タガメの羽化
5令幼虫は成虫になる一歩手前です。
幼虫のなかでも期間が長く、2003年の場合1令から4令までが1ヶ月くらいだとすると、5令だけでもだいたい2週間以上かかりました。
成虫になる準備ができると、5令の色が少しずつ変わってきます。だんだん赤っぽくなってくるのです。そしてエサをとらなくなり最後の脱皮、羽化をまちます。
またいっしょにかえった卵でも、成虫になるのはオスの方が早いです。メスはオスよりからだが大きいので、それだけエサをたくさん食べて、羽化まで時間をかける必要があるのでしょう。
2003年8月16日深夜の羽化の様子
6月30日に孵化した幼虫は、8月14日をはじめとして次々に成虫へと羽化しました。
あの小さな卵からこうやっておとなのタガメになっていくすがたは、観察していても、信じられない気がします。
とうとう5令幼虫から成虫への羽化の時がきました。
羽化は脱皮のなかでも、一番たいへんです。およそ30分くらいかかります。羽化はタガメが夜行性なのと、天敵(サギなどの水鳥)から襲われる危険を少なくするためか、孵化と同じように夜中から朝にかけてが多かったようです。
暗やみのなかで羽化したばかりのタガメは、輝くようにきれいでした。
羽化のあと、数時間するとタガメの色は、だんだんこげ茶色におちついてきます。
2003年の夏は冷夏だったので、タガメの幼虫は孵化から羽化するまでに、いつもの年よりかなり時間がかかりました。
羽化したばかりのタガメはまだやわらかく、ほんとうにかたくなるまで数日かかります。
おめでとう。
羽化が近づき赤くなる5令(右)
同じく(左)
虫たちはいつも必死に生きています。あたえられた命をせいいっぱい生きています。一生懸命という言葉のままに・・・できれば私も少しは見習いたいものです。
そしてそんな虫たちに目を向けるひとたちも純粋な方ばかりなのではないでしょうか。
虫を飼育している人たちで環境破壊の深刻さを考えない方はいないはずです。それなら私たちに何ができるかっていうと、やっぱり何にもわからないのですが・・・ただ虫好きが一人でも多くなれば未来がより豊かに広がっていく気がします。