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【なあ】〜【なこ】

−−−−−−−なあ−−−−−−−
・なあなあ 馴(な)れ合い。妥協。 用例:滑・浮世風呂−前「ナア、番頭。下の男のやうにわからぬ男もない物だ」 ★〔感動詞「なあ」を重ねたものから。「なあ、いいだろう」といった程度で、折り合いをつけることから〕<大辞林(三)> 参考:なあ〔感動詞〕 相手に呼び掛けたり、誘ったり、念を押したりするときに使う言葉。親しい間柄で使う。
・名ありて実なし(なありてじつなし) 評判ばかり立派で実質が伴っていないこと。 類:●有名無実
−−−−−−−ない−−−−−−−
・内界の財貨(ないかいのざいか) 知識や芸能のように、人間の心の中にある無形の財貨。
・内証は火の車
(ないしょうはひのくるま) 「内証」とは、内輪の事情、一家の財政状態、暮らし向きという意味で、一家の内々の経済状態が極めて苦しい様子。 類:●内証は火が降る●内は火が降る
・内証を締める(ないしょうをしめる) 「内証」は「内緒(ないしょ)」とも言い、秘密のうちに事を運ぶことをいう。また、「締める」には、取り決めるという意味があるところから、外には知られないようにして予め相談し合うこと。
・内助の功(ないじょのこう) 家にあって、夫の活動を援助する妻の働き。また、その功績。 類:●陰の力●縁の下の力持ち
無い袖は振れぬ
(ないそではふれぬ)
・無い知恵を絞る(ないちえをしぼる) 四苦八苦しつつ方策を考える。
泣いて馬謖を斬る
(ないてばしょくをきる)
・泣いても笑っても どんなに方法を尽くしても。どうしても。
・無い腹を探られる(ないはらをさぐられる) 悪くもない腹の中を病気でもあるように検査されるという意味で、身に覚えのないことで疑いを掛けられること。 類:●痛くもない腹を探られる
・内憂外患(ないゆうがいかん) 国内の憂うべき事態や、外国との間に生じる煩(わずら)わしい事態の総体。内外の心配事。
−−−−−−−なお−−−−−−−
・等閑(なおざり) 深く心に止めないこと。本気でない様子。大事に思わない。 類:●かりそめ●
投げ槍 例:「福祉行政を等閑にする」 用例:後撰−四〇三「なをさりに秋の山べを越えくれば」 ★(「直(なお)去り」の意かという)<国語大辞典(小)>
−−−−−−−なか−−−−−−−
・長い目で見る 
事柄を、現状だけで判断しないで、気を長くして将来を見守る。
長い物には巻かれろ
(ながいものはまかれろ)
・名が朽ちる(ながくちる) 名声が廃(すた)れる。評判が落ちる。

・鳴かず飛ばず(なかずとばず) 1.長い間鳴きも飛びもしないでじっとしているということから、将来の活躍を期して長い間機会を待っている状態。 故事@:史記−楚世家」 春秋時代、楚の荘王(そうおう)は、即位してから「諫(いさ)める者は死刑に処す」という法令を出し、喪中の3年の間(足掛け3年=25ヶ月)酒色に耽(ふけ)った。伍挙(ごきょ)という者が「阜(おか)の上に鳥が居り、3年の間鳴きも飛びもしません」と謎を掛けると、「ひとたび飛べば天を衝(つ)き、ひとたび鳴けば人を脅(おびや)かすであろう」と答えた。そして、喪が明けたとき、その言葉の通り大幅な家臣の粛清(しゅくせい)を行なった。 故事A:史記−滑稽列伝」 戦国時代、斉の威王が酒色に溺れ国政を省(かえり)みなかった時、家臣の淳于(じゅんう)が鳴きも飛びもしない大鳥に例えて斉の威王を諫めた。 類:●三年鳴かず飛ばず 2.現在では、長い間何の活躍もしないでいることを自嘲的に、または軽蔑していうことが多い。 出典:「呂氏春秋−重言」や「史記−滑稽列伝・淳于]」」など 「三年不蜚、又不鳴」の句。 人物:荘王(そうおう)(楚) 中国の春秋時代の楚の王(在位前614〜前591年)。姓は熊、名は旅(侶)。穆王(商臣)の子。春秋五覇の一人。?〜前591。紀元前597年、晋の景公の軍を破り中原の覇者となった。周の使者に鼎(かなえ)の軽重を問うた逸話や、「三年鳴かず飛ばず」の故事は有名。
・仲違う
(なかたがう) 「仲」は人間の関係のこと。喧嘩する、間柄が悪くなること。
・名が立つ 
世間の評判になる。 類:●浮名(うきな)が立つ●浮名を流す
・長っ尻
(ながっちり) 人を訪ねて、長時間座り込んで、なかなか帰らないこと。長い間、同じところにいること。また、その人。 類:●長座●長居●尻が長い 
★「長尻」からの変化。
・名が通る 
世間一般にその名が広く知れ渡っているという意味で、有名なこと。
・名が流れる 名前が流布(るふ)する。評判が世間に広がる。
・中々でもない
(なかなかでもない) 肯定できない。程度が予期を遥かに上回り、意外なほどである。 類:●途方もない●思いも寄らない●とんでもない
・中に立つ[=へ立つ]
 主に仲違いしている、両者の間に立って便宜を図(はか)る。 類:●仲立ちをする
・中に就いて
(なかについて)[=就きて] 多くの中で特に。
・中に入る
(なかにはいる)[=へ入る] 争っている双方の間に入る。 類:●仲裁する
・中の思い
(なかのおもい) 心の中に秘めている、燃えるような恋の思いのこと。 
★「思ひ」の「ひ」に火を掛ける。また、和歌では、石は打てば火を発するところから、中に火を含むものとして、多く「石」に寄せていう。<国語大辞典(小)>
・長の別れ(ながのわかれ) 1.再び会うことのない別れ。2.死に別れ。
・流れに掉差す(ながれにさおさす) 流れに棹を差して下るように、好都合なことが重なり、物事が思いのままに進む。 類:●順風に帆を揚げる●順風満帆●とんとん拍子
・流れの杯
(ながれのさかずき) 主人や貴人など目上の人から、杯に飲み残した酒をいただくこと。「お流れ」としても使われた。
・流れの末
(ながれのすえ) 1.流れてゆく川の末の方。2.流派を受け継ぐ人。 類:●末流 3.流れの身の果て。遊女の熟(な)れの果て。
・流れの身
(ながれのみ) 遊女などの定めのない身の上をいう。 類:●川竹の流れの身
・流れの道
(ながれのみち) 流れの身が立っている道という意味で、遊女の世界。遊女の稼業。
・流れを汲む
(ながれをくむ) その流儀に従う。その流派を学ぶ。また、末流に列する。
・流れを立てる
 流れの道を盛り立てるという意味で、遊女の意気地を立て通すこと。また、遊女としての生活をすること。
・仲を裂く
(ながれをさく) 間を広げて遠ざけるという意味で、親しい者同士の間を引き離すこと。 
反:●仲を取り持つ
・中を取る 1.中間を取る。中庸を取る。 類:●折衷する 2.間へ入る。 類:●仲裁する
・仲を直る
(なかをなおる) 仲直りをする。
−−−−−−−なき−−−−−−−
・亡き後(なきあと) 亡くなったあと。死んだのち。 例:「亡き後を弔う」
・亡き影
(なきかげ) 1.死んだ人の面影。また、死者の霊。 用例:源氏−松風「親の御なきかげを恥づかしめむ事」 2.亡くなった後。死んで霊魂となってしまっていること。 用例:源氏−浮舟「なきかげにうき名流さんことをこそ思へ」
泣き面に蜂(なきつらにはち・なきっつらにはち)
・泣き面を蜂が刺す(なきつらをはちがさす) 泣いている顔を蜂が刺すということで、不幸に不幸が重なること。また、困っているところに更に困ったことが加わること。 類:●泣き面に蜂
・無き手を出す
 1.この上もない秘術を尽くす。2.できそうもないことに知恵を絞って種々の手段を巡らす。
・無きにしも非ず
(なきにしもあらず) ない訳でもない。少しはある。また、ないのではない。確実にある。
・泣きの涙
(なきのなみだ) 涙を流して泣くこと。酷く悲しい思いをすること。 例:「泣きの涙で別れる」
・亡き者にする
(なきものにする) 殺す。
・泣きを入れる
(なきをいれる) 泣き付いて詫びを言い、許しを求める。 類:●嘆願する
・泣きを見る
(なきをみる) 泣くような目に会う。不幸せな目に会う。
−−−−−−−なく−−−−−−−
泣く子と地頭には勝たれぬ(なくことじとうにはかたれぬ)[=勝てぬ]
・泣く子は育つ(なくこはそだつ) 良く泣く子供ほど元気に育つ。 類:●寝る子は育つ 
蛇足:成長ホルモンの分泌促進因子には睡眠と運動が含まれており、寝返りもできない乳児にとっての運動は、つまり泣くことである。
・泣く子も目を開け(なくこもめをあけ)[=見る・見よ] 泣き喚いている子どもでも目を見開いて、少しは周囲の状況を見ながら泣くように、思慮分別の無い者でも、少しは時と場合を考えて振る舞うものだということ。
・鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす
(なくせみよりもなかぬほたるがみをこがす) 外部に表すものよりも、表わさない方が、却って心中の思いが切実である。
・無くて七癖あって四十八癖(なくてななくせあってしじゅうはっくせ) 多かれ少なかれ人には癖がある。
・鳴く猫鼠捕らず
(なくねこねずみとらず) 口数の多い者に限って、実行力が伴わない。
・無くもがな
 ない方が良い。なくて良い。 類:●あらずもがな 用例:伊勢−八四「世の中にさらぬ別れのなくも哉」
−−−−−−−なけ−−−−−−−
・投げ打つ 1.
物を投げ付けて相手を打つ。2.惜しげなく差し出す。また、心残りなく捨ててしまう。投げ捨てる。放擲(ほうてき)する。 用例:虎明本狂言・布施無経「身命ざいをなげうって伝法善とほっせば」
・嘆きの色
(なげきのいろ) 嘆き悲しむ様子。 
★和歌などでは、「なげき」の「き」を「木」「薪」にかけてもいう。<国語大辞典(小)>
・嘆きの壁
(なげきのかべ) エルサレムの西側の城壁の一部の呼称。 
★ここで多数のユダヤ人がローマ軍によって殺害され、そのため夜間、この壁は嘆きの涙を流すといわれた。<国語大辞典(小)>
・嘆きの霧
(なげきのきり) 溜め息を吐くときに出る息。愁嘆の深いさまを霧に喩えて言う言葉。
・投げ出す 1.
投げて外に出す。投げるようにそこに置く。また、放り出す。 例:「足を投げ出す」 2.誰かに尽くすために、命や家財を差し出す。 類:●投げ打つ 例:「市民のために全財産を投げ出した」 3.事が成就(じょうじゅ)しないうちに途中で諦(あきら)めてやめてしまう。 類:●放棄する 例:「大事な仕事を投げ出す」 4.提出する。持ち出す。 用例:虎明本狂言・宗論「日本にはびこる程のほうもんぢゃ程にやれやれいかひ事をなげだひた」
・なけ無し 
あるかないかであること。あるというのは名ばかりであること。ほとんどないこと。 例:「なけなしの金をはたく」 用例:談・八景聞取法問−一「なけなしの銭で気をはって料理して」
・投げ遣り
(なげやり) 心を込めないで物事をすること。仕事などを途中でほうっておくような無責任な態度を取ること。もうどうなっても構わないといった態度をすること。 類:●
なおざり
−−−−−−−なこ−−−−−−−
・名残り惜しい
(なごりおしい) 過ぎ去る物事に心惹(ひ)かれ、長く留めたいと願う。また、別離が辛く心残りである。 用例:
古今六帖−六「菊の花名残おしくも思ほゆるかな」  用例の出典:古今和歌六帖(こきんわかろくじょう) 平安中期の私撰集。6巻。編者、成立年代とも未詳。「後撰集」と「拾遺集」の間に成立か。「万葉集」「古今集」「後撰集」など、古来の歌4500首ばかりを、歳時、天象、地儀、人事、動植物など25項517題に分類したもの。作歌の手引、古歌考証の資料として利用された。「古今六帖」。
・名残りの杯
(なごりのさかずき) 別れを惜しみながら酌(く)み交わす杯。 類:●別離の杯
・名残りの袖
(なごりのそで) 名残りを惜しむことを「袖を分かつ」に掛けて言った言葉。別れを惜しむこと。
・名残りの月
(なごりのつき) 1.夜明けの空に残っている月。有明けの月。2.陰暦九月十三夜の月のこと。前月十五夜の名月に対してその年の観月最後の月とするところからいう。後の名月。
・名残りの雪
(なごりのゆき) 1.春先まで消え残っている雪。2.春になってから降る雪。

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