。
知識が無いためこれが何なのかは分からないが綺麗だった。

再び最初の分岐点に戻った。
次に左の道へ行こう。
こちらの道には枕木が残されていたがレール等の金属類は一切見つけられなかった。
少し進むと通路の脇に穴が開いていて、今もなおホースで排水されていた。

位置からすると一番最初に見た水没している坑道に繋がっていると思われる。
さらに進むと足元がぬかるんできて、次第に水位が高くなってきた。
奥にホッパー跡が見えるが長靴ではこれ以上行けないので引き換えし外の散策をするとこにする。

一次探索2/2
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