かもだより No.33 1998年6月30日(火)

 交 通 事 故 

 6月19日4時50分に定時のチャイムが鳴った直後夫からの電話で「光彦が自転車で下校途中車と接触し賀茂病院まで運ばれてきている。足の怪我と顎を切っているけれど意識もしっかりしている」との知らせがあり急いで駆けつけました。
 運んで来てもらえるくらいだから大した事故ではないのではと思っていた私は、車の中で動けなくなっている光彦を見て驚きました。まもなく救急車が着き一緒に乗り東広島市の国立療養所東広島病院に向かいました。救急車の中で「お母さんごめんね」と何度も言う光彦がいじらしく感じ「こんな時面倒見て上げないでいつ見るの」と言ってやりました。
 救急車の中で足首を固定してもらい救急処置をしてもらったらい落ち着いた光彦は事故の様子などをひとしきりしゃべった後、救急車の中の物が気になってきて救急隊員に「酸素を出すところの水は何故必要なのですか」なんて聞きだし「今聞かなくてもいいじゃないの」と私が止めると「めったにこんな機会はないから」と言うので救急車の中で笑ってしまいました。ちょっと興奮状態ではあったようですが、頭は打ってないことは確かなようで一安心しました。
 病院に着いて検査の結果、唇の下と顎の裂傷はひどかったものの顎の骨は無事でしたが左足首関節内骨折で2ヶ月の入院です。でも車と正面衝突を相手の車も随分傷んでるというのに、よくこれだけで済んだと光彦の丈夫な体に驚き感謝しました。


 水張り減反(植え忘れかな?)

 日々緑が濃くなる水田と、赤瓦の農家とのコントラストが美しい季節ですが、自転車で走っていると植え忘れたかと思う田圃を目にします。
 草の生えた休耕田も目にしますが、昨年よりさらに減反の基準が強化されこういう田圃も多く目にするようになっています。更に水を張っただけで何も植えられていない田圃まであります。水張り減反と言うそうで休耕田よりも補助金の額が多く、草が生えないのも理由のようですが、何とも割り切れない思いがします。
 昨年の低米価に加えこのような減反強化です。本当に米が余っているのかというと、日本の食物自給率はカロリーベースで42%に下がり半分以上を外国に頼る状態なのです。輸入をしながら田圃を荒らし、せっかく耕し水を張った水田に苗を植えられない農業政策はいったい誰のためなのかと怒りを感じます。これは農家だけ問題では無いのです。私たちが安全な食べ物を口に出来るかということだけでなく、水田によって支えられていた自然環境が保てるかということも含めて考えなくてはならないと思います。



 松 山 へ

 金曜日仕事が終わってから呉港から松山へのフェリーで帰るのですがいくら急いでも実家に着くのは夜の10時です。でも楽しみになってくれる両親のことを思うと駅から真っ暗な道を歩く足も軽く感じます。
 去年の秋は冬を越すのも難しいのではと心配していた母が、2月に帰ったときも2キロ太り、更に今回は4キロ太って肌はツヤツヤ髪は黒々とし「丸顔のお母さんに戻ったね、お腹のあたりもふっくらして妹が懐かしがるかもね」と話しかけるとうれしそうに笑ってくれます。
 私が帰ったことはとてもうれしいけれど、やっぱり一番大切なのはお父さんです。お父さんの後ばかり目で追っているので、二人の写真を撮ろうと思ってもなかなかこちらを向いてもらえませんでした。
 根本的な治療法もなく発病以来進行を続けていた病状(アルツハイマー型老人性痴呆)が少し快方に向かっているようにすら感じます。これも父の献身的な介護のおかげだと感謝しています。でもお父さん自分の身体も大切にした下さいね。