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【ふい】〜【ふく】
−−−−−−−ふい−−−−−−−
・不意打ちを食う(ふいうちをくう)[=食らう] 「不意打ち」は、予期しないときに切り付けるという意味。思いも寄らないときに事を仕掛けられること。
・吹聴が回る(ふいちょうがまわる) 言い触らすことを強調して言う言葉で、次から次へと噂が広がって行く様子。
・不一(ふいつ) 1.同じではないこと。不揃いなこと。2.手紙の結びに添えて、まだ十分に意を尽くし切れていないことを表す語。 類:●一二に及ばず
・ふいにする 駄目にする。無駄にする。無用で役に立たないものとして捨てる。 類:●棒に振る●棒にする
・布衣の友(ふいのとも) 1.庶民同士の交際という意味で、互いの利益に囚われない、身分や貧富の差を乗り越えた友。2.卑賤な者同士の付き合い。 類:●布衣の交わり ★昔中国で、官位のない庶民は「布(ふ)」(=麻や綿など粗末な布で織った衣服)を着ていた。 出典:「史記−藺相如伝」
・布衣の交わり(ふいのまじわり) 身分や貧富の差を問題にしない交際。また、貧賤な交友。 出典:戦国策 類:●布衣の友
・不意を食う(ふいをくう・くらう) 思い掛けない目に遭う。唐突に事を仕掛けられる。 類:●不意を突(=衝)かれる●不意打ちを食う
−−−−−−−ふう−−−−−−−
・風雲急を告げる(ふううんきゅうをつげる) 状勢が不穏で、大事件が起きそうな差し迫った状態である。ただごとでない状勢になる。
・風雲児(ふううんじ) 事変に乗じて才能を現わし、目覚ましい活動をする人。英雄。
・風雲の会(ふううんのかい) 1.時変の時。戦乱。2.竜が雲に乗り、虎が風を得て咆哮するように、賢臣と英明な君主とが巡り合うこと。英雄や豪傑が時を得ること。また、そのような時。 類:●風雲に際会(さいかい)す
・風雲の志(ふううんのこころざし)[=望み] 竜が風や雲を得て飛躍するように、時運に乗じて大功を立てたり、出世したりしようとする気持ち。 例:「風雲の志を抱く」
・風雲の情(ふううんのじょう) 大自然の中へ漂白の旅に出たいという気持ち。
・風雲の便り(ふううんのたより) 自然についての報(しら)せ・拠りどころという意味で、大自然に親しむ手掛かりや、自然の心を呼び起こす手掛かりのこと。
・風月の本主(ふうげつのほんしゅ) 風流の所有者という意味で、詩歌や文章に長じている人のこと。
・風月を友とする(ふうげつをともとする) 俗世間を離れ、自然に親しみ風流な生活をする。
・風光明媚(ふうこうめいび) 山や川の景色が清らかで美しいこと。
・風采が上がらない(ふうさいがあがらない) 容姿や身なりが良くない。主に、容姿がぱっとしない。
・風樹(ふうじゅ) 1.風に吹かれ戦(そよ)ぐ木。 類:●風木 2.既に死んでしまった親への思い。 類:●風樹の嘆 出典:「韓詩外伝−巻九」 「樹欲静而風不止、子欲養而親不待也」
・風樹の歎(ふうじゅのたん) 親に孝養をしようと思い立ったときには、既に親が死んでいて、孝養を尽くすことができないという嘆き。 類:●風木(ふうぼく)の悲しみ●木静かならんと欲すれども風止まず 出典:「韓詩外伝−巻九」
・風声鶴唳(ふうせいかくれい)
・風前の塵(ふうぜんのちり)[=埃(ほこり)] 物事が儚(はかな)く頼りないことを喩えていう言葉。 用例:太平記
−13「誠に百年の栄耀は風前の塵、一念の発心は命後の灯なり」
・風前の灯(ふうぜんのともしび)
・風波が起こる(ふうはがおこる) 風が起き、波が荒くなって海が荒れ模様であるという意味から転じて、争いごとや揉め事が起こること。 類:●風波が生ず●波風を立てる
・風馬牛(ふうばぎゅう) 1.「風」は、盛りが付いて雌雄が呼び合うこと。慕い合って遠方にまで逸走する牛や馬の雌雄でさえも会うことのできないほど、両地が遠く離れていること。転じて、慕い合う者同士が遠く隔たっていて会えないことの喩え。 出典:「春秋左伝−僖公四年」 「唯是風馬牛不相及也」 2.転じて、自分とは無関係なこと。また、関係ないこととして無関心な態度を取ること。
・夫婦喧嘩は犬も食わぬ(ふうふげんかはいぬもくわぬ) 夫婦喧嘩は犬さえ気に留めない。夫婦の諍(いさか)いは一時的ですぐに和解するものが多いから、他人が仲裁などするものではないということ。または、仲裁するのは馬鹿らしいことだということ。
・夫婦染みる(ふうふじみる) 夫婦がいかにも夫婦らしい様子であること。または、本当は夫婦ではないのだが、夫婦らしく仲睦まじい様子に見えること。
・夫婦は合わせ物離れ物(ふうふはあわせものはなれもの) 夫婦は元々他人同士が一緒になったのだから、別れることがあっても仕方がないということ。
・夫婦は二世(ふうふはにせ) 夫婦の縁はこの世ばかりでなく来世までも繋(つな)がるということ。 例:「親子は一世夫婦は二世」 ★「親子は一世」「主従は三世」に対していう<大辞林(三)>
−−−−−−−ふえ−−−−−−−
・笛吹けども踊らず(ふえふけどもおどらず)
−−−−−−−ふか−−−−−−−
・不甲斐ない(ふがいない) 黙って見ていられないほどに意気地(いくじ)がない。まったくだらしがない。用例:虎寛本狂言・柑子「扨々おのれはふがいないやつの、鍔などに押れてつぶるるといふ事が有る物か」 例:「男の癖に腑甲斐無い」 ★(「ふがい(ふがひ)」は「いふかひ」の略かというが不明。「腑」「不」は当て字か)<国語大辞典(小)> 用例の出典:柑子(こうじ) 狂言。各流。預かっていた柑子(=蜜柑)を全部食べてしまった太郎冠者は主人に色々と言い訳をするが、ついに六波羅(=腹)に納めたと白状する。
・深い仲(ふかいなか) 濃密な関係という意味で、男女間の情交を伴う親密な間柄。
・斑が切れる(ふがきれる) 1.鼈甲(べっこう)にある黒い斑点(はんてん)に切れ目が入るという意味から、はっきり区別ができるようになること。踏ん切りが付くこと。けじめが付くこと。 用例:柳多留拾遺「鼈甲のふより買人のふが切れず」 2.喋り方や動作がはきはきしていること。
・不覚の涙(ふかくのなみだ) 1.他人に見せてはならないと思っていても、いつの間にか流れてしまう涙。2.失敗したりして悔しさのあまり流す涙。
・不覚の名を取る(ふかくのなをとる) 不名誉な評判を立てられること。油断して過(あやま)ちを犯し、不名誉な評判が立つ結果になること。
・不覚を取る(ふかくをとる) 思わぬ恥を掻く。油断して失敗する。
・不可抗力(ふかこうりょく) 1.天災・地変などのように、人の力では抵抗したり防止したりすることができない力や事態。 例:「不可抗力の事故」 2.法律用語。取引上、人が普通に要求される注意や予防方法を講じても損害を防ぐことができないこと。 ★主に私法上の責任や債務などを免れさせる標準として用いられる。<国語大辞典(小)>
・不可思議千万(ふかしぎせんばん) この上もなく不思議に思える状態。言葉で言い表すこともできない不思議なことである。常識では想像することもできできないような不思議な状態。
・腑が抜ける(ふがぬける) 1.思慮分別がなくなる。2.意気地がなくなる。勢いがなくなってぼんやりする。 類:●腑抜けになる
・分が悪い(ぶがわるい) 自分の方へ割り当てられる比率が良くないという意味から、人に比べて条件や形勢などが悪く、損である。振りである。 例:「風下では分が悪い」
−−−−−−−ふき−−−−−−−
・不帰の客となる(ふきのきゃくとなる) 二度とこの世に戻らない人になる。死ぬ。 類:●黄泉の客
・不義にして富みかつ貴きは浮雲の如し(ふぎにしてとみかつたっときはふうんのごとし) 人道に外れたことをして得た富貴は、儚(はかな)いものである。 出典:「論語−述而」
・不義はお家の御法度(ふぎはおいえのごはっと) 男女の密通は厳禁であるということ。近世、特に武家で、家人や使用人への戒めとした言葉。
・俯仰天地に愧じず(ふぎょうてんちにはじず) 省(かえり)みて、自分の心や行動に少しも恥じるところがない。 出典:「孟子−尽心上」 「仰不愧於天、俯不圉於人」
−−−−−−−ふく−−−−−−−
・河豚食う無分別食わぬ無分別(ふぐくうむふんべつむわぬむふんべつ) 河豚の毒に構わず、無闇に食べるのも無分別だが、毒を恐れて河豚の美味を味わわないのも無分別であるということ。
・副産物(ふくさんぶつ) 1.ある品物を作る過程で、それに付随して得られる他のもの。2.転じて、ある物事の発生や進展に伴って起こってくる他のこと。
・覆車の戒め(ふくしゃのいましめ) →前車の覆るは後車の戒め
・腹心の病(ふくしんのやまい)[=にある病] 腹または心にある重い病気。救い難い憂(うれ)い。 出典:「史記」
・腹心を布く(ふくしんをしく) 心の奥底にあるものを広く知らせるという意味で、心中を包み隠さず、すっかり打ち明けること。 出典:「春秋左氏伝−宣公十二年」
・覆水盆に反らず(ふくすいぼんにかえらず)
・腹蔵(ふくぞう)ない 腹に隠し持つものがない。考えや計画を全て明らかにし、何も心の中に包み隠していない。 例:「腹蔵ないご意見を」
・不倶戴天(ふぐたいてん) 共に天を戴(いただ)くことはできないという意味で、殺すか殺されるか、どちらにしてもこの世に一緒には生存はできない間柄であること。どうしても許せないほど怨みが深く、報復しないではいられないこと。また、そのような間柄。 類:●倶不戴天 出典:「礼記−曲礼上」 「父之讎、弗与共戴天」 例:「不倶戴天の敵」 ★読み下して「倶(とも)に天を戴(うただ)かず」というようにも使う。<国語慣用句辞典(集)>
・福徳の三年目(ふくとくのさんねんめ)[=百年目] 福徳を齎(もたら)す神様は三年目に回ってくるという意味で、久し振りに幸運に巡り会うこと。思い掛けない利益を得ること。
・腹背の風(ふくはいのかぜ) 腹と背中に当たる冷たい風という意味から、世間の人々の批判が渦巻く中に身を曝(さら)している状態である。
・河豚は食いたし命は惜しし(ふぐはくいたしいのちはおしし) 河豚は食べたいが下手に料理すると命を落とすという意味から、あることをしたいが、それをすると障害が生じるということ。結果の恐ろしさを思うと、中々実行に移せない。行なうか止めるか、どちらとも決められない。 類:●痛し痒し
・覆盆の雨(ふくぼんのあめ) 水が一杯入ったお盆を覆(くつがえし)したような雨。どっと一気に振る強い大雨の喩え。
・含むところ(ふくむところ) 心の内に包み持つもの、収め隠しているもの。心に密かに持っている考えや企(たくら)み、または、恨み。 例:「上司に対して含むところがある」
・膨れっ面(ふくてっつら) 不機嫌で、また怒って、むっとした顔。頬を膨らました顔付き。 類:●ふくれづら●仏頂面
・袋の中の鼠(ふくろのなかのねずみ)[=内の〜] 袋の中に追いこまれた鼠。追い詰められて、逃げ出ることができない状態の喩え。 類:●袋の鼠
・袋の鼠(ふくろのねずみ) 追い詰められて逃げも隠れもできない状態の喩え。 例:「犯人はもう袋の中の鼠だ」
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