電気工作『ニキシー管の温度計』に続き、やっと本命である真空管アンプの製作をすることにしました。
物は株式会社サンバレー・キット屋の真空管アンプキットVP-mini88MKUで、元々は株式会社トライオードの廃盤になった製品をキット屋さんが廉価で継続販売しているものです。
他にも魅力的な製品が数多くありますが、用途がパソコンをしながらのながら聴きなので、省スペースへ設置でき、私のような入門者でも作成できそうなVP-mini88MKUにしました。
今回作成するキットの選択にあたり同じくキット屋さんのVP-mini300MKUと、どちらにするか激しく悩んだ末、VP-mini88MKUは出力管をKT88からEL34に差し替えて使用できるという二倍の楽しみがあるので、憧れの300Bを使ったアンプの製作はいつかの楽しみにとって置きます。
PCラックにアンプを設置する場所を確保して発注。
注文した翌日に製品が到着しました。
さすが素早いですねぇ!
持ち上げてみると重量感があってイイ感じです。 |
梱包のテープを外すと、また中から段ボールが・・・
結構重量があるので、運搬時の衝撃を抑えるために二重梱包にしているのでしょうか?
段ボールの中には各パーツが整然と収められ、
- 各種パーツ
- 組立用の1.5mmと3mmの六角レンチ
- カラー印刷16ページからなる詳細な組立マニュアル
- 一色刷り小冊子の『ザ・キット屋 かわら版』
- バイパスコンデンサの置換え用に追加注文した、JENSENの0.22μFコンデンサ2個
- これも追加注文した、VP-mini88MKU用オプション(ボンネットとサイドウッド)
が同梱されています。
『ザ・キット屋 かわら版』には、キット屋オリジナル製品の写真と紹介文、それぞれの回路図が記載されています。
改めて回路図を見るとシンプルですね。テレビの電源回路程度の部品点数です。 |
梱包から出したら既にトランス、真空管ソケット、操作スイッチ、ボリュームは取り付け済みで、このような状態でした。
操作パネルは10mm厚のアルミヘアーライン仕上げで、ホームページの写真で見るよりズゥーと質感がいいです。 |
背面の入力出力端子は、全て金(色?)メッキ。
入力は三系統接続できます。
出力のスピーカー端子は一系統だけで、ボルト、ナットとも金属製でガッチリ取り付けてあります。
転がってるリング状のものは、ナットです。
試しにスピーカー端子へ磁石を近付けてみましたがくっつきません。材質は非磁性材ですね。
メッキを削れば材質が分かりそうだけど、シマセン。
スピーカーケーブルを締め付けるナットには切り欠き面があり、スパナでしっかり締め付けることが可能で、ケーブルの接続は被覆を剥いて巻きつけることもできますが、基本は圧着端子による接続か、バナナプラグの使用を想定した造りのようです。
このように相当頑丈な造りで太いケーブルでも繋げることができそうですが、出力トランスのリード線や内部配線が細いので無暗に太いケーブルを接続しても意味無さそうな気が・・・
電源ケーブルはインレット方式で、ケーブルを後々自分好みの物に交換することが容易にできます。 |
アンプを裏返して蓋を開けると、筐体内に小物部品の入ったビニール袋が収まっています。
下で巻かれている黒い物体は電源コード。 |
入力端子⇔入力切り替えスイッチ間とボリュームからのケーブル(それぞれマイクコード)は配線済みです。
基板は安心のガラスエポキシ使用。 |
どんな品質のボリュームが付いてくるのか少し心配しましたが、アルプスの製品で良かったぁ。
このボリュームにはケーブルが接続済みです。
(後でこの意味が分かりました) |
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トランスカバーを外して見た図
正面パネルから見て、手前二つが出力トランス、右奥が電源トランス、左奥がチョーク |
小物部品はビニール袋で仕切られ、それぞれ回路図上の部品番号が振られていて基板に実装する時に間違うことが無さそうです。
写真中央最下段のバイパス用フィルムコンデンサは、今回別途購入したJENSENに置き換えるので使用しません。
小物部品のグレードは、値段相応に見えます。
抵抗だけは組み付ける際にテスターで数値を確認しました
写真右下の丸い脚(インシュレーター)は、他のパーツに比べ余りにもチープなので暫く様子を見て近いうちに交換します。
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仮に筐体へ取り付けてあった基板を、一旦取り外しこの面に小物部品をとりつけます。 |
基板のプリントパターン幅が広く、少々ハンダ鏝で熱し過ぎても銅箔が剥がれる心配はなさそうです。 |
威風堂々のトライオードKT88、12AX7には型式名メーカー名とも刻印がありません?
左下はバイパスコンデンサをアップグレードするため追加注文した、JENSENのコンデンサ 0.22uF。 |
ACラインのリード線は全てツイストしました。
組み立て中に少々厄介だったのは、トランスからのリード線の結線が最後まで残り、他のリード線を接続する時に邪魔だったことと、ボリームのアースラインへの結線が込み入った所への作業なので指先の太い私にはイライラの元になりました。
ボリュームとセレクトスイッチのハンダ付けがすでに行われていたのは、ハンダ付けポイントが近接していて作業がし難いことを配慮してのことだったのですね。
ボリュームとセレクトスイッチに使用されるマイクコードのアース処理の仕方は、今まで見たことも無く参考になりました。 |
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コンセントがすぐ抜ける用意をして、いよいよ電源投入!
異音無し! よし!
異臭無し! よしっ!
煙立たず! よーしよし!
フゥー第一関門通過 !!
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| ※マウスポインタを上に置くと真空管の灯火を表示します |
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次は各部電圧測定、おおむね良し!
バイアス調整キッチリ合わせる!
第二関門通過!!(出来すぎか?)
後は実際に音を出して見るのみ!
ドウダァ・・・? |
ミニコンポ用のスピーカーを接続して、PC背面のミニステレオプラグからアンプへ接続。
ボリューム最少にして、電源ON。
ハム音、残留ノイズ気にならず。ok、ok
ボリュームを除々に上げ、PCに取り込んでおいた「カーペンターズ」をかけてみる。
オー!立派にオーディオの音がします。
ウレシィー!!
刺激のない、優しい音がします。
いままで使っていたPC用スピーカーでは聞こえなかった低音の諧調がハッキリ聴きとることができます。
やっぱいいですね。キットで据え膳とはいえ自分で作ったアンプで気に入った音楽を聴く。
出来合いの製品からは得ることの出来ない感動と充足感があります。
「案外組み立て易かったなぁ」という実感を持ちました。
前述しましたが、小物部品はパーツごとに小分けされたうえ部品番号が振られていましたし、組立マニュアルもリード線の実体図と、要所要所のポイントが記述されているので、説明書を熟読して慎重に組み立てれば難しくありません。
エレキットの製品も組立易さでは定評ですが、この製品もキットとして相当練られていると感じました。
また、音もエージングを重ねると良くなってくると聞くので、どんな感じに変わるのか楽しみにしつつ、今後はセッティングや入出力周りの見直しをして行きたいと思います。
オプションのボンネットとサイドウッドを装着したVP-mini300 MKU
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その後、本体附属の12AX7が無印だった事がどうにも気になりSIEMENSのECC83に変えました。
音はといえば、私の駄耳では分かりません。値段が高い分、微妙に良いのかな?といった程度です。
本体附属の12AX7が余ったので、おもちゃを作りました。
真空管のショーケース
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台の材料は偶々入手できた吉野杉の端材です。
トリマーでコーナーにアールを付け、亜麻仁油でオイルフィニッシュしました。
アクリルケースは100円ショップ。
銘板は近くの盤屋さんで作ってもらいました。(180円だったか?)
このケース、仕掛けがあります。
※マウスポインタを写真の上に乗せてください。
本物より元気がいい(明るい)です!? 音は出ないけど・・・
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