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京都の文化
目次
京ことば
京おんな
京都人
世界文化遺産
京野菜

京ことば

 その昔、京ことばは、長い間、日本の標準語であった。平安時代以降、江戸前期まで、京ことばで書かれた文献は豊富に残っている。
 京ことばには、人を優しくしてくれる独特のニュアンスがある。生粋の京都人は実にまろやかに、話す。京ことばは、全国的に見て優雅であり、美しいと言われている。その理由の一つに、京ことばのテンポの遅さが挙げられる。一拍の名詞、「木」を「キィ」、「歯」を「ハァ」というように発音することは、話のテンポに影響するものである。京ことばは、このように味気なく終わってしまう一音からなる単語を嫌うので、必ず中途半端な伸ばし方をする。
 長い歴史と豊かな文化に育まれた京都。多くの人々が入り交じった都市としての付き合いを余儀なくされた京都の人々にとっては、そのことばは、付き合いの仕方、作法としてのおもんばかりまでを含んで、言い回しや位取りに独特の表現を生み育ててきたところがある。柔らかなイントネーションには相手の気持ちを汲んだ優しさがある。もちろん、耳当たりのいいことばに厳しい批評が隠されていたりもする。

 
標 準 語 京 言 葉  標 準 語 京 言 葉
かわいらしい かいらしい けち しぶちん
たくさん ぎょうさん 格好悪い もっさい
じょうずに あんじょう ななめ はすかい
調子に乗る いちびり こまったなぁ なんぎやなぁ
突き当たり どんつき ありがとう おおきにー

標  準  語 大  阪  弁 京  言  葉
〜されているの? 〜してはんの? 〜したはんの?
すごく ごっつぃ ごっつぅ
おっしゃる いいはる ゆわはる
                          参考文献 「京都のことば」 堀井令以知 著

京  言  葉 意     味 使  い  方
  であいもん 取り合わせのよい食べ物 「なすびとにしんとたいたもんは、デアイモンどっせ」
  どーえ どうですか 「この服の柄、ドーエ」
                               

京おんな

 京おんなの条件

 東京、大阪、名古屋、札幌など他の都市の女性に比べて、口紅が薄く、着倒れの京都らしく着物姿が目立つ。だが、街で女同士がすれ違う一瞬、目に火花を散らして優劣を競う。ムードにも弱そうで強い。外柔内剛型。「表面は穏やかで慎ましいが、内面は冷ややかで誇り高く、筋金入りの強い性格」というのが一般的か?

 なぜ美人が多い

 自然環境
 京都は、山紫水明の美しい街である。地理的にも盆地で風が少なく、地質が堅いので、埃が立ちにくい。自然の風物はもちろん、雨までしっとりと優しく降る。
 しかも上品な皇族、お公家さんの往来。こんな環境が、物静かで優雅な京おんなの心を育てるにふさわしかったのだろう。

 美容条件
 湿潤の京都は、常に湿度が高い。常に京おんなの肌も湿りがちだ。「鴨川の水で産湯を使い、磨き上げると美人になれる」とも言う。化学的刺激の少ない軟水が、肌の健康を守り、しっとり濡れた皮膚が美容を増進する。

 生活環境
 京の町家は、間口が狭く奥行きの深い「うなぎの寝床」。日当たりが悪いので、自然に肌の色も透き通るように青白くなる。それに山国の京都は、魚に乏しく、野菜がどっさり。そんな環境で育つ京おんながスマートな色白美人になるのも当然ではないか?


京都人

 閉鎖的

 京都は、昔から観光や呉服など、独自の産業・伝統で発展してきた。独自のやり方、価値観があり、その枠組みや流儀に合わせない者を余計なよそ者として嫌う傾向がある。
 ビジネスや付き合いの時、「また、考えておくわ」と言うことがある。しかし、いつまで待っても返事は来ない。京都人は、「本音を言わない」というより、本音を伝えることがかえって「失礼にあたる」と判断することが多い。

 
 「お茶漬けでも・・・」

 「京都人は、本音を言わない・・・」。
 相手にとって良くない返事をするときには、角が立たないように別の理由を告げる、京都流の丁重な断り方をする。つまり、遠回しに「気がない」ことを伝える。
 「お茶漬けでも・・・」と言うことがある。
 もともと祇園で酒を飲み、お茶屋でお茶漬けを食べてから帰ることから使われるようになったとか。
 夜遅くまでさんざん飲み食いをし、話をする。そろそろ酔いも醒める頃、お腹も減る。そんな時間だから、せめてお腹に優しい「お茶漬け」でも食べて帰れば、という相手を気遣ったものらしい。
 「お茶漬けでも・・・」と言われた者は、「そんな時間ですか?そろそろ帰らなければ・・・」ということになるのである。

                        参考文献 「京おんな・京男」 京都新聞社 電通092

世界文化遺産

 平安京(794年造営)とその近郊の地域は、平安時代から世界に誇る優れた文化を創造し、多くの文化財を蓄積継承してきた。郊外の山麓等には、952年建立の醍醐寺五重塔や1053年建立の平等院鳳凰堂をはじめ、鹿苑寺(金閣寺)庭園や慈照寺(銀閣寺)庭園など、平安時代以来の各時代の素晴しい建造物や庭園などが保存され、江戸時代に建立された二条城二の丸御殿や本願寺大書院などもある。
 これら国宝建造物や特別名勝庭園があり、併せて周辺の風致景観が保護されている寺社、城17件が、平成6年12月に世界文化遺産として登録された。

 1  賀茂別雷神社(上賀茂神社)
 2  賀茂御祖神社(下鴨神社)
 3  教王護国寺(東寺)
 4  清水寺
 5  比叡山延暦寺
 6  醍醐寺
 7  仁和寺
 8  平等院
 9  宇治上神社
10  高山寺
11  西芳寺(苔寺)
12  天龍寺
13  鹿苑寺(金閣寺)
14  慈照寺(銀閣寺)
15  龍安寺
16  西本願寺
17  二条城

京野菜

京野菜の種類 特   徴 栄   養 適した料理法
九条ねぎ  葉の内部のぬめりが、ねぎ本来の甘味と軟らかさの秘密  緑の葉にカロテンやビタミンBを含んでいる  たいへん香りが良く、薬味のほか、煮物、油揚げやいかとの酢味噌和えなど
みず菜  葉に深い切れ込みがあるのが特徴。肉の臭みを取る働きがある。シャキシャキとした、癖のない味わい  ビタミンEを含む  油揚げとの煮物、サラダ、からし和え、浅漬けなど
壬生菜  みず菜の自然交配でできたもので葉がヘラの形をしている。特有のピリッとした辛味と香りが特徴  ビタミンCや食物繊維が豊富  さっぱりとした風味で、和え物、炒め物、一夜漬けなど
やまのいも  肉質が締まり、水分が少なくて、粘りが強いのが特徴  ビタミンCが豊富  すりおろしてとろろ汁にするほか、菓子原料など
賀茂なす  1個250〜300gほどもある大型のなす。肉質が緻密で、煮炊きしても形が崩れない  ビタミンCが豊富  丸形を活かした田楽が特に親しまれている。他には、揚げ物など
京たけのこ  えぐ味がなく、肉厚で軟らか  たんぱく質や糖質を適度に含み、繊維質が豊富  木の芽和え、若竹煮、天ぷら、刺身など
京山科なす  皮が軟らかく、水分も多い。皮が薄くて、肉質が軟らかく緻密で種が少ないのが特徴  ビタミンCやカリウムが豊富   煮崩れしにくく美味なので、煮物、焼き物、漬け物など
伏見とうがらし  苦味のない品種  カルシウム、食物繊維が豊富  網で軽く焼いたり、煮物など
鹿々谷かぼちゃ  肉質が緻密、粘質で煮炊きしても形が崩れない。味はあっさりめ  ビタミンCが豊富  ひょうたん形の外観を活かし、中にひき肉を詰めるなどの料理法もある
万願寺とうがらし  肉厚でボリュームたっぷり。甘さと軟らかさが特徴  ビタミンC、食物繊維が豊富  種が少ないので、焼く、煮る、揚げるなどいろいろ
紫ずきん  丹波黒大豆から生まれた枝豆。粒がうっすらと紫に色づく。粒が大きく、  たんぱく質、ビタミンCやカルシウムが豊富  ゆでる
くわい  甘味と特有のほろ苦さが特徴  煮物の他、揚げ物、鍋物など
聖護院だいこん  苦味がなく、ほんおり甘いのが特徴。長時間炊いても煮崩れせず、とろっと仕上がる  ビタミンCが豊富  ふろふきだいこん、おでん
花菜  心地よい歯ごたえと独特の風味がある  ビタミンCが豊富  からし和え、お吸い物、おひたし、漬け物など
新丹波黒大豆  大粒でしわがなく、煮炊きしても型崩れしない  カルシウム、ビタミンBが豊富  おせち料理、煮物など
金時にんじん  表面だけでなく、中まで真っ赤。肉質が軟らかで、甘味がある  ビタミンA、B、Cや食物繊維が豊富  粕汁や正月の煮しめなど
京都大納言小豆  粒が大きくて色つやがよく、独特の香りがある  京和菓子作り
京だんご梨  光センサーで糖度選別した高糖度・高品質の青梨
堀川ごぼう  越年栽培の大型ごぼう。香りが高く繊維が軟らかいので、味が中まで染み込みやすいのが特徴  ビタミンC、ミネラルが豊富  煮物
丹波くり  大粒で色つやに優れている  ビタミンBが豊富  甘露煮、マロングラッセなど
えびいも  さといもの一種で、形が海老に似ている。肉質が緻密で煮込んでも形が崩れず、中までじっくり味がしみ込む  ビタミンC、Eが豊富  棒鱈とともに煮つけた物が有名


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