かもだより No.26 1998年2月14日(土)

 と ん ど 焼 き


 2月8日(日曜日)黒瀬町のあちこちの地区でとんど焼きが行われました。区ごとに竹とわらで組まれたとんどに、正月のお飾りが着けられ燃やされます。この日は小雪が舞い散り、風も強くとても寒い日でした。
 年男、年女によって火が付けられとんどはあっという間に炎に包まれました。竹で骨組みが出来ているので「ポーンポーン」と大きな音が続けてします。この音が大きいほど今年の景気が良くなるのだそうです。「もっと大きな音がしてほしい」と願ったのは私だけではなかったでしょう。
 やぐらが崩れてからがお楽しみです。竹の先にお餅を着けて火にかざして焼きます。そのお餅を食べると風邪も引かず元気に過ごせるのだそうです。そして、竹筒の中に入れられ暖められたお酒、ビール、おでん、から付きのまま焼いたカキやおつまみなどが振る舞われます。 隣の区からおじゃました私を暖かく迎えて下さり、筒酒とおでんやお餅をすっかりごちそうになりました。黒瀬町の厳しい寒さの中人情と、とんどの暖かい火で、春はまだ遠いけれど暖かい気持ちになって帰りました。
 このとんど焼きも昔は各家庭で行われていたようですが、竹藪の減少や場所の不足などで区単位で行われるようになったそうです。隣近所のつきあいが薄れていく時代の中、こういう行事が続くこの黒瀬町をまた好きになった一日でした。



 春 を さ が し に
  

 2月も中旬になり花でも咲いていないかと、自転車で出かけました。岡山ではそろそろ日溜まりにスイセンの花が咲いている時期です。
 1時間ほど走りましたが、見つけることは出来きませんでした。日中は結構温度も上がり暖かい日もあるのですが、朝晩の寒さが厳しいこの地方では春の訪れも遅いようです。
 門前神社のさくらのつぼみもまだまだ堅く、しっかりと寒さから身を守っているようでした。マンサクの花だけが春の訪れを待つように可憐に咲いていました。


 ホームページ(インターネット)

 15年住んでいた岡山の友達と離れ、娘とも別れて暮らすことになった私が、少しでも黒瀬町の事や私たちの暮らしを知ってもらいたいと始めた「かもだより」をプリントアウトして送っています。始めた時思っていた以上に離れている親子、姉妹、友達との繋がりを深めてくれています。
 そして、7ヶ月前にホームページに載せ、昨年10月からプロバイダーを生協に移ったのを期に色々なサーバーに登録しました。それから黒瀬町で検索して見つけた黒瀬町出身で外国や他県に住む方達や、私のホームページを見て下さったからのメールが入ると、本当にうれしくてしばらく「ルンルン」しています。
 自慢じゃないけど、筆無精で2年近くの交際で恋愛結婚した夫に一通も手紙を出したことはありません。おしゃべりの方が得意で、世の中には「文章を書く人と」「しゃべって済ます人」がいて私は後者だと信じていました。黒瀬町の自然が私を変えたのか、孤独は人を少しは賢くするのか「かもだより」で広がる新たなコミュニケーションに私自身驚いています。
 しっかりと自然を見つめ、人々との繋がりを大切にし、日々新鮮な気持ちで物事を見つめていきたいと思っています。そして背伸びしないで「かもだよりを」届け続けたいと思っています。