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【しあ】〜【しこ】

−−−−−−−しあ−−−−−−−
・思案に余る
(しあんにあまる)[=尽(つ)きる] いくら考えても良い考えが浮かばない。分別ができない。類
:思い余る
・思案に落ちない
(しあんにおちない) 納得がいかない。 類:●腑に落ちない 用例:人情・
仮名文章娘節用−三「思案に落(オチ)ない事でもあって、一人で心労してゐると」 用例の出典:仮名文章娘節用(かなまじりむすめせつよう) 人情本。曲山人。3編9冊。天保2(1831)年〜5年。浄瑠璃・歌舞伎に取材した小三・金五郎の恋愛を小説化したもの。鎌倉の芸者小三はかつての愛人仮名家金五郎と再会し、一子を儲けて幸せであったが、義理に行き詰まって自殺する。
・思案に落ちる(しあんにおちる)[=落ち付く] よく理解できる。納得がいく。
・思案に暮れる
(しあんにくれる) どうしようかと考え倦(あぐ)む。迷って考えが纏(まと)まらない。 類:●思案の投げ首
・思案に沈む
(しあんにしずむ)[=塞(ふさ)がる] 考えに沈む。深く考え込む。
・思案の外
(しあんのほか) 思慮や分別が届かないところ。色恋は常識では考えられないものだ。 類:●恋は思案の外
−−−−−−−しい−−−−−−−
・尸位素餐
(しいそさん・そざん) 才徳も功もないのに位に就いていること。職責を果たさないで、徒(いたずら)に禄を得ること。 類:●尸素(しそ)●尸禄●禄盗人 出典:「漢書−朱雲伝」
−−−−−−−しお−−−−−−−
・塩が浸む
(しおがしむ) 世の中の苦労を経験する。類:●塩を踏む●塩浸(じ)む 用例:滑・浮世風呂「前方はちつと道楽だつけが、今では塩が浸みたか」
・潮時
(しおどき) 1.潮水が満ちる時、また、引く時。2.物事を行うのに最も適する時。好機。 例:「今が引退の良い潮時だ」「潮時を見計らう」 3.時期。時間。特に、出産や死亡の時に用いる。
・鹽は食肴の将
(しおはしょくこうのしょう) 塩は出典:「漢書−食貨志下」 「夫鹽食肴之將、酒百薬之長、嘉會之好」 王莽(おうもう)が施行した法令の1つ「六管」<6品目の専売(専有)制度>の詔(みことのり)にあった言葉。 「そもそも塩は食物に最も肝心なもので、酒は百薬の長、目出度い会合で嗜(たしな)む良きものである。・・・云々」
・塩を踏む
(しおをふむ) 世間に出て苦労する。他人の間で辛い目に会う」。 類:●辛酸を舐める
・私恩を売る
(しおんをうる) 自分の地位を利用して、特定の人に恩を着せる。
−−−−−−−しか−−−−−−−
・四海兄弟
(しかいけいてい) 真心を以って人と付き合っていれば、世の中の人が兄弟となるということ。また、世界中の人々は全て兄弟のように親しくし、愛し合うべきであるということ。 類:●四海同胞 出典:「論語−顔淵」 「四海之内、皆兄弟也」 
★「人皆兄弟あり、我独り亡し」と言った司馬牛(しばぎゅう)を励ました子夏(しか)の言葉。
・四海波静か
(しかいなみしずか) 四方の海が静かなこと。転じて、国の内外が平和に治まること。 類:●天下太平  
楊万里の「六合塵清、四海波静」 人物:楊万里(ようばんり) 詩人、学者。南宋。1127〜1206。字は延秀。号は誠斎。范成大、陸游、尤袤(ゆうぼう)と共に南宋四大家の一人とされる。詩には、田園生活を詠んたものが多い。
・死灰復燃ゆ(しかいまたもゆ)[=再び] 一旦衰えたものが再び盛んになること。また、一度落着した事柄がまた起こる喩え。 類:●枯れ木に花老い木に花 出典:「史記−韓安国列伝」 「安国坐法抵罪、蒙獄吏田甲辱安国、安国曰、死灰独不復然乎」
・四角四面
(しかくしめん) 厳格なこと。非常にまじめなこと。かたくるしいこと。また、その人やそのさま。四角。 用例:浮・風流曲三味線−四「四角四面な殿子と聞ましたに」 用例の出典:
風流曲三味線(ふうりゅうきょくじゃみせん) 浮世草紙。江島其磧。刊本、横本6巻6冊。大阪の富豪淀屋辰五郎の驕奢生活とその没落を脚色したもの。
・四角八方
(しほうはっぽう) あらゆる方面。あちらこちら。 類:●四方八方●諸方●四隅(しぐう)八方 用例:太平記−5「忽に四角八方へ逃げ散ず」
・四角張る
(しかくばる) 堅苦しい。真面目腐(まじめくさ)った態度を取る。 用例:雑俳・柳多留−六九「四角ばる息子は茶屋で丸く成り」
・自画自賛
(じがじさん) 1.自分の描いた絵に自分で賛を書くこと。 参考:「賛」は、その絵の題として、あるいはその絵にちなんで書かれた詩、歌、文章などのこと。 類:●自画賛●自賛 2.自分の行為や、自分自身を褒(ほ)めること。 類:●自賛●手前味噌
・地が出る
(じがでる) 隠していた本性が露見(ろけん)する。  類:●尻尾を出す化けの皮が剥がれる
・自家撞着
(じかどうちゃく) 同じ人の言行や文章などが前と後とで食い違って、辻褄が合わないこと。また、自分自身の言動が矛盾すること。 例:「自家撞着におちいる」 類:●自己矛盾●矛盾
・しがない 1.
頼りにできない惨(みじ)めな様子。転じて、取るに足りない。詰まらない。 例:「しがないサラリーマン」 用例:洒・辰巳婦言「あんまりしがねへこったから、つい一日一日とおくって」 2.貧しい。乏(とぼ)しい。 例:「しがないその日暮らし」 用例:浄・妹背山婦女庭訓−二「鹿といふは質置くこと。一体しがないおれなればぶち殺すは常住のこと」
・歯牙に掛くるに足らず
(しがにかくるにたらず・しげに〜) 格別取り立てて言うほどの値打ちがないことの喩え。 類:●歯牙にも掛けない 出典:「史記」 
参考:「歯牙」は、言葉・口先の意味で、口で論ずるに値しないこと。
・歯牙に懸ける(しがにかける・しげに〜)[=の間(かん)に置く] 取り立てて言う。問題にする。
・地金を出す(じがねをだす) 普段隠している本性(ほんしょう)を表す。 類:●化けの皮を現わす馬脚を露す
・地金同士
(じがねどうし) 体裁(ていさい)を飾る必要のない者同士。親しい仲間。 類:●仲間同士
・地金の錆
(じがねのさび) 生まれ付き持っている悪癖。
・地金を出す
(じがねをだす) 本性を暴露する。本性を現わす。
・鹿の角を蜂が刺す(しかのつのをはちがさす・ししの〜) 固い鹿の角を蜂が刺しても、鹿は何とも感じないことから、全く感じないで平気でいること。なんの痛痒も感じないこと。 類:●蛙の面(つら)へ水暖簾に腕押し牛の角を蜂が刺す
・屍に鞭打つ(しかばねにむちうつ) 亡くなった人を悪く言う。また、惨(むご)いことをする喩え。 類:●死屍に鞭打つ
・屍を晒す(しかばねをさらす) 野外で死に、弔(とむら)われずに放置される。  例:「屍を戦場に晒す」
・鹿待つ所の狸
(しかまつところのたぬき) 期待に反して、取るに足りない、つまらないものを手に入れてしまったこと。獲物が一つもないよりは益しであるという意味でも使う。
・自家薬籠中の物
(じかやくろうちゅうのもの) 自分の薬箱の中の薬のように、自分の思うままに利用できるもの。また、自分のものとして取り入れたもの。 出典:「唐書−元行沖伝」・「十八史略−唐・中宗」
・然るべき
(しかるべき)[=べし] 1.適当な。相応(ふさわ)しい。そうあるべき。相当な。 類:●時宜を得ている 用例:平家−二「しかるべき便もあらば、いかにもして彼島へわたて、其行衛をきかむとて」 2.問い掛けられたりしたとき、賛成の意思を表明する。ようございましょう。 用例:曾我物語−六「一献すすめてとをらばや、しかるべく候とて、長の方ゑ使をたてて」 3.当然なこと。当たり前である。 例:「一言の挨拶が有って然るべきだ」 4.そうなる運命である。そういう因縁(いんねん)である。そうなる筈である。尤(もっと)もである。 用例:宇治拾遺−二・八「此烏は式神にこそありけれと思ふに、しかるべくて、此少将の生くべき報やありけん」 5.そうして構わない。そうすることができる。 用例:平家−一〇「しかるべう候者(さうらはば)、御ゆるされを蒙て、ちかづきまひり候て、今一度見参にいり」 6.優れている。立派である。身分がある。相当である。ちゃんとしている。 用例:太平記−八「此武者可然(しかルベキ)者にてや有けん、あれ討すなとて」
・鹿を馬
(しかをうま) 誤りを強引に押し通すこと。また、人を騙(だま)し、愚弄すること。 類:●鹿を指して馬という鷺を烏 
故事:史記−秦始皇本紀」 中国、秦の趙高が、自分の権力を以って、皇帝に対して鹿を馬と言って押し通した。
・鹿を逐う
(しかをおう)[=争う] 「鹿」は天子の位のこと。帝位や政権などを得ようとして争う。 例:「中原に鹿を逐う」 出典:「史記−淮陰侯伝」 「秦失其鹿、天下共逐之」
鹿を逐う者は山を見ず
(しかをおうものはやまをみず)
鹿を指して馬となす
(しかをさしてうまとなす)
・時間の問題
(じかんのもんだい) 結果が大方分かってしまって、最早(もはや)そのときが来るのを待つだけである。
−−−−−−−しき−−−−−−−
・敷居が高い
(しきいがたかい) 相手に不義理をしたり、また、面目(めんぼく)がないことがあったりして、その人の家に行き難くなる。また、その人に会い難い状態。 類:●角を塞ぐ
・敷居を跨ぐ
(しきいをまたぐ) 家に入る。訪れる。また、家を出る。 例:「二度とこの家の敷居を跨がせるものか」
・時機に投ずる
(じきにとうずる) ある機会を巧く利用するように行動する。また、その時の状勢に巧く合致する。 類:●時流に乗る
・児戯に等し
(じぎにひとし)[=と一般・に類する] 子供の遊びと同じという意味で、少しの価値も認められないことにいう。 類:●たわいない
−−−−−−−しく−−−−−−−
・四苦八苦
(しくはっく) 1.仏教用語。人間のあらゆる苦しみのこと。「四苦」は生活苦、老苦、病苦、死苦。「八苦」は四苦に、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦の四つを加えたもの。2.非常に苦しむこと。また、大変苦労すること。 例:「金策に四苦八苦する」 用例:浄・曾根崎心中−道行「断末魔の四く八く」
・時雨勝ち
(しぐれおち) 時雨れることが多い。 用例:源氏−椎本「しぐれがちなる夕つかた」
・舳艫相銜む(じくろをふくむ) 前の船の艫(とも)と後方の船の舳(へさき)が互いに触れ合うということで、たくさんの船が次から次へ続き進む様子。 出典:
欧陽玄の詩から 人物:欧陽玄(おうようげん) 元の人。1283〜1357。 字は原功、号は圭斎。廬陵の人。延祐年間に科挙に及第し、官は翰林学士承旨に上った。『圭斎集』。
・舳艫千里
(じくろせんり) 前の船の後部と後ろの船の前部とが互いに触れ合いながら千里も続くという意味から、たくさんの船がずっと長く連なっている様子。 類:●
舳艫相銜む 出典:蘇軾・「漢書−武帝紀」
−−−−−−−しけ−−−−−−−
・しけ込む 1.こっそり入り込む。遊郭や料理屋に入り込む。また、男女が一緒に泊まる。 例:「ホテルにしけ込む」 用例:滑・膝栗毛−四「密夫めがしけこんでけつかるは」 2.金がないために家でじっとしている。 
★時化(しけ)に遭った船が港に入ることから、という説。
・時化る
(しける)・湿気る 1.悪天候で海が荒れる。また、海が荒れて不漁になる。2.興業などの、客の入りが悪い。また、品物の売行きが悪い。3.不景気である。懐(ふところ)具合いが乏(とぼ)しくなる。金回りが悪い。4.けちである。 例:「時化てやがるな」 5.塞(ふさ)ぎ込む。 類:●悄気(しょげ)る 用例:名語記−六「人の気色のしけたる」 6.湿る。 
★「時化」は当て字<国語大辞典(小)>
・巵言(しげん) 対象に応じて自由に変化する表現。調子が良い言葉。 
★一説に、「巵」は「支」と音が通い、支離の意で、ばらばらで首尾一貫しない言葉の意。<国語大辞典(小)> 参照:「荘子−寓言」 「巵」は丸い盃(さかずき)で、入れる酒の量によって傾きが変わるようにその時の条件でどうにでもなる意。
−−−−−−−しこ−−−−−−−
・試行錯誤
(しこうさくご) 1.心理学用語。本能、習慣などのままに行なって、失敗を重ねながら、だんだんと適応するようになること。新しい学習を行う際、初めは盲目的な種々の反応が生じるが、偶然に成功した反応が以後繰り返され、次第に無駄な反応を排除してゆくこと。 例えば、迷路に入れた動物が餌に到達する道を覚える経過。2.課題が困難で、解決の見通しが容易に立たない場合、種々何回も試みて、失敗を重ねながら、次第に目的に迫って行くこと。 例:「試行錯誤を繰り返す」
・自業自得
(じごうじとく) 仏教用語。自ら行った行為はその報いを自分の身に受けなければならないということ。また一般に、自分の行為の結果(特に悪い報い)を自分の身が受けること。 類:●自業自縛
・時好に投ずる
(じこうにとうずる) その時代の好みや流行に一致して、世間から歓迎される。
・時候外れ
(じこうはずれ) 気候や天候に合わないこと。普通の時候に先立ったり遅れたりしている状態。 類:●季節外れ●時候違い
・扱く(しごく) 1.細長い物を、手の中に握り、その手を擦(こす)るように動かすこと。 類:●扱(こ)く 例:「槍を扱く」 用例:滑・浮世床−二「両手で羽織の折返しをズウイとしごいて」 2.苛(いじ)め付ける。痛(いた)め付ける。 用例:浄・新版歌祭文−油屋「ムムこりゃ理屈じゃ。そんならこいつもふしごいて仕廻はにゃならぬ」 3.厳しく訓練する。 例:「新入部員を扱く」
・地獄から火を取りに来たよう
(じごくからひをとりにきたよう)[=飛脚に来たよう] 痩せ衰えて貧相な様子。
・地獄極楽はこの世にあり(じごくごくらくはこのよにあり) 善悪の行為の応報は、あの世を待つまでもなくこの世の内で自(おの)ずから現れる。  類:●
地獄も極楽も目の前にある
・至極に詰まる
(しごくにつまる) 抜き差しならなくなる。閉口する。
地獄で仏に会う
(じごくでほとけにあう)
・地獄にも鬼ばかりはない
(じごくにもおにばかりはいない) 地獄のように世知(せち)辛いこの世にも慈悲深い親切な人はいるものだ。 類:●渡る世間に鬼はない
・地獄にも知る人(じごくにもしるひと)[=近づき] 1.どのような場所でも、どのような苦難の境遇の中でも、知己はできるものだ。2.どんな遠い知らない土地へ行っても知人に巡り会えるものだ。 類:●冥土にも知る人
・地獄の一丁目
(じごくのいっちょうめ) のっぴきならない羽目に陥(おちい)り、破滅に向かう第一歩。また、とても恐ろしい場所。
・地獄の上の一足飛び
(じごくのうえのいっそくとび) 極めて危険な行為。 用例:浮・五人女−33「地獄の上の一足飛び、玉なる汗をかきて木戸口にかけ出」
・地獄の馬で顔ばかりが人
(じごくのうまでかおばかりがひと)[=面(つら)ばかりが〜] 地獄にいるといわれる、顔だけが人間になっている馬。転じて、畜生同然の心を持った者を罵(ののし)っていう言葉。 類:●人面獣心
・地獄の釜の蓋が開く
(じごくのかまのふたがあく) 正月と盆の16日をいう。この日には地獄の鬼が亡者の呵責(かしゃく)を休む日とされ、使用人にも「薮入り」として暇を与える習慣であった。 
参考:薮(やぶ)入り 草深い田舎に帰るという意味から、奉公人や嫁などが主人に暇をもらって実家に休息に行くこと。また、一般に、休日のこと。宿入り。宿下がり。
・地獄の沙汰も金次第(じごくのさたもかねしだい)[=銭次第] 地獄で受ける裁判も金を出せば有利になるというくらいだから、ましてこの世では、金さえあれば何事も思うがままだというたとえ。 類:●阿弥陀(あみだ)も銭程光る欲の世の中
・地獄は壁一重
(じぼくはかべひとえ) 壁一つ隔てた隣は地獄であるということ。人間は僅(わず)かなことから罪悪を犯してしまうものだ。
・地獄耳
(じごくみみ) 1.他人の秘密などを素早く聞き込むこと。また、そういう人。2.一度聞いたことをいつまでも忘れないこと。また、その人。 類:●強記(きょうき)  類:●地獄覚え
・地獄も極楽も目の前にある
(じごくもごくらくもめのまえにある) 地獄も極楽もこの世の姿であり、未来を待つまでもなく、この世での悪行には悪い報いがあり、善行には良い報いがある。
・地獄も住家
(じごくもすみか) どんな酷いところでも住み慣れれば良くなる。 類:●住めば都
・凝りが来る(しこりがくる)
=付く] 一つのことに凝(こ)り固まる。熱中する。夢中になる。

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