かもだより No.83 2000年10月 18(水)
アルツハイマー型痴呆
母が岡山県の都窪郡早島町の国立療養所南岡山病院の心療内科で「側頭葉から脳の萎縮が始まり、前頭葉にも萎縮が進んでいるアルツハイマー型痴呆」と診断されて7年が過ぎます。
7年前に妹が茨城県に嫁ぎ父母の二人暮らしになりホームヘルパーや訪問介護などを利用しながら昨年秋まで在宅で頑張ってきた父です。
食事や水分の摂取が出来なくなり高熱が続き昨年秋にベテル病院に入院し、現在は松山ベテルホーム(老人保健施設)に入所しています。
「顔を見せると喜んでくれるし、行かなくなったら反応を見せなくなるから」と父は毎日電車とバスに乗り継ぎ母を見舞ってくれます。うつうつと眠り時々目を覚ます母ですが、昼の栄養補給の時間に父が聞かせる懐メロのテープを聞くと感情がよみがえるのか、顔をくしゃくしゃにして涙を流します。
「お母さん久美子よ」と何度も声をかけると嬉しそうな表情を見せてくれます。「お母さんは分からなくなってはいない、ちゃんと分かってる」と言う父の言葉に、母と共に歩んできた父の思いが詰まっているのです。
保 子 さ ん
病院や福祉施設や訪問介護の現場では利用者の人権尊重のため「渡部(旧姓)さん」「中田さん」等のように名前を呼ばなくてはいけないと言われています。
でも母のようなアルツハイマー型痴呆で終末期とも言える痴呆期にある患者の場合は「渡部さん」と呼ばれたのでは自分のことを呼ばれていると思えず反応がありません。
子供の時から呼ばれ聞き慣れている「保子さん」に一番反応する母ですが、現在医療や福祉の現場では家族が頼んでも「渡部さん」としか呼んでもらえません。現在は同室に渡部が2人いるので「保子さんと」呼んでもらえ喜んでいますが、基本にばかりとらわれず考えて欲しいと思います。
松山ベテルホーム
4月にベテルホーム(老人保健施設)に入所した母は、6ヶ月の入所期限があるので特別養護老人ホームへの入所待ちと言うことで期間を延長してもらっています。
施設の生活や職員の方々にも慣れ、穏やかな表情を見せる母の顔を見ると暖かい介護を受けていることを感じます。
10月14日はベテルホームの運動会でした。散歩に出てきた近所のお年寄りも立ち止まって見るほど楽しい応援団長や、お年寄りが投げる風船を転がりながら受け止める職員の方たちのがんばりに感動した一日でした。
高齢者緊急通報装置
80歳になる父が一人暮らしをするようになl何かあった時にと、市役所に申請して(松山では一人暮らしの高齢者は無料)緊急通報装置を付けてもらいました。
「まだそんなものはいらない」と言っていたのですが、耳が遠くなっている父も電話の音が増幅されるので電話を取りやすくなり、緊急通報受信センターから安否確認の電話が定期的に入るのでとても心強いようで「付けてもらって良かった」と喜んでいます。
非常の赤いボタンを押すと通報受信センターと指定した近所2軒、他県に住む3人の娘にも通報してもらえます。心配事などがあると緑のボタンを押すと相談にも応じてもらえます。本人だけでなく遠く離れた家族にとっても心強い味方です。一人暮らしの父母に付けてあげてみませんか!!
中田久美子のホームページ
かもだより
かもだよりNo82
かもだよりNo84
画像掲示板