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インドネシア/メナド子連れ旅行記 インドネシア/スラウェシ島最北端に位置するメナドの沖には、今なお素晴らしい珊瑚礁が健在する海があります。海洋生物の宝庫でもあるその海域は「ブナケン国立海洋公園」に指定され世界中のダイバーのあこがれとなっています。今回の旅行の目的は、そのメナドの海で珊瑚礁をたくさん見ることです。美しい自然に触れ観察することで、こどもたちの中に、自然を愛し大切にする心を育んでいきたいと思いました。 残念ながら今、世界中の海で珊瑚礁が悲鳴をあげています。何億年もの長い歳月をかけて形作られてきた珊瑚礁が、消失の危機にさらされているのです。原因は、地球温暖化による海水温の上昇や、農薬や化学肥料を大量に使用した土が雨水といっしょに海へ流れ出していること、そしてダイナマイト漁、など。 特に1998年の海水温上昇の被害が深刻で、地球上のほとんどの海域で珊瑚礁が壊滅的な被害を受けました。メナドはこの時の被害を奇跡的に免れた、特異な場所でもあるのです。しかしそのメナドでさえ、今日、珊瑚礁は日々消滅しています。 今すぐわれわれが力を合わせて温暖化を食い止めなければ、こどもたちが大きくなった時、地球上のどの海からも珊瑚礁が姿を消しているでしょう。そもそも珊瑚礁は地球の温暖化を防止するうえでとても重要な役割を担っています。温暖化の原因となる二酸化炭素を溜め込み、大気中に放出されるのを防いでいるのです。 その珊瑚が消滅するということは、温暖化にもさらに拍車がかかるということ。そして珊瑚が住めない環境には、少しのタイムラグを置いて人間も住めなくなります。 今回の旅行記では、メナドの珊瑚礁の様子や、スノーケリングを中心としたメナドでのすごしかたを紹介していきたいと思います。 それから不謹慎ですが、次回行ったときにはもうこの珊瑚礁はないかもしれない、そういう思いで海中の写真をたくさん撮りました。 日本に住んでいて、学校や塾、職場に通っている毎日の繰り返しでは、地球がまさかこれほどまでにひどい状態になっているなんて、実感することは難しいでしょう。 この旅行記が、自然の大切さ、珊瑚礁の大切さを知り、1人でも多くの人がそれを守る意識を持つきっかけになれば、こんなにうれしいことはありません。 それではそろそろ出発しましょう、世界最深のドロップオフを飛ぶように潜る、珊瑚礁の楽園、メナドへ。 | ||
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計画と手配 こどもの年齢が大きくなってくると、旅行へ行くスケジュール調整が難しくなってきます。 もともとこの旅行は、オーストラリア/パースからキャンピングカーで大陸西海岸を北上し、エクスマスを目指す、という内容でした。エクスマスは、毎年3〜4月にジンベザエザメと泳げることで有名な町です。またエクスマス以外にも、オーストラリア大陸西海岸沿いには、ピナクルズやシャークベイ、モンキーマイア、コーラルベイ等見所が多く、キャンピングカーで時間をかけて移動するのは、とてもエキサイティングな旅行になるぞと思ってました。 日本からパースへはいろいろな行き方があります。直行便も飛んでいますが、わたしはシンガポール航空を利用することにしました。 理由は 1)パースへの行きか帰りにシンガポールを基点に他の場所へ寄れること 2)シンガポール航空がスターアライアンス加盟の航空会社であること 3)比較的低料金で手配できること、です。 シンガポール航空はチャンギ空港をハブとして、東南アジアのさまざまな都市、リゾートに路線を巡らせています。シンガポール航空を利用してパースへ行くなら、往路か復路に別の場所に寄っても、わずかな追加料金ですみます。例えば、モルジブ、ランカウイ、プーケット、アンコールワット、バリ、ベトナム、インド、スリランカ、ネパール、ドバイ等々。 その中で興味があったのがメナドです。 1600メートルのドロップオフ、状態のいい珊瑚礁、乱舞する色鮮やかなトロピカルフィッシュ。メナドは以前からダイバーの注目を集めていた場所ですが、体育会系ダイビング合宿所みたいな宿しかなく、家族連れで行くにはもうひとつ勇気が足りませんでした。それが近年、おしゃれなリゾーリホテルが続々と開業し、ノンダイバーやカップル、子連れファミリーにも行きやすいディスティネーションになってきたのです。 メナドへはシンガポールから直行便で約3時間強のフライト。パースと両方へ行っても、全行程シンガポール航空を利用すれば、トータルの航空運賃を安く押さえることができます。さらに乗り継ぎも便利。これで決まり!春休みの家族旅行はパース&メナドだ!とさっそく手配をすすめました。 そして出発の10ヶ月前には手配も完了し、あとは旅立ちの日を待つだけという状態でした。 | ||
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ところが、2007年の11月頃から状況が変わってきました。 長男のカイは春から小学校5年生になります。冒頭でも書きましたが、子供の年齢があがってくると、家族で旅行に行くのにさまざまな障害が生まれてきます。 カイは幼稚園からサッカーをやっていますが、旅行とぶつかる春休み後半に、サッカーの大きな大会が開催されることになったのです。小学校低学年の頃は、大きな大会があっても家庭の事情で試合を休む人は珍しくありません。ところが3年、4年と学年が進むにつれ、練習試合ならともかく大きな大会を休むことはできない雰囲気になってきます。また学年があがってくると、こどもの気持ちも、親と旅行に行くより、チームメイトと試合に出ることを優先するようになってきました。さらに5年生になる春には大会の他にも、地域代表を選抜するためのセレクションも始まる予定です。 テニスや水泳のような個人競技のスポーツなら、練習不足も自分だけの問題ですみますが、サッカーはチームスポーツです。大会前には、それにむけた強化練習もあるため、練習をさぼって旅行に行って、大会が始まる直前に帰ってきて試合にだけ出る、というのは受け入れがたい考えでしょう。自分の練習不足が、重大な場面でチームに迷惑をかけることだってあるのです。そんなわけで春休みの旅行は断念。かわりに2月の連休を使って、短期間で行けるメナドだけ行くことに変更したのです。 | ||
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では、パースへは行かなくなったのだから、他の方法、例えばガルーダ航空でジャカルタ〜デンパサール経由のほうがいいのでのはないか?など他の選択肢も比較してみました。 結果的にはパース/オーストラリアへ行かない場合でも、つまりメナド単独の旅行であってもシンガポール航空利用のほうが安く、また便利なことがわかりました。 メナドはインドネシア、スラウェシ島の北端に位置します。ほぼ赤道直下。つまりシンガポールからだ真横へ移動するだけですみます。 一方、ガルーダ航空を利用すると、日本からの場合、行きか帰りはジャカルタ経由になります。ジャカルタはシンガポールより東、つまりメナドに近い方向にありますが、赤道より南に位置するため、ジャカルタを経由するということは、いったん赤道を通り越して南半球へ行き、そこからまた赤道付近まで戻ることになるので、大回りになるのです。そのぶん飛行距離も長くなり、運賃も加算されてしまいます。 もうひとつの問題は、ジャカルタからメナドへのノンストップ便がないということです。日本からジャカルタを経由してメナドへ飛ぶには、バリ/デンパサール経由が一般的になりますが、デンパサールからメナドへのノンストップ便もありません。いずれのフライトもマッカサルというスラウェシ島南部の都市を経由することになります。そしてそれぞれの経由地での待ち時間が長い。 それと比較するとシンガポール経由のケースでは、日本から最短距離を飛びますし、乗り継ぎがシンガポールでの1回ですむことが大きなポイントです。時間に余裕があれば往路か復路、シンガポールに滞在してもいいかもしれません。 こうして比較検討した結果、オーストラリアへ行かなくなった今回のケースでも、シンガポール航空を利用したほうが、メリットが大きいことがわかったのです。(*シンガポール〜メナドのフライトは朝10時台の出発のため、シンガポールには前日に入る必要があります。空港内で乗り継ぎ時間を過ごせば余分なお金はかかりませんが、トランジットホテルなどを利用すると1泊分の宿泊料がかかります。一方、シンガポール航空の最終便は成田を午後7時発なので、その日は学校も会社も休まず出発できるのはグッドポイント。また、もし休むなら朝便で出かけてその日はシンガポール観光を楽しむことも可能です) 日本からメナド行く別の方法として、台北経由というのもあります。こちらに関しては料金や乗り継ぎ利便性について調べていません。興味のある方がいたらご自身で調べてみて下さい。往路か復路に台北に寄って美味しい台湾料理を食べたり、故宮博物館などを見学されるのもいいかもしれません。 また、フィリピン/ダバオ経由でメナドに入る方法もあります。この場合は、セブやボホールなどフィリピンのリゾートと組み合わせができるので、とても面白いプランだと思います。飛行距離も、日本からの場合、上記のフライトの中で最短になります。 またメナドと並ぶスキューバダイビングの人気の島、シパダンとメナドは直線距離はそんなに離れていません。シパダンからマレーシア/ボルネオに渡り、陸路国境を越えてインドネシア/ボルネオに移動し、そこから船でスラウェシ島に上陸、さらに陸路でメナドを目指す、という方法もできないことはないかなと思います。時間と体力と強い精神力が必要となるでしょうが。 フライト、アコモ等の手配はタヒチやモルジブ、セイシェル旅行でお世話になった「アクアラグーン」にお願いしました。南の島への旅に強いビーチ旅行専門の会社です。 | ||
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こうしてフライトはシンガポール航空/シルク航空に決まりましたが、アコモはどうしようか? メナドでダイビング/スノーケリングが楽しめるホテルは、空港があるスラウェシ島側と、海洋公園内の、ブナケン島、シラデン島にあります。 まずスラウェシ島側のホテル。利点はホテルの選択肢が多いこと、空港やメナドの町に近いこと、ビーチ以外、スラウェシ島のタンココ自然保護区で、世界最小の猿タルシウスを探すジャングルトレッキングや、ラフティングなどのアクティビティを楽しむことができること、ブナケンとは反対側にあるレンベ海峡でのダイビング/スノーケリングを楽しめることetc...。 デメリットは、スノーケリング、ダイビングポイントまでの移動時間の長さ。ブナケン国立海洋公園内にあるポイントまで、メナド側からだと片道およそ40分〜1時間半近くかかります。 一方、公園内のホテルに滞在するメリットは、ポイントまでの移動時間が短いこと。シラデン島から近くのポイントへはボートで5分程度。難点はどのリゾートも部屋数が少なく予約を取りにくいこと。 それらの要点を考慮してわたしが選んだのは、ブナケン国立公園内、シラデン島にあるシラデンリゾート&スパ。大きなプールがあることやオンザビーチのリゾートであること、客室は1棟独立型のヴィラタイプであること、食事やスパに定評があることが選択の理由です。 もっと長く滞在できるなら、シラデンに3〜4泊、メナド側に2〜3泊というのも面白かったかもしれません。 2月は時期的には雨期、しかもチャイニーズニューイヤーの休日が終わった閑散期なので、料金も安く予約も簡単に手配できました。 こうして予定は変更になったものの、なんとか手配完了!あとは出発を待つだけとなったのです。 | ||
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*この旅行記は2008年2月にインドネシア/メナド沖のブナケン海洋国立公園を旅行した記録を、2018年年初にかけて再編集したものです。料金等はなるべく直近のものを調べ直し記載していますが、一部施設やお店等はなくなっているものもあります。何とぞご了承ください。当時、子供達は小学4年生と小学1年生です。 | ||

