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【よい】〜【よそ】

−−−−−−−よい−−−−−−−
・宵越しの銭は持たぬ(よいごしのぜにはもたぬ)[=宵越しの金(かね)]・[=使わぬ] 金銭に執着しないことの喩えで、江戸っ子の気性の一つとされた。金銭を貯めるなどは初めから考えず、その日に得た収入は、その日のうちに使い切ってしまうものだ。
・好い子になる
(よいこになる) 自分だけが人に良く思われるような行動を取る。 
★「よい子の顔になる」というようにも使う。<国語慣用句辞典(集)>
・酔い醒めの水は甘露の味
(よいざめのみずはかんろのあじ) 酔い醒(ざめ)めの時分に飲む冷たい水は喩えようもなく美味い味であるということ。
・よい面の皮
(よいつらのかわ) → いい面の皮
・宵の口
(よいのくち) 日が暮れてまだそう時間が経っていない頃合い。
−−−−−−−よう−−−−−−−
・用意周到(よういしゅうとう) 用意が遍(あまね)く行き届いて、少しも手抜かりがないこと。 類:●手回しが良い
・用が足りる
(ようがたりる) 役に立つ、間に合うという意味で、目的や仕事を処理するのに役立つこと。また、自分一人でやれるとか、用便を済ませられるということ。
・腰間の秋水(ようかんのしゅうすい) 「秋水」は、曇りなく研ぎ澄ました刀のこと。腰に差した利刀のこと。
・陽気発するところ金石また透る
(ようきはっするところきんせきまたとおる) どんな困難も精神を集中して行えば、打ち勝つことができる。
・養虎
(ようこ) 虎を飼うこと。転じて、不安を将来に残すことや後日禍(わざわい)となる敵を許すことの喩え。 出典:「史記−項羽本紀」 「此所謂養虎自遺患也」
・楊枝一本削ったこともない
(ようじいっぽんけずったこともない) 細工仕事に慣れていない、また、細かい仕事に不器用である。
・楊枝で重箱の隅をほじくる
(ようじでじゅうばこのすみをほじくる)[=突付く] ⇒ 
重箱の隅を楊枝でほじくる
・楊枝に目鼻を付けたよう
(ようじにめはなをつけたよう) 痩せた人の比喩。
・陽春白雪
(ようしゅんはくせつ) 昔、中国の楚で最も高尚とされた歌曲。「陽春白雪の曲に和する者少なし」などといって、優れた人の言行は凡人には理解され難いという場合に使う。
・擁書万巻
(ようしょまんがん) 蔵書が非常に多いこと。 類:●汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう)
・楊枝を違える
(ようじをちがえる・たがえる) ごく小さな間違いを犯す。
・用心棒
(ようじんぼう) 1.万一の場合、身を守るために備えておく棒。2.締めた戸を中から押えるための棒。新開(しんばり)棒。3.護衛のために雇っておく従者。特に、博徒などが、警戒のために抱えておいた武芸者のこと。
・要するに
(ようするに) つまり。結局。掻い摘んで言えば。それまで述べてきたことを要約して再び述べるときに言う。
・壅塞阻止
(ようそくそし) 塞(ふさ)ぎ阻(はば)むこと。塞いで隔てること。 類:●壅阻
・用立てる
(ようだてる) 1.役立たせる。用に立たせる。使う。2.他人の用に供する。金銭などを貸す。立て替える。 例:「金を一時用立てる」
・夜討ち朝駆け
(ようちあさがけ) 夜に攻め、また朝にも攻めるという意味から、晩に人の家を訪問し、翌朝にもまた同じ人を訪ねるということ。 例:「頼み事を聞いて貰うために夜討ち朝駆けをする」
・蝿頭(ようとう) 蠅(はえ)の頭のこと。 1.細かい文字。細字。2.僅かの利益。小利。 類:●雀の涙
・羊頭狗肉
(ようとうくにく) 「
羊頭を掲げて狗肉を売る」の略。 類:●看板に偽りあり●羊皮虎皮(ようひこひ)●牛首を揚げて馬肉を売る 反:●看板に偽りなし 出典:「後漢書」・「無門関」・「晏子春秋
・陽動作戦
(ようどうさくせん) 真の目的を隠して敵の判断を誤らせるための作戦。相手の注意を逸(そ)らすために、態(わざ)とある行動を目立たせて、自分の目的を達成しようとする作戦。
・羊頭を掲げて狗肉を売る(ようとうをかかげてくにくをうる) 看板には羊の頭を掲げておきながら、実際には犬の肉を売る。表面と内容が一致しないこと、宣伝は立派でも内実がそれに伴わないこと。 類:●見掛け倒し
羊頭狗肉牛頭を懸けて馬肉を売る 出典@:「無門関」 「懸羊頭売狗肉」 出典A:「晏子春秋」 「猶懸牛首于門、而売馬肉于内也」
・陽に開く
(ようにひらく) 積極的に出て行く。積極的に、相手に攻撃を仕掛ける。 
反:●陰に閉ず
・様によりて胡蘆を画く
(ようによりてころをえがく) 「胡蘆」は瓢箪(ひょうたん)のこと。様式にのみ頼って、真実みのない外形だけの瓢箪の絵を描くということで、表面の形状や先例を真似て、何ら独創的なところがないことの喩え。 
故事:「続湘山野録」など 中国宋代、太祖は、尚書陶穀が起草した制誥詔令は「様によって胡蘆を描くものだ」として重んじなかったので、穀は「堪笑翰林陶学士、一生依様画葫蘆」と詠じて自嘲した。 出典:湘山野録(しょうざんやろく) 3巻・続録1巻 。呉僧釈文瑩、字は如晦の編。北宋期読書人の逸事を集録したもの。禅林の記事を含む。編者の法系は明らかではないが、荊州金鑾寺に菴居していたときの作で、湘山の名のよるところとなった。『津逮秘書』十五、『学津討源』十七、『択是居叢書』初集等に収める。
・洋の東西を問わず
(ようのとうざいをとわず) 東洋と西洋とを区別しないで。
・楊布の狗
(ようふのいぬ) 外見の変化を見て、中身まで変わったと信じる者のこと。 
故事:韓非子−説林下」 楊朱の弟の楊布は白い服を着て出掛けたが、雨に遭い黒い服に着替えて帰って来た。それを知らずに飼い犬が吠え立てた。楊布が怒って打とうとすると楊朱が「やめなさい。白犬が出ていって、汚れて黒犬になって帰って来たら、お前だって怪しむだろう」と諭した。
・揺籃期
(ようらんき) 「揺籃」は揺り篭のこと。ゆりかごに入っている時期。幼年時代。転じて、物事の発展する初期の段階。 類:●揺籃時代
・要領を得る(ようりょうをえる) 物事の大切な箇所をしっかりと把握すること。 例:「あの大臣の答弁はまったく要領を得ない」 
★「要領を得ない」というように、打消しの形で用いることが多い。<国語慣用句辞典(集)>
・用を足す(ようをたす) 1.用事を済ませる。 類:●
用を弁ずる 2.小便をする。小(大)便を済ませる。
・俑を作る
(ようをつくる) 良くないことを始めたり、悪例を作ったりする。 
出典:孟子−梁恵王上」 昔の中国には、死者と共に木製や土製の人形を埋葬する風習があり、これを、孔子が人を生き埋めにするようだとして憎んだ。
・用を成さない そのものの働きをしない。 類:●役に立たない 例:「こんなに遅れては時計の用を成さないない」
・用を弁ずる
(ようをべんずる) 用事を済ませる。必要な事柄を処理する。また、必要とするものを準備する。
−−−−−−−よか−−−−−−−
・余暇善用
(よかぜんよう) 余った時間を上手に使うということで、暇を巧く使って無駄のないようにしなさいという教え。
・世が世ならば(よがよならば) 物事が順調にいっていさえすれば。その人にとって都合の良い時代だったならば。 例:「世が世ならお前など傍にも寄れない」
・善かれ悪しかれ
(よかれあしかれ) 良いにしろ悪いにしろ。善悪に拘(かか)わらず。どっちにしても。 例:「善かれ悪しかれ、早いにこしたことはない」
−−−−−−−よく−−−−−−−
・よく言うものだ
(よくいうものだ)[=奴(やつ)だ] よくそんなことが言えたものだ。 
★江戸時代に流行した言い回し。
・欲が張る
(よくがはる) 欲が強く盛んになるという意味から、度を越して欲深く振る舞うこと。
・よくしたものだ 自(おの)ずから望ましいように、あるいは、相応(ふさわ)しいようになるものだ。 例:「世の中はよくしたもの」
・欲と相談
(よくとそうだん) 何事につけても欲心から事を行うこと。欲得ずくで事を行うこと。
・欲と二人連れ
(よくとふたりづれ) 欲心につられて行動すること。 類:●欲得ずく
欲に目が眩らむ
(よくにめがくらむ)[=眩(まぐ)る]
・欲の皮が張る
(よくのかわがはる)
=突っ張る] 欲が張ることを、皮が張ることに喩えて言った言葉。
・欲の熊鷹股裂ける
(よくのくまたかまたさける)
=股を裂く] 欲が深過ぎる者は禍(わざわい)を蒙(こうむ)るということ。 説話:熊鷹が、二頭の猪を両足で掴(ゆか)み、猪が左右に逃げようとするのを放さなかったので、股が裂けて死んだという話。 
・欲の世の中
(よくのよのなか) 世の中は全て利欲で動いているということ。 類:●地獄の沙汰も金次第
・欲も得もない
(よくもとくもない) 欲心や利得をまったく考えない。また、欲得を考える余裕がない。 例:「怖くなって欲も得もなく逃げた」
・欲を言うと
(よくをいうと)[=言えば] 今の状態でも不足はないが、なお一層を望むとすれば。 例:「欲を言うと人並みのボーナスが欲しい」
・欲を掻く
(よくをかく)[=かわく] ある一定の成果があるにも拘(かか)わらず更に欲心を抱いて物事をする。 類:●欲張る
−−−−−−−よこ−−−−−−−
・横板に雨垂
(よこいたにあまだれ)[=泥(どろ) 「立て板に水」の捩(もじ)り。つっかえつっかえしながらものを言うことの喩え。
・横紙破り
(よこがみやぶり) 物事を無理に押し通すこと。我を通すこと。また、そのような人。
・横紙を破る
(よこがみをやぶる・やる) 和紙は、漉き目に沿って縦に裂くと裂け易いが、横には裂け難い。それを敢えて破るというところから、無理を押し通すこと。
 類:●横紙を裂く●横車を押す横に車を押す
・横車を押す
(よこぐるまをおす) 横に車を押して動かすように、理に合わないことを無理に押し通すこと。理不尽なことを強引にする。 類:●横紙を裂く●
横紙を破る●横に車を押す●倒行逆施
・横様の幸い
(よこさまのさいわい) 思い掛けない幸運。偶然の幸い。 類:●僥倖(ぎょうこう)●まぐれ幸い●まぐれ当たり●こぼれ幸い
・横様の死に
(よこさまのしに) 「横死(おうし)」の訓読み。災害や殺害など不慮の災難で死ぬこと。 類:●横死●非業の最期●不慮の死
・横槌で庭を掃く
(よこづちでにわをはく)[=家を掃く] 1.急な客に慌てふためきながらも、手厚く持て成そうとすること。いろは歌留多(大坂)の「よ」の句。 類:●鎚で庭を掃く 用例:咄・一休咄−巻四の五「さて彼の僧一休なりとて、横槌にて庭はき、杓子で芋もり、御馳走申事、中々いふもおろかなり」 2.転じて、露骨(ろこつ)に世辞を言ったり、追従(ついしょう)したりすることの喩え。
・横手を打つ
(よこでをうつ)[=合わせる] 1.思わず両手を打ち合わせる。意外なことに驚いたり、深く感じたり、また、はたと思い当たったりしたときなどにする動作。 用例:浄・曾根崎心中「九平次横手を打ち、なる程判はおれが判」  2.手を組む。
・横と出る
(よことでる) 素直でない態度を取る。意地悪い態度を取る。旋毛(つむじ)曲がりなことをする。
・横に車を押す
(よこにくるまをだす)[=押し出す] 無理を押し通す。 類:●横に車●
横車を押す
・横に出る
(よこにでる) 無理なことを押し通す、脅かしたり強請(ゆす)ったりすること。 類:●横に渡る●横に行く●横を行く●横を言う●横を申す
・横になる(よこになる) 1.体を横たえる。臥(ふ)す。寝て休む。2.道理に合わなくなる。
・横に寝る
(よこにねる) 1.返済、支払、納入などをしないでいる。特に、借りたものを返さないでいる。 用例:浮・懐硯−4「皆済時には横にねて幾度か水籠に打こまれ」  2.横領する。非道なやり方で取り上げる。強請(ゆす)り取る。
・横の物を縦にもしない
(よこのものをたてにもしない) 面倒臭がって何もしない。極めて横着(おうちゃく)な喩え。 類:●縦の物を横にもしない●ものぐさ
・横槍が入る
(よこやりがはいる) 他人の談話、仕事などに横合いから、急に第三者が口出ししてくる。苦情や文句が入る。 類:●槍が入る
・横槍を入れる
(よこやりをいれる) 1.両軍が入り乱れて戦っているとき、別の一隊が側面から槍で突き掛かる。2.他人の談話、仕事などに横合いから、急に第三者が口出しをする。傍(かたわ)らから非難めいた言い方をしたり、出しゃばった行ないをしたりする。 類:●差し出口をする
−−−−−−−よし−−−−−−−
・葦の髄から天井を覗く
(よしのずいからてんじょうをのぞく)[=見る] 自分の狭い見識に基(もとづ)いて広大なことについて勝手な判断を下すこと。 類:●管を以て天を窺う
・誼みを通じる
(よしみをつうじる) 親しい交わりを持つようになるという意味で、便宜を得ようとして、相手に交際を求めること。
・四畳半趣味(よじょうはんしゅみ) 待合(まちあい)などの粋な小部屋で、芸者相手に楽しみながら酒を飲んだりする趣味。
・縦んば
(よしんば) 仮令(たとえ)そうであったとしても。仮にそうであっても。 用例:浄・
壇浦兜軍記−三「よしんば忍びて観音へ参詣を致すにもせよ」 用例の出典:壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき) 浄瑠璃。全5段。長谷川千四と文耕堂の合作。享保17年(1732)。竹本座初演。題材は源頼朝に一矢を報いようと平家の侍大将悪七兵衛景清と彼に関わる源平両陣営の人々を描いている。今日では歌舞伎・文楽とも三段目の導入部「阿古屋琴責の段」のみがもっぱら上演される。
−−−−−−−よせ−−−−−−−
・余勢を駆る
(よせいをかる) 何かを成し遂げた勢いに乗って、更に何かをしようとする。 類:●勢いに乗る●弾(はず)みに乗る
・余喘を保つ
(よぜんをたもつ) 今にも絶えそうな息でありながらやっと生き続けている。転じて、滅亡しそうなものが、辛うじて存続している。
−−−−−−−よそ−−−−−−−
・余所に聞く
(よそにきく) 自分とは直接関係のないこととして聞くということで、他人ごととして聞き流すこと。また、聞こえない振りをすること。
・余所にする(よそにする)[=なす] 好い加減にして、それを顧(かえり)みないでいる。疎(おろそ)かにする。放っておく。
・余所になる(よそになる) 1.疎遠になる。2.関心がなくなる。そっちのけになる。
・余所に見る(よそにみる) 人事(ひとごと)のように見る。
・余所の花は良く見える
(よそのはなはよくみえる) 他人のものは何でも良いものに見える。  類:●隣りの花は赤い

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