3月24日
エジプトに、世界一有名な日本人宿がある。なにやら宿なのに、何年もそこに泊まっている(住んでいる)人がいるとの噂。ピラミッドより、そんな生活をしてる人間の方が気になるので、エジプトについて早速そのホテルに泊まることにした。
宿に入った途端「いらっしゃ〜い」との声。目の前には日本人だらけ。本棚には日本の漫画がどっさり。いたるところに日本語の張り紙が見え、夕食はなんと、そこにとまっている客の一人に作ってくれたのをみんなで食べた(その日はビビンバだった・・)
夜になるとおもむろに起きだす日本人達。夜の10時に「おはよう」は中々新鮮だ。
一緒の部屋の人に、旅はどれくらい?と聞くと、4ヶ月との答え。この宿にはどれくらい?と聞くと、3ヶ月との答え。
うーん、それは「旅」ではないのでは・・とは思ったけど、何も言わなかった。
禁をおかして、この宿にいる人って基本的にどれくらいこの宿にとまってるんですか?と聞いて見ると、ほとんどが二年間とかだって・・ははは・・アンビリーバブルや

3月27日
エジプト〜ウガンダという、およそ日本人には会いそうもない飛行機で一人の日本人を発見したので声をかける。彼はウガンダで二ヵ月半ボランティアをするために、この飛行機にのっているとのこと。何でウガンダ?何でボランティア?と恥も知らず聞いていくと、彼がInternational Schoolに中学校から行っており、大学はアメリカに留学、院で医学部を昔から志していたけど、大学卒業後も、医学部入学にたいして自分の中に火がつかず、それで自分に火をつけるためにウガンダでAIDS診療のお手伝いをしようと思い立ったらしい。ついでだけど、宇多田ヒ○ルの同級生で友達だったらしい(笑)今まで出会ったことのない人生の歩み方をしてる人の話を聞いて、世界が少し広がった感じ。彼と一緒にボランティア関係のお迎えの人を一緒に空港で待ったら、約束時間を過ぎて5時間ほど待たされた・・さっそくポレポレの洗礼だ。
2ヵ月半後の彼を見たい。

3月28日
ナイル川の源流へいった。サッカー小僧にスポンサーになってくれと言われたり、その小僧に昼ごはんをご馳走したり(初めておごった。。いつもおごられてばかり・・)
しかしほんと、バナナが多いな。

3月29日
朝にJICA事務所を訪問し、日本語教師、数学・コンピューター教師、スポーツ隊員の人達と話をする機械を設けていただき、カンパラ中をバイクタクシーで駆け回った。そのうちの一人の方に、「自分も旅好きで、その時色々とお世話になったから」というだけで、ほとんど一日中つきっきりでお世話をしてもらってしまった。
考えてみればこの二ヶ月間の旅の間、色々な人のお世話になってしまった。僕なんかただふらっと現れた旅人でしかないのに、話をしてくれ、手を尽くしてくれる。
このご恩は必ず、この経験を生かして、社会に還元します!!

3月30日
ムバララへ行く。ただ「いい人」と聞き、番号を教えてもらっただけの人達にいきなり電話をかける。旅に出て恥を棄てたのかも・・・
電話がつながった協力隊の方と会う約束をとりつけて、そしてその人のツテでさっき電話がつながらなかった宣教師の方の所へ一緒に行くことができた。
「宣教師」ときいてわきおこる様々なイメージ。神々しい。かたい。宗教。今までの俺だったら、そのイメージにおされて勝手に想像を膨らませて怖がったり、わくわくしたりしたんだろうけど、旅の中でイメージのネガティブな面を見て鍛えられた僕は、イメージをイメージのままで持ったまま、自然とその方の家を訪ねることができた。その一家の方々は、噂に違わぬウェルカムな人達。突然現れた僕を快く受け入れ、止まるところ、明日の心配、そして僕の旅の話をきさくに聞いてくれた。感謝
ほんと、この旅の間、人の親切を食って生きている。生きていくことが出来ている。この栄養を無駄にせず、自分を成長させる糧にして、そしてその成長して得た力で、たくさんの幸せを作って、恩返しとしたい。
3月31日
ジャングルへ入る。
猿がたくさんいるんだが、同行のガイドのおっさんがすごい。テクテクと歩いてると思うと、突然立ち止まり、杜にひそむ猿を探し出してしまう。俺なんか場所を指でさされても気付かないほどの猿を。猿よりこのおっさんに感動する。
しかし、歩けど歩けど猿ばかりで、チンパンジーには会えない(ここでのウリはチンパンジー)するとおじさん。「ここで待つ」と言って道に座り込む。
・・・
・・・
「うぉうぉうぉうぉーー」とチンパンジーの吼える声だけどが右、左と様々なところから聞こえてくる。しかし、チンパンジーの姿は見えない。さらに待つ。
・・・
・・・
おじさんは歩き出した。どうやらチンパンジーを見つけに行くらしい。しかし、少し歩けば、その逆方向から声がし、そっちに歩けば、また逆の方から声が聞こえる。こりゃ、チンパンジーの頭のよさは伊達じゃないなー、と感心。そうこうするうちに、おじさんの足が忍び足になり、目はひそめている。なにやらスパイになった気分を味わいつつ、その後をつけると、おじさんが指をさした。目をこらすと・・
「チンパンジー!」
でも動き遅いし、遠くてあんまりよく見えないし・・なんだかなぁー。
なんかチンパンジー自体よりも、それを見つけるプロセスの方がたのしかった。
帰る途中、昨日電話したけど会ってくれなかった、チンパンジー研究をしてる方の研究の本拠地に立ち寄ることができた。(本拠地は森の中にある!)
大学教授としての研究をしているんだが、こういったところでは現地との調和、自然との調和を考えながら活動をしなければならないとの考えから、NPOを設立して、現地への職の供給と環境への配慮のために、エコツアーも実施してるとのこと。
こんな研究の仕方もあるのか!と目から鱗だった。新たな生き方、仕事の形を感じた。
その方に「この日の宿は?」と聞かれたので、「ここでキャンプできるみたいです。お金も払ったし。」というと、「えっ、ここは場所を貸すだけで、テントは貸してくれないと思うよ。」だって。
キャンプ代を払ったところへ行って聞いてみると、確かにそうらしい。ぐふっ。
テントも食事もない旨を説明すると、宿として小学校を、そして食事も振舞ってくれた。感謝。
夜、エコツアーでガイドとして働く青年にお茶に誘われ、星空の元、会話を楽しむ。
「将来、大学へ行きたい。」「この国はAIDSが問題だ。だから、もう結婚してる。」
たくさんの話が聞けた。
夜、星の光とろうそく一つで小学校の床にマットレス一枚を敷いて眠る。
俺の旅も中々のレベルに達したな・・と思いながら、眠りにつきましたとさ。