2006年5月1日、日本工業規格(JIS)で定められている JIS C 9801 「家庭用電気冷蔵庫及び電気冷凍庫の特性及び試験方法」が改正(以下新JIS)され、冷蔵庫の消費電力量の測定方法が大幅に変更されました。
新JISは2006年5月1日以降に製造された冷蔵庫が対象になります。
※4月30日以前に製造された冷蔵庫には、旧JISの年間消費電力量が本体に表示されています。
今回のJIS改正の目的は、メーカーが表示する消費電力量を、よりユーザーの使用実態に即した方法で測定することにあります。
というのも最近の冷蔵庫は、野菜室の凍結防止などに使われる温度補償用のヒーターや製氷室の給水経路凍結防止用のヒーターなど、さまざまな個所にヒーターが使われているため、旧JISではカタログ表示にある消費電力量と、ユーザーが実際に使用したときの消費電力量に誤差が生じているためです。
JISの改正ポイントの概要
今回の測定方法の主な改正ポイントは以下の通り
- 周囲温度:25℃(通年)→30℃(180日、夏季)と15℃(185日、冬季)に分けて測定
- 測定条件:「冷蔵庫や冷凍室に負荷をかける」、「自動製氷機能を作動させる」、「脱臭機能など自動製氷機能以外の付加機能を作動させる(メーカー出荷状態)」など、測定時の条件の見直し
- 設置条件(壁との距離):300mm→50mmに近づけて測定
- ドアの開閉回数:1日当たり25回→35回に変更
- 冷蔵庫の温度: 5℃→4℃に変更
また、1.の周囲温度の変更に伴い年間消費電力量(KWh/年)の算出方法も変更されました。
旧JISでは「(25℃で測定したときの)1日当たりの消費電力量(KWh)×365(日)」でした。
これに対し、新JISでは「30℃で測定したときの1日当たりの消費電力量(KWh)×180(日)」と「15℃で測定したときの1日当たりの消費電力量(KWh)×185(日)」を加算します。
このような形で測定方法をユーザーの使用実態に近づけた結果、測定条件は従来に比べ厳しくなっています。
実際、ドアの数や構造にもよるが旧JISの年間消費電力量に比べ、新JISの年間消費電力量は約3〜4倍の数値になると言います。
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