洗濯機の豆知識

 洗濯乾燥機の種類と相違点

 ドラム式と縦型の相違点


ドラム式 縦型
本体重量 約70kg 約45kg
標準水量 約30L 約65L
洗濯使用水量 約100L 約125L
乾燥使用水量 約70L 約50L
標準コース洗濯所要時間 約60〜90分 約45〜50分
標準コース乾燥所要時間 約60〜150分 約90〜210分
注: 洗濯容量8kg、乾燥容量4.5kgの洗濯乾燥機各社カタログ参照値(2003年10月現在)

 衣類のしみについて

 洗濯機自体はしみの原因を作りません

洗濯機は洗濯槽に水を溜め、衣類に機械力を与えるだけのもので、洗濯機を構成するプラスチィック類やステンレス槽からは、しみの原因となる物質は出てきません。

洗濯槽内の汚れが原因でしみの付いた場合は、洗濯機クリーニングが有効です。(洗濯機クリーニング作業の様子


しみの原因 比率 備考
1.有機物・油脂類の付着による変色
25% 有機物・油脂類以上の分析はできませんが、ソフト仕上げ剤、入浴剤などが紫外線で酸化されたものと推定され、黄変が多い。
2.バクテリア・カビによる変色
14% バクテリアはピンク色、菌糸状カビは黒ずみとなるが、塩素系漂白剤で殺菌されてしみは消滅する。
3.一般の汚れ
12% 洗剤液によるつけ置き洗いで消失する。
4.色落ち染料による移染
11% 特に、Gパンなどは色落ちしやすい染料を使用しているため、新品は分け洗いが必要。
5.鉄サビによる変色
10% 古いマンションには水道に鉄管が使用されており、発生しやすい。
6.寿命による黄ばみ、変色
4% 長年の付着物が徐々に酸化されたもの。
7.漂白剤による退色、黄ばみ
3% 塩素系漂白剤は色物を退色させやすい。濃い漂白剤が衣類に残ると黄ばみが発生しやすい。
8.その他、原因不明
14% しみの原因となる物質はごく微量であり、原因が特定しにくい。

 しみ抜きの方法

  1. 洗剤液に2時間程漬け置いた後、洗濯する。
  2. エンソサラシ不可の衣類は、酸素系漂白剤の規定濃度液に漬け置く。
  3. 1.2.でもしみが落ちない場合には、還元系漂白剤(ハイドロハイターなど)の規定濃度液に漬け置く。この場合、40℃程度のお湯を使うと効果的です。
    ※ハイドロハイターは、色物の退色や変色する場合がありますので、使用を避けてください。

▲このページのTOPへ戻る

 洗濯機の下に防水パンを。

 洗濯機に水が入ると洗濯槽が結露して水滴が床に垂れることがあります

洗濯機の下に防水パンを敷かれることをお勧めします。

※防水パンには全自動洗濯機用(正方形)と二槽洗濯機用(長方形)があります。


 防水性のシートや衣類は、洗い・すすぎ・脱水をしないでね。

 防水性のシートや衣類を洗濯すると洗濯機が異常振動して大変危険です

洗濯機で、防水性のシートや衣類を洗濯しないでください。


 粉石けんは溶けにくい?

 粉石鹸はあらかじめ十分粉石鹸を溶かしてからご使用ください

(1)洗濯機で直接溶かす場合
  1. 「少量」または「極少」の最低水位に設定し、洗い運転をスタートさせる。
  2. かくはんが始まったら、粉石鹸を振りかけるように入れ、2分程運転する。
  3. 粉石鹸が溶けたら、電源スイッチを「切」にして洗濯物を入れる。洗濯物は十分洗濯液に浸す。
  4. 電源スイッチを「入」にして、お望みのコースを選び運転する。


(2)粉石鹸が溶けにくい場合

  • 粉石鹸は、その種類、水温、水質によりかなり溶解性が異なります。
  • 粉石鹸が溶けにくい場合には、30℃位の風呂の残り湯を使用して(1)の方法で溶かすか、下記の手順で溶かしてください。
  1. バケツなどに30℃位のぬるま湯を約5L準備する。
  2. かき回しながら、粉石鹸をふり掛けるようにして入れる。
  3. 十分かき回し、溶けたら洗濯槽に投入し、通常の洗濯通り洗濯する。


粉石鹸を十分溶かしても、洗濯終了後に衣類に白色の粉石鹸が付着している場合があります。

原因は、すすぎ時に水に含まれている金属イオン(Ca,Mgなど)と一度溶解した石鹸が結合して、水に溶けない金属石鹸が生成するため、硬水の地域で発生しやすくなります。

この不溶金属石鹸は水面に浮遊するため、排水時に洗濯物の上面に残り、2回のすすぎでも抜け切れず、洗濯終了後も衣類に白く残るものです。

金属石鹸の発生を予防するため、10%程度合成洗剤を入れると防止できます。

また、液体複合石鹸は、金属石鹸が発生しにくい傾向があります。

 

 すすぎの時、泡切れが悪くすすぎが足りない?

 すすぎ液の濁りは、すすぎ時に空気を巻き込み微小気泡となって生じるものです

コップなどに汲み取り、5〜10分放置してください。白濁色が透明になれば充分にすすぎができています。

▲このページのTOPへ戻る

 排水はスムーズに流れていますか?

 排水がスムーズに流れないと、洗剤発泡によりモーターが過熱することがあります


≪洗剤発泡とは≫

排水が悪いと、外槽に滞留した洗剤液が脱水槽にかき回され洗剤液が異常に発泡し、泡の抵抗で脱水槽の回転が阻止(脱水不能)され、モーターに過大な負荷がかかり、モーターが過熱して焦げ臭いにおいがします。

排水ホースの据付状態を確認し、正しい排水状態にしてください。


 漂白剤による布傷みについて

 漂白剤の種類


 酸化形漂白剤・・・一般の衣類用漂白剤
       特徴:漂白効果が高く、色物、柄物には使用できない。
           高濃度の漂白剤が衣類に付着すると、繊維を劣化させる。

 酸素系漂白剤・・・一般の衣類用漂白剤
       特徴:色物、柄物にも使用でき、原液を衣類に直接かけても問題ない。
           但し、含金属染料を使用した衣類、スナップなど金属の付いた衣類には化学反応に
           より繊維を劣化させる。

 還元型漂白剤・・・鉄サビなど酸化物による衣類のシミの除去に使用する。

 漂白剤による傷みの特徴

 (1)破れた近傍の生地が劣化しており、近傍を手で引っ張ると簡単に破れます。
   一方、漂白剤で侵されていない部分の生地は強く 破れることはありません。

 (2)周囲が脱色していたり、近傍に金属部品が付いていなければ塩素系漂白剤が原因と考えられます。

 (3)ある染料色の部分だけ傷んでいたり、金属部分の付いている周囲の生地が傷んでいた場合には、
   酸素系漂白剤が原因と考えられます。



 入浴剤を入れた風呂水を洗濯に使用しても大丈夫?

 市販されている入浴剤の大部分は、大丈夫です

ただし、一部の入浴剤の中でピンク系色素配合の入浴剤は、衣類への色移りの恐れがあり、使用できないものもあります。

また、イオウ配合の入浴剤でイオウにより金属を腐食させる恐れがあり、ステンレス槽に使用できないものもあります。

< ご使用に際しては、入浴剤の説明書、注意書きをご確認の上ご使用ください >

▲このページのTOPへ戻る

 風呂水吸水できる温度は、何度まで?

 約40℃までです

あまり高い温度のお湯で洗濯すると、洗濯モーター等のコイル部品の寿命が短くなりますので、使用しないでください。


 風呂水を洗濯に利用して、再汚染の心配はない?

 衣類の汚れも風呂のアカも性質としては同一のものです

汚垢は洗剤に含まれる界面活性剤により乳化され、乳化された汚垢は衣類に再付着することはありません。


 衣類乾燥機による衣類の縮みについて

 なぜ縮むのか

布が製造工程中に受けている歪が水により湿潤されると歪の開放現象を生じます。

開放作用によって組織が弛緩し、組織内部における再配列によって布の収縮が起こります。

したがって、吸湿性の全くないポリエステルなどは、ほとんど収縮しません。


 どの位縮むのか

@組織:
  • 織物は、一般に縮みが少なく、タンブル乾燥(回転ドラム乾燥機で乾燥)しても縮みは、10%以下で影響は少ない。
  • 編物(ニット)は、自然乾燥しても最大10%程度になるものもあるが、タンブル乾燥では、自然乾燥の1.5倍程度縮むものもある。混紡は、ほとんど自然乾燥と差がない。
A素材:
  • 綿は、10〜15%縮むものが普通であるが、中には編物では20%に近いものもある。
  • 混紡の場合は、5%前後で問題は少ない。特にポロエステルは、安定している。
  • ポロウレタンなど、熱に弱いものが入っているときは、10%を超えることがある。
  • ウールは、極端に縮み、タンブル乾燥は不可。
※縮みの程度は生地の種類や織りかた、縫製、仕上げなどによっても異なります。

 縮みは1回目の乾燥でほぼ決まる

衣類の縮みは1回目の乾燥でほぼ決まってしまい、その後の洗濯、乾燥の繰返しでの縮みは僅かです。

▲このページのTOPへ戻る

 油の付いた衣類を衣類乾燥機で乾燥するのは、絶対やめてください !!

油脂分の付着した布は、洗濯後でも乾燥しないでください。洗濯後でも油脂分は完全には除去できません。

油付着衣類自然発火のメカニズム

油の付着した衣類が高温のまま放置される

油が衣類の持つ熱で酸化され、酸化熱が発生する

この酸化熱で、更に周囲の油の酸化を加速する

酸化熱の外部への放熱が少ない場合、熱が蓄熱され衣類の発火温度まで到達する


<< 自然発火の事故例 >>
 [事故例1]

製パン工場では、製パン時に多量に食用油を使用するが、その清掃などに使用する布を洗濯後、衣類乾燥機で乾燥、そのまま放置しておいたら、火災報知器が鳴り、衣類乾燥機の中の布がくすぶっていた。

 [事故例2]

エステサロンで使用後のタオル類を洗濯後、衣類乾燥機で乾燥、そのまま放置しておいたら衣類乾燥機の中のタオル類が発火した。

 [事故例3]

コインランドリーで洗濯、乾燥した衣類をトラックの荷台に積んでおいたら衣類から発火した。

洗濯前の衣類は、食用油がしみ込んだものであった。

 [事故例4]

病院で患者さんを固定するための帯紐を乾燥機で乾燥し、放置していたところ、帯紐内部から発煙してきた。帯紐は柔らかさが必要なため、内部にスポンジ状のウレタンが入っていた。

▲このページのTOPへ戻る

 ウレタンを含んだ衣類も自然発火する。

 使い古されたウレタンは酸化熱を放出して自然発火する場合があります

新しいウレタンは通常の衣類乾燥機の温度では酸化されませんが、使い古されたウレタンは劣化してきており、比較的低い温度でも酸化され酸化熱を放出して自然発火する場合があります。

ウレタンを含んだ下記のような洗濯物は、絶対に衣類乾燥機では乾燥しないでください。

・座布団 ・ぬいぐるみ ・中芯のある結び紐など


 衣類乾燥機で乾燥すると生乾きで止まる。乾きムラができる。

≪生乾きで止まる≫

原因 アドバイス
※ごく少量の衣類を乾かした場合
衣類が少ないため、温風が衣類の湿気に触れずに吹き抜けてしまうためです。
なるべく、他の衣類と一緒に乾かすか、除菌コースの使用をお勧めします。

※運転中に衣類を追加した場合
途中で衣類を追加すると、追加時期により衣類が乾かない場合があります。
※ヒーターが弱で乾燥量が多い場合
ヒーターが弱の場合、衣類は乾燥容量の半分までの量としてください。
※乾燥前の脱水が不十分な場合
電気代の節約にもなりますので、洗濯機で十分に脱水してください。
※フィルターが目詰まりしている場合
フィルターをご使用ごとに清掃してください。バックフィルターも定期的に水で湿らせた布で拭いてください。

≪乾きムラができる≫

原因 アドバイス
※衣類の組合せ(薄物、厚物)が極端な場合
薄物衣類の影響で、センサーが厚物の衣類を検知できない場合があります。できれば、厚手の衣類と薄手の衣類は分けて乾燥してください。
※衣類が乾燥時に丸まってしまった場合
シーツなど長い大物衣類が乾燥中に丸まってしまった場合、乾きムラが生じます。このような場合は衣類をほぐし、サッと仕上げコースで再度乾燥してください。
※衣類を定格以上に入れた場合
衣類が多すぎると、空気の流れが悪くなり、乾きムラが生じます。空気が十分循環できる程度に、衣類を減らして運転してください。

▲このページのTOPへ戻る