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【めい】〜【めさ】
−−−−−−−めい−−−−−−−
・銘打つ(めいうつ) 1.品物に銘を付ける。銘を刻む。2.転じて、名目を掲げる。看板として掲げて宣伝する。 例:「地球に優しいと銘打った洗剤」
・明鏡止水(めいきょうしすい) 曇りのない鏡と静かな水という意味で、澄み切った静かな心境のこと。疚(やま)しさがない静かな心。 出典:「淮南子−俶真訓」 「人莫鑑於流沫、而鑑於止水者、以其静也、莫窺形於生鉄、而窺於明鏡者、以其易也」 出典:「荘子−徳充符篇」
・明鏡も裏を照らさず(めいきょうもうらをてらさず) 賢明な人にも、目が届かない所があるということの喩え。 類:●知者も一失
・名実相伴う(めいじつあいともなう) 評判と実際とが一致している。 類:●名実相適(かな)う
・名実共に(めいじつともに) 名声と功績が共に釣り合っている。評判と実際とが一致していること。 類:●名実相伴う 例:「名実共に大作曲家だ」
・名所に見所なし(めいしょにみどころなし) 世間で、景勝の地と言われるところには、これといって見るべきものはないものである。名は必ずしも実(じつ)を伴わないことの喩え。 類:●名物に美味いものなし
・迷津慈航(めいしんじこう) 仏教用語。迷津から悟りの彼岸に渡す慈悲の船という意味で、仏法や仏の慈悲を喩えていう言葉。 類:●無縁の慈悲
・明窓浄几(めいそうじょうき) 明るい窓と綺麗に片付けられた机。明るく整然とした書斎を表わす言葉。
・命旦夕に迫る(めいたんせきをせまる) 臨終のときが今夜か明朝かという状態になる。 類:●旦夕に迫る●死が迫る
・冥土にも知る人(めいどにもしるひと) 1.どのような所でも、知己はできるものだ。2.どんな遠い未知の土地に行っても知人に巡り会えるものだ。 類:●地獄にも知る人
・冥途の旅(めいどのたび) 「冥途」は、仏教用語で、死者の霊魂が行き着く世界のこと。死んであの世に行く旅。 類:●死出の旅
・冥途の土産(めいどのみやげ) 死ぬに当たっての楽しい思い出にする。生きているうちには叶えられそうになかった望みが、思い掛けなく叶い、それを冥土への土産として悔いなく死んでいけるという喜びの気持ちを表わす。 類:●黄泉苞(よみづと) 例:「冥土の土産に真相を聞かせてやろう」
・命は天にあり(めいはてんにあり) 運命は天が定めるものであり、人間の力ではどうすることもできない。
・名物に美味いものなし(めいぶつにうまいものなし) 名は必ずしも実を伴わないということの喩え。 類:●名所に見所なし
・明眸皓歯(めいぼうこうし) 美しく澄み切った眸(ひとみ)と白く整った歯。美人の形容。
・命脈を繋ぐ(めいみゃくをつなぐ)[=保つ] 1.命を保ち、生き長らえる。2.転じて、物事が絶えることなく継続している状態の喩え。 例:「血族が細々と命脈を繋いできた」
・冥々の裡(めいめいのうち) 知らず知らずのうち。ものごとが、はっきりとした形になる前の状態。 類:●暗暗裏●冥冥裡(めいめいり)
・明々白々(めいめいはくはく) 「明白」を重ねた言葉で、非常にはっきりしていて、少しも疑わしい点がないこと。 例:「明々白々な事実」
・滅入る(めいる) 1.気勢がなくなり塞(ふさ)ぎ込む。元気なく陰気になる。憂鬱になる。沈む。 類:●落ち込む 用例:中華若木詩抄−上「指たる恩賞にあつからず貧にめいる也」 例:「気が滅入る話」 2.衰える。落ち目になる。減る。 用例:浮・好色盛衰記−二「久しく此里めいりけるが、人は移気にして、又色も狂ば、若やぎて」 3.深く入り込む。減(め)り込む。 用例:浮・武家義理物語−四「見しうちにめいりて、柱もゆがみ壁もこぼれ」 4.酒色などに耽(ふけ)る。嵌(は)まり込む。
・命を革む(めいをあらたむ) 天命が改まる。王朝が変わる。革命が起こる。
−−−−−−−めえ−−−−−−−
・メートルを上げる(めーとるをあげる)[=回す] 酒を飲んで気炎を上げる。勢いが良くなる。 類:●気炎を上げる●気炎を吐く
−−−−−−−めか−−−−−−−
・目が合う(めがあう) 1.上瞼(まぶた)と下瞼とが合うという意味で、眠ること。多く、打消しを伴って、良く眠れないことを表わす。 用例:蜻蛉−上「よる、めもあはぬままに、歎きあかしつつ」 反:●目も合わず 2.視線が合う。
・目顔で知らす(めがおでしらす) 目付きで知らせるという意味で、目配せをして意図するところを相手にそれとなく伝える。
・目顔を忍ぶ(めがおをしのぶ) 人目に付かないようにする。見付からないようにする。
・目が堅い(めがかたい) 子供などが、夜が更(ふ)けても眠くならない。
・目が利く(めがきく) 1.鑑識力が優れている。鑑定が上手である。 類:●目が高い 2.監督が行き届く。
・目が曇る(めがくもる) 判断力が鈍る。
・目が眩む(めがくらむ)[眩(ま)う] 1.目が霞む。2.眩暈(めまい)がする。目がくらくらとする。 例:「吊り橋で目が眩む」 3.強い光に打たれたり、神仏の忌諱(きい)に触れたりして、一時、目が見えなくなる。4.あるものに心を奪われて、正常な判断ができなくなる。 例:「金に目が眩む」 類:●目が眩れる
・目が眩れる(めがくれる) 1.眩(まぶ)しくて、くらくらする。眩暈(めまい)がする。 類:●目が眩む 2.目が曇る。涙で目も霞むほどである。3.金品などに、心を奪われて正しい判断ができなくなる。
・目が肥える(めがこえる) 同じ種類のものをたくさん見て、その価値を見分ける力が付く。良いものを見慣れて鑑識力が増す。
・目が冴える(めがさえる) 神経が昂(たか)ぶって眠れなくなる。また、目がはっきりと覚める。
・目が覚める(めがさめる) 1.眠りから覚める。眠気が去る。2.眠気が去るような思いがする。新鮮な感じがする。目新しさに驚く。 用例:徒然草−一五「しばし旅だちたるこそ、めさむる心ちすれ」 例:「目の覚めるような美人」 3.驚き呆れる。また、興醒(ざ)めする。 用例:俳・本朝文選−四「首筋のあたりより、燕の舞ありく景気こそ、目さむる心地はせらるれ」 4.心の迷いが去って、本来の姿に立ち返る。自覚して、罪や非を悔い改める。 例:「母親に泣かれて目が覚めた」
・目賢し(めかしこし) 目聡(ざと)い。 類:●目端が利く●目早(ばや)い 用例:源平盛衰記−二二「秀郷、目(メ)かしこく見咎めて」
・目が据わる(めがすわる) じっと一点を見つめて視点が動かなくなる。酒に酔ったり怒ったりした様子を現わす。
・目が高い(めがたかい) 鑑識力が優れている。 類:●目が利く 例:「流石(さすが)お目が高い」
・目が近い(めがちかい) 近視である。
・目が付く(めがつく) 1.目が止まる。気が付いて見る。2.賽子(さいころ)賭博(とばく)で、良い目が出る。
・目が出る(めがでる) 1.値段があまりにも高くて、非常に驚くことの喩え。 類:●目の玉が飛び出る 2.振った賽子(さいころ)に良い目が出ることから、幸運が巡ってくる。
・芽が出る(めがでる)[=吹く] 1.草木の芽が萌(も)え出る。芽吹く。2.幸運が回ってくる。成功の兆しが見える。 類:●目が出る
・目が点になる(めがてんになる) 俗語。驚き呆れたときの表情。 ★漫画などの表現手法から出た言葉か。1987年の流行語。
・目角が強い(めかどがつよい) 1.物を確実に見る。ものごとを見抜く。2.良く見て忘れない。細部まで見覚えている。
・目が届く(めがとどく) 注意が行き届く。監視が行き渡る。
・目が飛び出る(めがとびでる) 1.驚いて目の玉が飛び出すような感じになる。値段が驚くほど高いこと。2.激しく叱られる様子。 例:「目が飛び出るほど叱られた」 類:●目が抜け出る●目の玉が飛び出る
・目角を立てる(めかどをたてる) 鋭い目付きで見る。 類:●目に角を立てる
・目がない(めがない) 1.心を奪われて、思慮・分別をなくすほどである。我を忘れるほどそれが好きである。 例:「甘い物には目がない」 2.正しく判断したり、見極めたりする知恵がない。ものごとを的確に判断する能力がない。 例:「あいつは人を見る目がない」
・眼鏡が狂う(めがねがくるう) 物や人を見て、良否の判断を誤る。目利きに失敗する。
・眼鏡に適う(めがねにかなう) 目上の人の気に入る。認められる。 類:●お眼鏡に適う 例:「養父の眼鏡に適った」
・眼鏡を掛ける(めがねをかける) ここでの「眼鏡」は、色眼鏡と同意。「色」には、偏見・先入観という意味があることから、先入観や予断を以って物を見ること。 類:●色眼鏡で見る
・目が離せない(めがはなせない) いつも、注意、監督をしていなくてはならない。常に見守っていなければならない。 例:「台風の進路情報から目が離せない」
・目が光る(めがひかる) 監視が厳しくなる。 例:「警察の目が光っている」
・目が回る(めがまわる) 1.目が眩む。眩暈(めまい)がする。2.非常に忙しい様子の形容。 例:「忙しくて目が回る」
・目が物を言う(めがものをいう) 目付きや目配せなどで相手に気持ちを伝える。
・目から鱗が落ちる(めからうろこがおちる) 何かがきっかけとなって、急に物事の事態が良く見え、理解できるようになる。 出典:「新約聖書−使徒行伝9章」
・目から鼻へ抜ける(めからはなへぬける)
・目から火が出る(めからひがでる) 顔や頭などを強く打ち付けたとき、一瞬光が交錯して見えることを指す。
−−−−−−−めく−−−−−−−
・目串が付く(めぐしがつく) 1.見当(けんとう)が付く。2.犯人の目星が付く。
・目串が抜ける(めぐしがぬける) 掛かっていた疑いが晴れる。 用例:伎・三人吉三「悪く口を利きなさると目串は抜けませぬぞ」 用例の出典:三人吉三廓初買(さんにんきちさくるわのはつがい) 歌舞伎脚本。世話物。7幕。河竹黙阿弥。万延元年(1860)江戸市村座初演。和尚吉三・お坊吉三・お嬢吉三と異名をとる三人の盗賊が義兄弟の契りを結ぶのを発端に、百両の金と名刀庚申丸(こうしんまる)の行方をめぐって複雑な因果関係が展開する。作者の代表作の一つ。別名「三人吉三巴白浪」。
・目くじらを立てる(めくじらをたてる)[=立つ] 1.些細なことを取り立てて謗(そし)り罵(ののし)る。2.他人の欠点を探し出して咎(とが)め立てをする。 類:●目角に立てる●目角を立てる●目口を立てる ★「目くじら」は、「目くじり」からの変化。
・目串を付ける(めぐしをつける) 目当てを付ける。見当を付ける。目を付ける。 類:●目星を付ける●目串を立つ
・目薬ほど(めぐすりほど) 目薬は一滴ずつ使うところから、ごく少量であることの喩え。 用例:洒・田舎談義「さういふ気は目薬ほどもねえよ」 用例の出典:田舎談義(いなかだんぎ) 洒落本。竹塚東子(とうし)。寛政2年(1790)。・・・詳細調査中。
・目糞が鼻糞を笑う(めくそがはなくそをわらう)
・目口乾かす(めくちかわかす) 良く目が利き、口が回るという意味で、人の粗(あら)探しをし、口煩(うるさ)く言ってやろうと狙っている様子。
・目口開かる(めくちはだかる) 目や口が大きく開く。驚き呆れたときの様子。 用例:今昔−28「奇異(あさまし)く目口はだかりて居たり」
・盲蛇に怖じず(めくらへびにおじず)
・盲滅法(めくらめっぽう) 少しも見当を付けないで、出鱈目(でたらめ)に事をすること。 例:「盲滅法走り回る」 類:●盲滅法界●盲滅相●当たるを幸いに●闇雲
−−−−−−−めさ−−−−−−−
・目先が利く(めさきがきく) 先の見通しが利く。当座の処置が巧くできる。 類:●気転が利く●目端が利く
・目先を変える(めさきをかえる) 当座の趣向を変えて、目新しくする。
・目先を眩ます(めさきをくらます) その場の事情を誤魔化して、当座を分からないように逃(のが)れる。
・目敏い(めざとい) 1.見付けることが早い。目が早い。 類:●目早い 用例:狭衣−四「ひき隠し給を、例のめざとく見てけり」 2.目が覚めるのが早い。眠りから覚め易い。 類:●いざとい 用例:雑俳・童の的−一「居なじまぬ内は女の目ざとくて」 3.ものごとを見抜くのが早い。抜け目がない。 用例の出典:童の的(わらわのまと) 雑俳。1冊。竹翁散人遺編。
宝暦4年(1754)。・・・詳細調査中。
・目覚しい(めざましい) 1.物事が心外であり、目も覚める思いがする。驚き呆れたり、不快に思ったりするほどのこと。 類:●目障りである●気に食わぬ 用例:蜻蛉−上「めさましと思ひしところは、いまは天下のわざをしさはぐときけば、心やすし」 2.物事が素晴らしく目も覚めるほどである。驚くほど素晴らしい。驚くほど立派である。また一般に、評価すべき状態が際立っている様子。 用例:源氏−若菜下「めさましき女の宿世かな」 例:「目覚ましい躍進」 ★動詞「めざむ」の形容詞形。古くは「めさまし」とも。<大辞林(三)>
・目障り(めざわり) 1.物を見るのに邪魔になること。また、その物。2.見て気に障ること。見て不愉快に感じること。また、その物。
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