省エネ家電の施策と技術 2009年1月1日


家電製品を選ぶときの、分かりやすい基準をご紹介します!

 「省エネ」のための施策  


 「トップランナー基準」
 とは

「エネルギー多消費機器のうち省エネ法で指定するもの(特定機器という)の省エネルギー基準を、各々の機器において、基準設定時に商品化されている製品のうち最も省エネ性能が優れている機器の性能以上に設定する」というものです。

 目標年度(目標基準値の達成年度)

特定機器の製品開発期間、将来の技術進展の見直しなどを勘案した上で、3〜10年を目安に機器毎に定めています。

 表示について

消費者が機器を購入する際に省エネ性能の優れた機器を選択できるように、製造業者はカタログ、本体等にエネルギー消費効率および密接に関連する事項等を表示することを義務付けています。

 特定機器(21機器)

1.  乗用自動車※1 8.  蛍光灯器具 15. 複写機
2.  貨物自動車※1 9.  電気便座※1 16. ストーブ
3.  エアコン 10. テレビ 17. ガス調理機器
4.  電気冷蔵庫 11. VTR 18. ガス温水機器
5.  電気冷凍庫 12. DVDレコーダー※2 19. 石油温水機器
6.  ジャー炊飯器 13. 電子計算機 20. 自動販売機※1
7.  電子レンジ 14. 磁気ディスク装置 21. 変圧器
※1 2007年7月に、ガソリン及びディーゼル乗用自動車、3.5t以下の小型バス、小型貨物車について、2007年11月に、電気便座、自動販売機についてトップランナー基準の改定が行われました。
※2 2007年11月に、地デジ対応DVDレコーダーが特定機器として追加されました。
  • ● 特定機器に指定される用件は次の3点となっています。
  1. 我が国において大量に使用される機械器具であること。
  2. その使用に際し相当量のエネルギーを消費する機械器具であること。
  3. その機械器具に係わるエネルギー消費効率の向上を図ることが特に必要なものであること。

 「省エネラベリング制度」 とは

2008年8月にJIS規格として導入された表示制度で、エネルギー消費機器の省エネ性能を示すのもです。
省エネラベルは、家電製品やガス石油機器などが国の定める目標値(トップランナー基準=省エネ基準)をどの程度達成しているか、その達成度合い(%)を表示しています。
省エネ家電製品は、毎月の電気代がグンとお得になる優れものなのです。そうした「省エネ家電製品」選びを手助けするラベル表示、それが「省エネラベル」です。

 対象となっている製品は、エアコン・冷蔵庫・蛍光灯器具・テレビなど16品目です。
   (2008年9月現在)

エアコン 冷蔵庫 蛍光灯器具 テレビ
エアコン 冷蔵庫 蛍光灯器具 テレビ

 ・電子計算機  ・ガス調理機器  ・変圧器
 ・磁気ディスク装置  ・ガス温水機器  ・ジャー炊飯器
 ・電気冷蔵庫  ・石油温水機器  ・電子レンジ
 ・ストーブ  ・電気便座  ・DVDレコーダー

 省エネラベル表示内容

 @省エネ性マーク 省エネ性能の優れた製品(省エネ達成率 100%以上)に緑色のマーク、未達成(100%未満)の製品にはオレンジ色のマークを表示します。
 A省エネ基準達成率 製品区分ごとに定められた目標値(トップランナー基準=省エネ基準)をどの程度達成しているかを%で表示します。
 Bエネルギー消費効率 製品区分ごとに定めた測定方法で得られた数値で、年間消費電力量などその製品がどれくらいエネルギーを使うかを示しています。
 C目標年度 省エネ基準達成の目標時期で、製品ごとに設定されています。

 省エネラベル表示例

省エネラベル表示例
エネルギー消費効率は
製品によって表示語が
異なります。

 エネルギー消費効率と目標年度

目標年度は、トップランナー基準を達成すべき年度で、製品や区分ごとに設定されています。

 「小売事業者表示制度〜統一省エネラベル〜」とは

エアコン、テレビ、電気冷蔵庫については機器単体のエネルギー消費量が大きく、製品毎の省エネ性能の差が大きいことから、省エネラベリング制度及び年間の目安電気料金に加え、多段階評価制度を組み合わせた統一省エネラベルによる表示を定めています。
多段階評価制度は省エネ基準達成機種割合の状況によって改正の検討が行われます。

統一省エネラベルの一例
統一省エネラベルの一例
  • 本ラベル内容が何年度のものであるかを表示。
  • ノンフロン冷蔵庫はノンフロンマークを表示。
  • エネルギー消費効率(年間消費電力量等)を分かりやすく表示するために年間の目安電気料金を表示。
  • 省エネ性能を5つ星から1つ星の5段階で表示し、市場における製品の性能の高い順に5つ星から1つ星で表示。
  • トップランナー基準を達成しているものがいくつかの星以上であるかを証明するため、星の下に矢印でトップランナー基準達成・未達成の位置を表示。

トップランナー基準特定機器と表示内容
特定機器 省エネラベリング制度 年間の目安電気料金等 多段階評価
 エアコン
 テレビ
 電気冷蔵庫
 電気冷凍庫
 ジャー炊飯器
 電子レンジ
 蛍光灯器具
 電気便座
 DVDレコーダー
 VTR

 ストーブ

 ガス調理機器
 ガス温水機器
 石油温水機器
 電子計算機(パソコン)

 磁気ディスク装置

小売事業者表示制度対象製品


 省エネ家電の普及活動 



 省エネ家電普及促進フォーラム

関係者が連携しながら国民運動として、省エネ家電製品(エアコン、冷蔵庫、照明、テレビなど)の普及を促進していくことを目的とし、経済産業省及び環境省の協力の下、2007年10月18日に設立されました。

【主な活動内容】
@省エネ家電製品普及キャンペーンの実施
  • 省エネ家電普及促進ウィークとして、夏および冬に実施されます。
  • 共通ロゴマーク・キャッチフレーズの展開・活用しています。
  • 新聞等の広告媒体での広報を実施や、省エネ・環境関連のイベントへ出展しています。
A省エネ家電情報提供の充実
B家庭の省エネ診断ツールの構築 等


 「省エネ性」を電気代やCO2排出量等に換算すると・・・ 



 省エネ性を電気代で考えると・・・

統一省エネラベルでは、エネルギー消費効率(年間消費電力量等)をわかりやすく表示するために、年間の目安電力料金を表示しています。一般に、エネルギー消費効率のよい(年間消費電力量が小さい)ほど、年間電気代が安く、省エネ性に優れていると言えます。

※電力量 1kWh あたり22円(税込) ((社)全国家庭電気製品公正取引協議会による新電力料金目安単価)として算出し有効数字3桁で表示しています。

年間電気代(円/年)=年間消費電力(kWh)×22(円/kWh)

 省エネ性をCO2排出量で考えると・・・

エアコンを例に考えると、最新の省エネ性の優れた製品を使用すると、消費電力量が大幅に削減されていることがわかります。
消費電力量が削減されるとCO2も削減されます。

※CO2換算係数:0.410kg/kWh(電気事業における環境行動計画2007 電気事業連合会)
※原油換算:0.252g/kWh(エネルギー使用の合理化に関する法律施行規則(第4条)より)
※杉の木換算(年間CO2吸収量):平均数約14kg/本(地球温暖化防止のための緑の吸収源対策環境省/林野庁)


CO2排出量(s/年)=年間消費電力(kWh)×0.410(s/kWh)


 「省エネ技術」が大躍進! 



 エアコン

   ■ 室内機 【熱交換器・送風機】
    熱交換器の形状を工夫して熱交換器の効率を向上します。
    ファンは翼形状や角度を工夫して送風効率を向上しています。

   ■ 室外機 【圧縮機(コンプレッサー)】
エアコンで最も電力を消費する圧縮機は、モーター効率の向上やインバーター制御方式を改善しました。

 冷蔵庫

   ■ 省エネのための代表的な機能
    【インバーター】
冷蔵庫のインバーター制御は、従来一定だったコンプレッサーなどの回転数を変化させ、効率よく運転する技術です。扉の開閉や、庫内・周辺温度に適した状態で、モーターの回転数を制御し、きめの細かい運転ができるため、冷え具合に応じて冷却能力を効率よく制御し、省エネ効果を発揮します。

    【断熱材】
断熱効果の高い高性能断熱材の使用により、庫外からの熱の侵入を防止します。
断熱効果の上昇により、省エネ性に貢献します。

 照明器具

    【インバーター】
蛍光ランプを高周波で点灯させる技術です。
ランプの発光効率(lm/W)が従来の磁気式と比較して約3割向上します。

    【センサー】
明るさセンサー
 昼光を感知して点灯、消灯または調光します。
人感センサー
 人の体温と背景の温度差の変化を読み取って、人がいるかどうか判断します 。人がいれば照明が点灯し、いなくなればある時間経過後自動で消灯または
 調光します。 

    【調光制御】
半導体利用技術で、明るさが自由に変えられます。

    【リモコン】
手元で照明器具のON、OFF、調光が行えます。
設定した調光状態でON、OFFが可能で、省エネになります。

    【蛍光ランプの高効率化・長寿命化】
管壁保護膜の改良による光速維持率の改善、予熱ICの採用により点滅性能が向上します。

 テレビ

    【パネルの高効率化】
液晶テレビにおいては、蛍光管(バックライト)の発光効率を改善し、蛍光管の使用本数を減らしても同じ明るさを保つ工夫や、映像シーンに応じてバックライトの明るさをコントロールすること等により消費電力を削減しています。
プラズマテレビにおいては、セル構造の改善、放電ガスの改善、蛍光体輝度改善によるパネルの発光効率の向上および駆動方式の最適化による電力ロスの低減等により消費電力を削減しています。

    【各種省電力機能搭載】
無信号自動オフ機能
 一定時間信号がない時は、自動的に電源を OFF にします。
無操作自動オフ機能
 一定時間操作を行わない場合は、自動的に電源を OFF にします。
明るさセンサー
 テレビを見るお部屋の明るさに応じて、画面の明るさを自動的に調整し、無駄 に消費する電力を低減することにより省エネとなります。

    【待機時消費電力の削減】
IPD(インテリジェントパワーデバイス)等の採用により待機時の出力負荷状態に連動した電源の間欠発信制御を行うことにより、ロスを低減し、待機時消費電力を大幅に削減しました。


「省エネ性能」は日々進歩しています。


出展 : 財団法人 家電製品協会



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