最後に

 

 

春休みの2ヶ月間をかけて、中東からアフリカまで、NGOJICAを巡ることをテーマに、7カ国を旅してきました。こんな旅をしようと決めたのは一年生の1月。それは一冊の本との出会いからです。著者である20歳の学生が、NGO等の国際援助団体を回りながら一年間をかけて20カ国を旅するという本。自分がそれまで夢見てた体験を、著者は20歳という年にやってました。同じ学生、やれないことはない。やるべきこともわかっていました。2005年の幕開けと共に20歳になった僕は、ビザ取り、航空券の予約、NGOJICAへのコンタクト、旅の情報集めを着々と進め、2月11日、日本を発った。

パキスタンでは難民援助のNGOを見学し、イランでは日本人を帰国させ、トルコでは食堂のおじさんから人生を学び、シリアでは障害者と歌を歌い、ヨルダンの砂漠ではホモに狙われ、エジプトで駄目人間になってみて、ウガンダではキックベースボールをして、、、    色んなことを見て感じて考えてきました。

二ヶ月という期間、見知らぬ土地、見知らぬ人に囲まれ、どこへ行くのも、何をするのも、全てを自分で決めることが日常となった時、僕はあることに気づきました。それは、僕は人と関わるのが大好きってことです。遺跡を見るのも、市場を歩くのも、JICAを巡るのも、結局は人との関わりを求めてのことだったってことに気づいたんです。

だから僕はこの人生、いろんな人とたくさんの「いい」関係を作って生きていきたいと思います。ここでの「いい」っていうのは難しくて一言では表せないんですけど。「いきいきとした」のほうが僕のイメージに近いかもしれません。

  様々な国を巡っていくうちに、どこの人も変わんないなぁって思いました。一年前にインドに行って帰ってきたときは、インドに着いた時も、日本に帰ってきたときも、そこに住む人達の生活のギャップに戸惑ってばかりでしたが、今回の旅では不思議と、旅の間も、帰ってきてからも、国と国との違いにそれほど大きく戸惑うことはありませんでした。人って、それぞれ違うところを持って生きてますけど、結局はみんな自分の幸せを求めて生きてるんだなぁって思います。そしてまた、国の違いってのは、その人の人生を入れる「器」の違いみたいものなのかな、って思うようになりました。別に僕はどの「器」が素晴らしいか、なんていうことは言うつもりはありません。ただ「器」によっては、場所によって割れてたり、ヒビが入ってたりで、ある人の人生がうまく活かされてない場合があると思ったんです。だから僕は、自分の幸せのために、人と「いい」関係を作り、そして「いい」関係作りの手段として、よりよい「器」作りに貢献して生きていきます。それが僕にとっての一番の幸せで、そしてその幸せを追い求めるのが僕の夢だなってことに、旅の果てに辿り着きました。

2005年4月 サークル文集寄稿文より