かもだより No.92  2001年 2月 15日(木)

父と母メイバランス

いのち輝かせて(保子さん)

 大学進学の決まった次男と共に久しぶりに松山に帰ってきました。10月に帰った時はうつうつと眠ることが多かった母ですが、声をかけると「うん」と言って返事をしたり、まぶたを動かしてくれます。
 アルツハイマー型痴呆は広範な脳細胞の衰退によって起こる痴呆症状で顕著な記憶喪失が起き、進行すると生きていた中で学んだすべての生活行動をおこなうことが出来なくなります。そして思考、言語、運動、感覚など脳の活動すべてにわたって機能の低下が起きて来ます。
 母は一昨年末に食欲も減退し飲み込むことすら忘れ、口からの食事や水分の摂取が出来なくなり高熱を繰り返すようになり、胃漏(胃に穴を空け直接栄養分を補給する)に切り替えました。
父と母 胃ろう
 点滴や中心静脈栄養などでは補給できない栄養素もあり、鼻から管を通して流し込む方法では本人の負担も大きく、チューブが繋がっている姿は痛々しくもあります。
 胃漏の場合は補給する時だけ繋ぎ、後は外しておくことが出来るため本人の負担も少なく安定した栄養と水分の補給が出来るのですが、本人の体力により補給するスピードや量などが違うため初めは管理が難しく体調が安定しなかった母も体力を取り戻してきています。
 迷った末の判断でしたが、現在の母の快復を見ると胃漏に切り替えて本当に良かったと思っています。
 そして毎日ベテルホームに通い母に語りかけ、車椅子での散歩を続ける父の暖かい介護もきっと母の意識を活性化させているのでしょう。
 痴呆や障害で身体が不自由になることがあっても、寝たきりにさせない介護と栄養管理でひとりの人間として尊厳を持ちいのちを輝かせていくことが出来るのです。

椿神社
椿神社(伊予豆比古命神社)

 伊予豆比古命神社は通称椿さんと呼ばれ、古くより開運縁起商売繁盛の神として愛されている神社です。椿の花が咲き始める寒風の季節に祭祀がおこなわれることが親しみやすい呼び名の由来になったと言われています。
 毎年立春に近い上弦の初期の寒い時期と月例を定めておこなわれるお祭りは「椿まつり」との愛称で親しまれ全国から50万人余りが参詣する松山地方随一の大祭です。

句碑玉垣 椿まつりで売られている「おたや飴」や入学祈願に来たこと椿神社など松山生まれの私にとって寒くなると思い出されます。
 1月31日・2月1日の「椿祭り」には間に合わなかったけれど久しぶりに父と次男と共に参詣すると、平成の境内整備が進み句碑玉垣(個人や会社などが奉納し、座右の銘や俳句を刻んでいる)が境内を飾っていました。


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