かもだより  No.5 1997年7月2日(水)

 存(タモツ) 帰 る

 松江市で大学生活を送っている長男(存)が黒瀬町に引っ越してきて初めて帰ってきました。
 2月からアルバイトを始め少し貯金が貯まってきたので、車をほしがっていました。  保険や税金などに本人が考えている以上に費用がかかることや、事故を起こした時のことなどを考えて反対していたのですが、岡山に住むおじいちゃんに「両親の許可をもらったら車を譲ってあげる」と言われ、あまりの良い話に急いで私たちの許可を得に帰ってきたのです。
 6月におじいちゃんの所に行って、この話の仲立ちをした長女と存とおじいちゃんの仲良しトライアングルには負けました。
 息子よ「おじいちゃんと車を大切にするのだよ!」母としては事故のないことをただ祈るのみです。
 大学2年生までたった1日しかアルバイトをしなかった存が肉屋でアルバイトを始め、仕事が楽しいと言って続けています。
 転勤で仕事を変わった私と、「早くテキパキと出来るようになりたいね。」「解る解るその気持ち!」なんて会話が弾むようになりました。20才の息子も少したくましくなってきました。

 台  風  通  過

 随分近くを通ったので、今度こそ被害が出るかと心配していましたが、風もなく雨だけを残して急いで去っていきました。
 春先多かった雨も、梅雨入りしたとたんほとんど降らずまたもや断水かと心配していたのでほっとしました。
 黒瀬町は水が豊かなのかと思っていたら、農業用のダムしかなく上水道は広島市(太田川)からもらっているので、3年前の渇水の時も断水になり大変だったそうです。

 神戸小学生殺人事件に思う

 犯人逮捕と聞いて安心したのもつかの間、中学3年生が犯人との報道におもりを飲み込んだような気持ちになりました。それはきっと、中学生の子供を持つ親共通の思いではないでしょうか。
 親の育て方の問題、学校教育の問題、ゆとりが持てない社会の問題のどれか一つの問題ではなくて、今の社会の中で子育てしていくことの難しさをそれぞれが感じているからこそ、人ごととは思えないのではないでしょうか。
 命を大切にする教育を言葉で教えるのは簡単ですが、実際の体験の中でしか育っていかないから難しいのです。人と人とのふれあいの中でしか育たないのではないでしょうか。
 子供たちとゆっくり話しあう機会もない程の忙しい生活を送っていた夫の転勤に際して単身赴任という形をとらずついてきました。中学3年の光彦と父親のとのここでのゆっくりとした生活がきっと、受験の大変さなどの問題はあるにしても息子の成長にとってかけがいのないものだと思ったからです。本当にしっかりと子供と向き合って頑張って育ちあっていきたいと思っています。